野田洋次郎がヤン・イクチュン&松永大司とトーク「演技は新たな選択肢」
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左から野田洋次郎、ヤン・イクチュン、松永大司。
映画「息もできない」のトークショー付き上映会が8月7日、8日、10日に東京・新宿ピカデリーで開催。このうち10日のトークショーに野田洋次郎(RADWIMPS)が登壇した。
「息もできない」はヤン・イクチュンの長編初監督作品で、2010年に日本で公開された。今回のイベントでは野田とイクチュン、さらに野田の初主演映画「トイレのピエタ」で監督を務め、イクチュンとも親しい松永大司によるトークが繰り広げられた。
松永は2012年頃に韓国の映画祭でイクチュンと出会い親交を深め、さらに野田が「トイレのピエタ」製作時に一番好きな映画として「息もできない」を挙げたことから3人の交流が始まったという。イクチュンがゲストの2人に「普段は忙しくて会えないんですが、今回はお二人ともそんなに忙しくなかったみたいですね(笑)」と問いかけると、野田は「無理して来たんだよー」と返して観客を笑わせた。
トークの中でイクチュンは、初めてRADWIMPSのライブを観たときを振り返り「心臓が外に飛び出すくらいエネルギッシュなステージで酔いしれてしまいます。まだ行ったことがない人がいたらぜひ行ってみてほしい」と観客に力説し、野田を「俺の宣伝じゃないか(笑)」と照れ笑いさせる。また、テレビドラマの主演まで果たすようになった自身の俳優活動について、野田は「全部松永さんが『トイレのピエタ』で声をかけてくれたおかげ。最初に見つけてくれて本当にありがたいですし、僕自身が気付かなかった自分、新たな選択肢をもらいました」と松永への感謝を述べた。
イクチュンが出演し、10月に公開を控える映画「あゝ、荒野」をひと足早く鑑賞したという松永は「すごかった……」と感想を明かし「イクチュンと洋次郎の演技は似てるなって。ロジックじゃなくて本能で身体を動かす、表現するタイプ」と共通点を語る。「2人が共演したらすごいものができそう」と松永が妄想すると、イクチュンは「僕がミュージシャンをやるので、野田さんはゴロツキ役をお願いします(笑)」と提案。野田は「『ピエタ』では売れない画家、ドラマでは売れない小説家、『リップヴァンウィンクルの花嫁』では場末のバーのピアニストの役で“売れない芸術家”の肩書が増えてきて(笑)。“売れないシリーズ”でどんどん制覇していくのかなと思っていたので、違う方向のゴロツキ役はありがたいです」と自身のこれまでの役どころを振り返り、場内の笑いを誘っていた。