3日間で8万人超動員した「TIF2017」最終日を乃木坂46、女子流、アイルネらが彩る

2017.8.8
レポート
音楽

「TOKYO IDOL FESTIVAL 2017」グランドフィナーレの様子。

東京・お台場 青海周辺エリアにて合計3日間にわたって国内最大級のアイドルイベント「TOKYO IDOL FESTIVAL 2017」が行われ、昨日8月6日に最終日を迎えた。

「TIF2017」では総勢223組1475人のアイドルたちが、合計9つのステージでパフォーマンスを披露。3日間を通して8万1378人もの観客が会場に集まり、2010年にスタートした「TIF」史上最高の来場者数を記録した。

最終日のHOT STAGEではSKE48、NGT48、大阪☆春夏秋冬、AKB48 Team8、さくら学院、26時のマスカレイド、Negicco、まねきケチャ、乃木坂46 3期生ら15組がライブを繰り広げた。「SKEが『TIF』にやってきましたー!」と叫びながらHOT STAGEに登場したSKE48は「パレオはエメラルド」や最新シングル「意外にマンゴー」などを披露。最後に「バンザイVenus」を歌った彼女たちがステージを去ろうとするとビジョンに「緊急発表」の文字が。6月末にグループ卒業を発表した大矢真那の卒業公演が9月24日に愛知・日本ガイシホールにて開催されることがサプライズ発表された。続いてHOT STAGEに現れたのはNGT48。真っ赤なワンピースをまとった彼女たちはメジャーデビュー曲の「青春時計」や、「Maxとき315号」を届けた。

さくら学院はHOT STAGEにて「Hello!IVY」「FRIENDS」などを歌唱。中等部3年の山出愛子、岡田愛、岡崎百々子にとっては最後の「TIF」とあって、ラストナンバー「夢に向かって」の曲中には岡田が「私にとって最後の『TIF』、楽しかったです!」と絶叫した。「TIF2017メインステージ争奪LIVE」で優勝し、HOT STAGEへの出演権を獲得した26時のマスカレイドは「メイン、最高ー!!」と喜びを爆発させ、全力のパフォーマンスで観客を魅了した。

また最終日のHEAT GARAGEではlyrical school、Party Rockets GT、山口活性学園、絶対直球女子!プレイボールズ、現メンバーでの最後の「TIF」出演となったひめキュンフルーツ缶らが会場を盛り上げたほか、℃-uteを愛するアイドルたちが集う企画「℃-ute大好きステージ」が行われた。フジテレビ湾岸スタジオの屋上に設置されたSKY STAGEにはPPP! PiXiON、RYUTist、さんみゅ~、アイドルネッサンスら、屋内のDOLL FACTORYにはバクステ外神田一丁目、つりビット、桜エビ~ず、Task have Fun、パピマシェらが出演した。

日が傾き涼しい風が吹くSMILE GARDENでは生バンドをバックに選抜メンバーが歌う「IDOL SUMMER JAMBOREE ACOUSTIC」のステージが展開された。ここでは優奈(ANNA☆S)、溝手るか(SUPER☆GiRLS)、日高麻鈴(さくら学院)が槇原敬之「遠く遠く」を、石野理子(アイドルネッサンス)、舞花(放課後プリンセス)、日向ハル(フィロソフィーのダンス)が斉藤和義「歌うたいのバラッド」を、吉川友、宮谷優恵(アキシブproject)、上野優華が森高千里「道」「渡良瀬橋」を、MAINA(大阪☆春夏秋冬)、湊あかね(predia)、藤川千愛(まねきケチャ)がJUJU「やさしさで溢れるように」をカバー。最後は「IDOL SUMMER JAMBOREE ACOUSTIC」出演者全員で絢香「にじいろ」を歌った。

日中のSMILE GARDENにはそのほか、AKB48 Team8やNegicco、バニラビーンズ、ゆるめるモ!、バンド編成のPASSPO☆、フィロソフィーのダンスとsora tob sakanaによる合同ユニット「おどるオサカナ」らが登場した。楽曲面で大きな注目を集める2組による合同ユニット・おどるオサカナは、フィロのスのサマーチューン「告白はサマー」やアコースティックアレンジの生演奏によるオサカナの「クラウチングスタート」などでコラボレーション。もともと交流があり、リハを重ねてさらに親睦を深めたという彼女たちは「フィロのスとオサカナの時点で優勝だよね」と仲睦まじい様子を見せた。Negiccoはアカペラによる代表曲「圧倒的なスタイル」と、堀込高樹(KIRINJI)提供のバラード「愛は光」の2曲のみという意外なセットリストで観客の心をつかんだ。バニラビーンズは2010年開催の第1回から8年連続で「TIF」に出演。「TIF」皆勤賞は彼女たちとPASSPO☆の2組のみで、レナは「バニビは今年で10周年ですが、来年もまたこのステージに立ちます」と力強く宣言した。

2015年、ダンス&ボーカルグループとしてさらに洗練された存在を目指して“アイドル”の冠を外した東京女子流は、今年3年ぶりに「TIF」のステージに立った。彼女たちは2日目にHOT STAGEに出演し、3日目は日の暮れたSMILE GARDENに登場。アイドルファンに人気の「おんなじキモチ」「ちいさな奇跡」が歌われると、客席からは「お帰り!」の声が上がる。4人は笑顔で声援を受け止めたあと、「深海 -Hi-ra Mix-」と「Attack Hyper Beat POP」でキレのあるダンスパフォーマンスを見せ観客を圧倒した。女子流に続いて登場し、SMILE GARDENの大トリを飾ったのは、結成4年目に突入したアイドルネッサンス。今年は3日間すべて出演し、合計5つのステージでの単独パフォーマンスやコラボ企画などさまざまな場面で活躍したアイルネは、満月が浮かぶ夜空の下で最後に4曲を披露した。宮本茉凜は「4年前、初めて『TIF』に出させていただいたときは、このSMILE GARDENで1曲だけ歌わせてもらったんですよ。そんな私たちが4年後、こうしてトリを務めさせていただけるのは本当にうれしいです」と感慨深く語り、新井乃亜は「たくさんのアイドルの皆さん、アイドルファンの皆さんがいるということは、今日ここにはたくさんの夢があるということになります。簡単に夢を叶えることはできないし、うまくいかないこともたくさんあるけど、『TIF』はそんなアイドル、そして応援してくださる皆さんの夢に近付ける場所だと思っています」とコメント。「次の曲は、私たちアイドルと応援してくれるすべての皆さんの夢に応えられるように歌います」という新井の言葉に続き、8人はこの夏発表されたオリジナルソング「前髪」を熱唱した。そして「17才」でライブを締めくくり、SMILE GARDENにさわやかな余韻を残した。

HOT STAGEのトリを務めたのは乃木坂46の3期生。彼女たちは「命は美しい」「制服のマネキン」といったシングル曲で会場の熱気を高めていく。MCでは山下美月が「私はアイドルが大好きで、この『TOKYO IDOL FESTIVAL』のステージに憧れていて、私の夢がまた1つ叶いました」と喜びを語った。「裸足でsummer」「夏のfree&easy」などが届けられたあとには、白石麻衣の「3期生のみんな、応援に駆け付けたよ!」という声と共に選抜メンバーがステージへ。客席から大きな歓声が起こる中、彼女たちは「ガールズルール」と、「お台場みんなの夢大陸」のテーマソング「ひと夏の長さより」を熱演し、ファンを楽しませた。

グランドフィナーレでは今年の「TIF」で披露されたコラボユニットによるパフォーマンスが次々に展開され、ラストには1日目にソロライブを行い、3日目に「℃-ute大好きステージ」に出演した岡井千聖が登場。ステージに呼び込んだ大勢の出演者たちと共にモーニング娘。「ザ☆ピ~ス!」を歌い、「TIF2017」の幕を閉じた。なおグランドフィナーレの最中、INFO CENTREではトークコーナー「アイドルを卒業した子が続々出勤!スナックうめ子~アタシがアイドルだった頃はね…スペシャル!」が行われ、8月20日にグループを卒業するLinQの伊藤麻希がアップアップガールズ(仮)の森咲樹に腕相撲の勝負を仕掛けるも惨敗した。

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