是枝裕和監督『三度目の殺人』がヴェネチア映画祭コンペ部門に正式出品

2017.7.28
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是枝裕和監督の映画『三度目の殺人』が、『第74回ヴェネチア国際映画祭』のコンペティション部門に正式出品することがわかった。

8月30日に開幕する『第74回ヴェネチア国際映画祭』。是枝裕和監督作品がコンペティション部門に出品されるのは、1995年に開催された『第52回ヴェネチア国際映画祭』に監督デビュー作となる『幻の光』を出品して以来。前回は「金のオゼッラ賞」を受賞した。

現在、正式上映に合わせてキャストやスタッフの渡航を調整しているとのこと。実現すれば、福山雅治広瀬すずは初の『ヴェネチア国際映画祭』への参加となる。

なお『第74回ヴェネチア国際映画祭』のコンペティション部門では、アイ・ウェイウェイ監督『Human Flow』、ダーレン・アロノフスキー監督『Mother!』、ジョージ・クルーニー監督『Suburbicon』、ギレルモ・デル・トロ監督『The Shape of Water』、フレデリック・ワイズマン監督『エクス・リブリス ―ニューヨーク公共図書館』などが上映される。審査員長はマイク・ミルズ監督『20センチュリー・ウーマン』に主演したアネット・ベニングが務める。

9月9日から公開される『三度目の殺人』は、真実よりも勝利にこだわる弁護士・重盛と、元勤務先の社長を殺害した容疑で死刑が確実とされている三隅の姿を描く法廷サスペンス。三隅の弁護を引き受けた重盛が、会うたびに供述が変わる三隅の動機に疑問を抱くようになり、真実を知ろうとするというあらすじだ。重盛役を福山雅治、三隅役を役所広司、被害者の娘・咲江役を広瀬すずが演じる。

福山雅治のコメント

「お声がかかったら嬉しいですよね」と撮影中に監督と話していたことが現実になりました。監督、おめでとうございます!是枝監督、最新にして最深のテーマを扱った今作がヴェネチアでどう観られるのか?その瞬間に立ち会えることに期待と緊張が高まります。

役所広司のコメント

世界中の映画祭が是枝監督の新作を待ち望んでいるんですね。
是枝監督は日本映画の宝です。この作品に参加できて幸せでした。おめでとうございます!

広瀬すずのコメント

出品の決定を聞いたときは、是枝監督は本当に本当に、凄いなぁ。。。という思いがただ、ポンと生まれました。
そして、作品に出演させて頂けたことに感謝します。

前作ではカンヌ映画祭に連れて行って頂いて、今回はヴェネチア映画祭。
見た事のない、まだ知らない景色がいっぱい広がっているんだろうなぁと思うと、わくわくします。

人間の目の奥にある何か、を、世界の人たちはどう感じるんでしょう。

是枝裕和監督のコメント

ヴェネチア映画祭への参加は、デビュー作以来なので、22年ぶりになります。やはり、自分自身の映画監督としてのキャリアがスタートした場所なので、今回の参加は、より感慨深いものがあります。
自分としては、今までにないチャレンジを数多くしたので、その作品がどのようにイタリアの地で受け入れてもらえるのか、楽しみにしています。