「NTLive」アンコール夏祭りで『フランケンシュタイン』『戦火の馬』『夜中に犬に起こった奇妙な事件』など上映
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「戦火の馬」より © Brinkhoff & Mogenburg
イギリスのナショナル・シアターが厳選した“観るべき舞台”をこだわりのカメラワークで撮影し世界中の映画館で上映する企画=NTLive。英国が誇る才能が結集して創り上げられた舞台は、恐るべき水準の高さによって、私たち日本人の演劇観を打ちのめし、映画を軽々と超える感動をもたらす。
そんな粒ぞろいのNTLiveのラインナップの中から、過去の人気作はもちろん、今まであまりアンコールがされなかった秀作まで、とことんNTLiveを味わえる大規模な特別アンコール上映がシネ・リーブル池袋で7月29日(土)から1ヶ月に渡り開催されることとなった(上映スケジュールは追って案内)。まさに、“ナショナル・シアター・ライブ祭り”と言っても過言ではないほど、夏の贅沢なイベントとなる。映像だからといって侮ってはいけない。ここに、私たち日本人が見習うべき演劇のすべてが詰まっている。
NTLive夏祭り
開催期間:7月29日(土)~8月25日(金)
開催場所:シネ・リーブル池袋
<夏祭り上映ラインアップ>
『フランケンシュタイン』
■上映時間:
ベネディクト・カンバーバッチ as 博士役バージョン:2時間15分
ベネディクト・カンバーバッチ as 怪物役バージョン:2時間20分
■演出:ダニー・ボイル
■作:メアリー・シェリー
■音楽:アンダーワールド
■出演:ベネディクト・カンバーバッチ、ジョニー・リー・ミラー
■内容:ローレンス・オリヴィエ賞で見事に主演の2人ベネディクト・カンバーバッチとジョニー・リー・ミラーが主演男優賞を同時受賞した傑作舞台。有名すぎるメアリー・シェリーの原作ですら、アカデミー賞監督ダニー・ボイルが演出すると今まで見たことのない新しい世界へと生まれ変わり、怪物の抱えた心の動きにグイグイ引き込まれる傑作。
『戦火の馬』
■上映時間:約2時間45分
■演出:マリアンヌ・エリオット、トム・モリス
■作:マイケル・モーパーゴ
■脚色:ニック・スタフォード
■主演:SIÔN DANIEL YOUNG
■内容:スティーヴン・スピルバーグ監督が感動し、映画化したことで有名な舞台。見事に馬の存在感を表現したパペットの動きを余すことなくとらえたカメラワークは、新たな表現手法を発明したとも賞賛される創造的で力強い舞台を、より深く楽しめるものにしている。主人公が幼少時から愛し育てた馬が軍馬として徴用されたことから、数奇な運命をたどることに。果たして二人は再会できるのか? オリヴィエ賞、イヴニング・スタンダード賞、批評家サークル賞を受賞し、タイムズ紙の<10年間の最優秀劇場公演>に選ばれた、世界で大きな反響を呼んだ名舞台。
『ハムレット』
■上映時間:約3時間27分
■演出:リンゼイ・ターナー
■作:ウィリアム・シェイクスピア
■主演:ベネディクト・カンバーバッチ
■内容:オリヴィエ賞最優秀演出賞ノミネート歴をもつ精鋭の女性演出家リンゼイ・ターナーによる、舞台の奥行を活かしたダイナミックな演出は、劇場の空間でありながら大作映画に匹敵する躍動感が溢れる。本作でタイトルロールを演じたベネディクトは、彼特有の個性を評価されながら、同時に歴代の「ハムレット」俳優に匹敵する名演が賞賛された。
『夜中に犬に起こった奇妙な事件』
■上映時間:約2時間51分
■演出:マリアンヌ・エリオット
■作:マーク・ハッドン(ガーディアン賞受賞)
■脚色:サイモン・ステファンズ
■主演:ルーク・トレッダウェイ
■内容:並外れた頭脳をもつ15歳のクリストファーは、その才能を活かして隣人シアーズさんの犬を殺害した犯人を探そうとする。2013年のオリヴィエ賞で作品賞を含む主要7部門(最優秀プレイ賞、最優秀演出賞(マリアンヌ・エリオット)、最優秀主演男優賞(ルーク・トレッダウエイ)、最優秀助演女優賞(ニコラ・ウォーカー)ほか)を独占し、ブロードウェイ公演では第69回トニー賞プレイ部門最優秀作品賞や最優秀演出賞などを受賞した。
『三文オペラ』
■上映時間:約200分
■演出:ルーファス・ノリス(『ロンドン・ロード』、『エヴリマン』)
■作:ベルトルト・ブレヒト
■脚色:サイモン・スティーヴンス(『夜中に犬に起こった奇妙な事件』)
■出演:ロリー・キニア(『ハムレット』『オセロ』)、ロザリー・クレイグ(『お気に召すまま』)
■内容:戴冠式を目前に控え、街中が沸き上がるロンドン。そんな中、乞食の総元締めピーチャム夫妻は一人娘のポリーが貧民街の顔、メッキー・メッサー(=マック・ザ・ナイフ)に見初められたことを知り、警察を利用しメッキーを葬ろうと画策するが??。資本主義社会の矛盾を痛烈に皮肉ったベルトルト・ブレヒトの代表作を、ナショナル・シアター芸術監督ルーファス・ノリスが演出。主演のロリー・キニアは、『当世風の男』(07年)と『オセロ』(13年)でそれぞれローレンス・オリヴィエ賞の最優秀助演俳優賞と最優秀主演男優賞を受賞した実力派だ。
『ハングメン』
■上映時間:約165分
■演出:マシュー・ダンスター(『1984』翻案・演出)
■作:マーティン・マクドナー(ローレンス・オリヴィエ賞受賞演出家)
■出演:デヴィッド・モリッシー(「ウォーキング・デッド」)、アンディ・ナイマン(『アサシンズ』)、ジョニー・フリン(「ブルックリンの恋人たち」)
■内容:イギリス北西部の街オールダム。死刑執行人でパブ経営者ハリーは、街の有名人。死刑執行制度が廃止になるというニュースが出たある日、ハリーの反応に関心がある記者たちがパブにやって来るが??。鬼才マーティン・マクドナーによる最新戯曲。2016年ローレンス・オリヴィエ賞最優秀プレイ賞受賞作。
『ハード・プロブレム』
■上映時間:約1時間54分
■演出:ニコラス・ハイトナー
■作:トム・ストッパード
■主演:オリヴィア・ヴィノール
■内容:映画「恋に落ちたシェイクスピア」でアカデミー賞を受賞した劇作家トム・ストッパードの新作舞台。NT芸術監督としてニコラス・ハイトナー最後の演出作となった。若き心理学研究者ヒラリーは、心理学と生物学が交わる環境で、厄介な疑問と向き合う。その難問は「思考とは何か?」。そしてその問いは、同僚たちと相反する難しい立場へと彼女を追いやる・・・。舞台デザインはトニー賞デザイナーのボブ・クロウリー。
『人と超人』
■上映時間:約3時間50分
■演出:サイモン・ゴドウィン
■作:ジョージ・バーナード・ショー
■主演:レイフ・ファインズ
■内容:独身貴族であることを公言する革新的な考え方のジャックは、実は自分も好きかもしれない幼馴染のアンから突然結婚をほのめかされて動揺し、その現実から逃避行へ。向かった先でギャングに誘拐されたジャックは、その誘拐犯と意気投合。さて、ジャックは自分の気持ちと、どう折り合いをつけるのか?!本作でまさに超人的な名演技をみせ、批評家から絶賛を受けたレイフ・ファインズの演技は一見の価値あり。笑いが止まらない4時間弱。
『宝島』
■上映時間:約2時間25分
■演出:ポリー・フィンドレー
■作:ロバート・ルイス・スティーヴンソン
■出演:パッツィー・フェラン、アーサー・ダーヴィル
■内容:有名なロバート・ルイス・スティーヴンソンによる冒険物語を舞台化。エンターテイメントに仕上がっている本作は、家族で楽しめる一本。夏休みの思い出に、普段、海外の演劇はなかなか見る機会がないというお子様もぜひ連れてきて頂きたい思いで、過去にほぼアンコール上映がなかった本作も今回、万を持しての貴重なアンコール上映。
■料金:特別料金 一般3,000円、大学生以下2,500円
※各種割引適用外
※大学生以下の料金に該当する方は学生証の提示が必要。
■NTLive日本公式HP: http://www.ntlive.jp
■配給・宣伝 カルチャヴィル合同会社