ROOT FIVE やのあんなも熱唱 熱波の香港で行われたアニメ・ゲームの祭典『香港動漫電玩節』をレポート
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先日7月28日から8月1日の5日間に渡り、香港会議展覧中心(香港コンベンション&エキシビション・センター)で開催された『ACGHK』(Ani-Com & Games Hong Kong、「香港動漫電玩節」)、香港版東京ゲームショウとも言えるこのイベントを昨年に引き続きレポートする。
会場内は立錐の余地もないくらいの人入り
『ACGHK』は1999年から毎年開催されている、アニメ・漫画・ゲームの見本市。さまざまな出展メーカーによるブースや、最新ゲームの試遊、商品サンプルの展示、パフォーマーによるステージパフォーマンスが主な内容となっている。
今回のイベントスポンサーの一つ、『合味道(カップヌードル)』の擬人化キャラ
香港最大の展示ホールである香港会議展覧中心は香港島にある巨大施設。日本でいうと幕張メッセや東京ビックサイトのようなものだが、この1ホールすべてを使って行われる本イベントは人で溢れかえっていた。日本企業だけでなく海外企業も出展、アニメ・コミック・フィギュア・ゲームすべてを内包している内容は、東京ゲームショウとAnimeJapan
が合体したかのよう。
Hot Toysブースでは『マイティ・ソー バトルロイヤル』仕様のソーとハルクがお出迎え
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』からスターロードとロケット・ラクーン
今年特に人気があったのが劇場版も間もなく後悔されるトランスフォーマーとHOT TOYSブース。HOT TOYSではマーベル・DCコミックス・スター・ウォーズなど様々な映画の精巧なフィギュアを展示しており、その出来栄えにカメラを構える人が。
ACGHKだけではなく、全体的に香港の土産物屋(女人街や男人街ののみの市や、信和中心などのサブカル総合ビルも含む)にはマーベル関係のアイテムが多数。恐らく半数以上はノンライセンスの海賊版アイテムだと思うのだが、世界的なムーブメントを感じることができた。
ペーパークラフトで表現された『グランブルーファンタジー』のカリオストロ
台湾からの出店もあり、手作りのボードゲームはかなり面白そうだった。
併設された同人誌即売会『Creative・Paradise04』も多数の人が詰めかけていた。香港の同人誌はコミックというものはほとんど無く、オールカラーのイラスト紙がメイン。また、抱きまくらなどのグッズも充実しており、コミック中心の日本の同人界との違いを感じることが出来た。
『ハイキュー!!』烏野高校のコスプレをお友達どうしで
『小林さんちのメイドラゴン』のトールも何人もコスプレされていた
『Fate/Grand Order』のスカサハで参加しているのは日本の人気コスプレイヤー、さちぶどうさん
まさかの『ジュラシック・ワールド』よりオーウェンとラプトルのコスプレ
筆者が訪れた7月28日はメインステージでは日本からのゲストとしてやのあんなとROOTFIVEが出演。
やのは「みんな元気?香港に来れて凄くうれしいです!」とアピールしながらlivetune+として発表した「Milky Rally」「Sweet Clapper」を歌い上げる。サイリウムを持って声を上げて応援する姿は日本のライブと変わらない熱気だった。
「私はアニメとゲームとマンガが大好きです!」と言うとアニメ『ステラ女学院高等科C3部』主題歌「Shape My Story」、アニメ『魔法少女大戦』主題歌「オール・オーヴァー」を披露。ステージ終了後には「一緒に写真を撮ろうよ!」と客席まで降りていくフレンドリーぶりを見せた。
やのあんな
終演後やのは「ずっと香港来たかったんです。香港は超高層ビルがたくさんあって、その迫力と存在感に圧倒されました!人はみなさんとても優しくて。大好きな場所の一つになりましたね。」と喜びを語ってくれた。
江川直樹 (ぽこた)
石城結真 (みーちゃん)
藤谷慶太朗 (けったろ)
駒沢浩人 (koma'n)
その後に登場したのはROOT FIVE。客層もガラッと変わって女性のファンがうちわやサイリウムを振りまくる。リウムを振りまくる。登場と同時に『FAIRY TAIL』ED「キミノミライ」から『聖闘士星矢Ω』主題歌「新星Ω神話(ネクストジェネレーション)」を歌った彼らは、その後の自己紹介で江川直樹(ぽこた)が、こっそり練習したという流暢な北京語を披露。観客は盛り上がるが他のメンバーは内容がわからずぽかーんとするという時間もあり、笑いが溢れた。
「今日はせっかくなので、アニメの曲をカバーします!」と叫んで歌ったのは『デジモンアドベンチャー』主題歌「Butter-Fly」。日本でも香港でも大人気の同曲で会場のボルテージは最高潮。そこから人気ボーカロイド曲「千本桜」とサービス満点のセットリスト。最後には自分たちの代表曲「MERRY GO ROUND」を熱唱。短い時間ながら濃密なステージは終了した。
ACGHKで感じたのは、香港の熱の熱さ。日本のコンテンツも海外のコンテンツも変わらず面白そうなものに興味を示すのは万国共通。灼熱の香港ではユーザーもそれ以上の熱量で好きなものに夢中になっていた。サブカルチャーは国の垣根を超え、グローバルに展開していく。