楠本桃子のゲームコラムvol.49 大人気召喚RPGはここからはじまった『サモンナイト』
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※公式サイトより引用
今回紹介するゲームは『サモンナイト』!
2000年1月6日にバンダイナムコエンタータインメントより発売されたPlayStation用シミュレーションRPGゲームです。RPG(シミュレーションロールプレイングゲーム)好きであれば誰もがその名前を聞いたことがある作品『サモンナイト』。ライトユーザーからヘビーユーザーまで、様々な属性のゲーマーに愛された一本です。
多くのシリーズ作品が出ている本作ですが、今回はシリーズのはじまり、一作目である『サモンナイト』を紹介します!
【召喚獣を使役して行うサモンナイト流バトル!】
※製品紹介サイトより引用
本作は他のSRPGには無い唯一無二のバトルシステムがあります。
『サモンナイト』というタイトルにも含まれているように、“召喚”が重要なワードとなっているため、物語だけではなくバトルシーンにおいても“召喚”が大事な戦略要素となっています。高低差や方向によりダメージが変化するSRPGお決まりのシステムは本作でも採用されており、独自のシステムとしては、“誓約”と“召喚”があります。
“誓約”では、石とアクセサリを組み合わせて使用することにより、召喚獣を呼び出すことが可能に。使用する石により召喚できるキャラクターが異なり、様々な組み合わせを試すこともまた楽しみの1つとなります。誓約で呼び出せるのは召喚獣だけではなく、時にはハズレを引いてしまったり、アイテムを召喚してしまう、ということも! 誓約が成功して召喚獣を呼び出すことができると、その後その召喚獣は石となり、それを装備することにより繰り返し召喚することが可能となります。
“召喚”は誓約で呼び出した召喚獣を装備し、MPを消費して呼び出すことが可能です。召喚獣は効果、効果範囲も様々。他ゲームにおける魔法のように効果が出現する召喚もあれば、共にバトルを行なってくれるユニットを召喚するものもあります。
召喚獣には「獣」、「機」、「鬼」、「霊」、「無」という5種類の属性があり、それぞれに耐性が存在する敵もいるため、召喚時には注意が必要。シンプルでわかりやすいバトルシステムでありながら、遊びごたえのあるバランスとなっています。
【"夜会話"での交流が意外な結末を招く!?】
※製品紹介サイトより引用
『サモンナイト』は、最初に4人の主人公の中から1人を選択し、さらにパートナーとなる召喚獣を選択肢により決定する、というところからスタートします。ゲーム全体としては【アドベンチャーパート→バトルパート→夜会話パート】の3セットが1章の流れとなり、全19章の構成となっています。
アドベンチャーパートではストーリーが進行し、本作の世界を楽しめます。拠点では買い物やセーブの他に、仲間キャラクターと会話もでき、時には選択肢があるものも。選択肢により様々な変化が楽しめるため、周回プレイも苦になりません。初期プレイステーションソフトとしては珍しく、フルボイスでストーリーが進むため、物語に対する感情移入もしやすくなっています。
フリーバトルでバトルを行うことも可能。経験値を稼いだり、召喚獣を取得したり、バトルパートへ突入する前の準備を済ませましょう!
そして各章の締めである夜会話パートは、キャラクターが魅力的な本作の目玉とも言えるシステム。仲間の中から好きな仲間を1人選択し、2人きりでの会話を行うことができます。夜会話で特定のキャラクターとの交友を深めていくと、シナリオが変化したりエンディングが特定のものになったりと、ストーリーが大きく動くことになります。
全てのストーリーを追い、エンディングを見ると、というやり込みも可愛らしいキャラクターとの交友を深めつつ行えるので、作業感も少なくなります。時には思いもよらぬ方向にストーリーが進んで行くことも……!?
【全てはここから始まった 召喚士達の物語】
※製品紹介サイトより引用
現在では外伝作品を合わせると13作ものシリーズが発売されている『サモンナイト』シリーズ。
その人気大作シリーズの原点が本作でした。可愛いキャラクターと、遊び飽きないファンタジーな世界観、作品を重ねるごとに戦略が広がり面白くなって行くバトルなど、本シリーズの魅力は語り尽くすことができません。
SRPGをプレイしたことがない方でも、シンプルな作りとなっているのでカジュアルに楽しむことができます。一度『サモンナイト』をプレイすれば、その人気の高さも頷けることでしょう。
是非、SRPGの“王道”を楽しんでみてください!!