【名曲いっとく?】ドラッグと青春の映画が世界に紹介した名曲 アンダーワールド「Born Slippy (Nuxx)」
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アンダーワールド
時を超えて愛される珠玉の名曲セレクションコーナー「名曲いっとく?」
アンダーワールドはイギリスのテクノユニットである。1986年頃から活動し、現在も元気に活動中。2012年ロンドンオリンピックの音楽監督に抜擢され、ここ日本でもMステに出るくらいに有名な二人は何故、そこまでの地位に上り詰めたのか?
答えはこの名曲↓と、とある映画があったから。
Born Slippy (Nuxx)
2015年に新たに公開された新MVがこちら。彼らの4thアルバムが同年にリマスターされ、再発売されたことを記念しての映像作品だそうです。
youtubeにオリジナルのMVもあるにはあるものの、音はこっちの方が断然良かったし、何よりvevoなのでリンク切れの心配がナッシングだからね。
因みに、そのリマスター版には、当曲のデモ音源から完成形までの流れが網羅された特別CDが付いているとか。マニア向け過ぎる…。
比較としてオリジナルMVも。
オリジナルMVはなんか…画がね、古いよね。
リリースから20年以上経過してるんで当前のことですが。
しかしですね皆さん、映像は古くなってるけど、音楽の方は色褪せてなさ過ぎることが、お分かり頂けるんじゃないでしょうか。
なんてったって名曲だもんね。日本では、TOYOTAのWILL VSのCMで使われました。
さて、この曲の歴史をば。
この曲は元々シングルのB面曲として、1995年に発表されました。
まどろっこしいんですけど、
シングルA面が “Born Slippy“ 、B面が “Born Slippy (Nuxx)” です。
A面の曲はこちら↓。
Born Slippy
全然違う曲じゃん。
そんで翌年、ダニー・ボイル監督の特大ヒット作『Trainspotting』のエンディングにてNuxxの方が使用されると、本編の最後にドカンと掛かる曲ということもあり、「この曲は何?歌ってるのは誰?」となるわけです。
これを好機として今度はNuxxをシングルとして再発すると、イギリスで100万枚以上を売り上げ、チャートには41週ランクされて最高位2位を記録。NMEとメロディ・メイカー両誌で、年間最優秀シングルに選ばれました。
その他にも様々なランキングや賞を受け、今なお続く彼らの人気の基盤となりました。
これだけ一気に売れちゃいましたから、一発屋になってもおかしくなかったところを、現在まで人気を維持しているなんて、あんたら流石やでぇ。
そして…前作から約20年が経った今年、『Trainspotting2』が遂に公開!
しかも…その予告に再使用されているのです。
いかに、この映画この時代において重要な曲だったかが手に取るように分かるエピソードですよね。
劇中には当曲の新バージョンも使われているとか。BGMも当ユニットのリック・スミス氏が担当しています。
この曲が売れに売れている事実に、当時まだ有名でなかったメンバー達は喜ぶどころか困惑してしまい、物凄く仲が悪くなって解散ギリギリだったとか。
また、“アル中の自問自答”に聴こえるように作ってあると明言されている通り、歌っているご本人様のカール・ハイド氏はこの時期にアル中ど真ん中だったそうです。
いろいろ大変だよね、生きるって。
※ついでにいっとく?
エンヤ風の癒し系バージョン/Born Slippy (Underworld Cover)
暗くディープになったバージョン/Get Well Soon - Born Slippy Nuxx
ピアノトリオバージョン/fox capture plan - Born Slippy