板谷由夏が初舞台、女性科学者と5人の男性描く「PHOTOGRAPH 51」
「PHOTOGRAPH 51」より、板谷由夏演じるロザリンド・フランクリン。
板谷由夏の初舞台となる「PHOTOGRAPH 51」が、2018年4月に東京・東京芸術劇場 シアターウエスト、大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演される。
ニコール・キッドマンが主演を務め、ウエストエンドで好評を博した本作は、DNAの二重らせん構造を発見した女性科学者ロザリンド・フランクリンと、彼女を取り巻く5人の男性の物語。今回の日本初演ではサラナ・ラパインが演出を手がけ、出演には板谷のほか、神尾佑、矢崎広、宮崎秋人、橋本淳、中村亀鶴が名を連ねている。
出演決定にあたって板谷は「本作品で初めて舞台に挑戦できることをとても嬉しく思います」と喜びを語るとともに、「彼女が我を忘れるほど研究に没頭していたように、私もこの作品、そしてロザリンドという役に没頭して過ごせるよう、精一杯努めます」と自身が演じる役に思いを寄せた。
板谷由夏コメント
今回、本作品で初めて舞台に挑戦できることをとても嬉しく思います。
私の演じるロザリンド・フランクリンは意思が強くて、ストイックに研究に熱中した、頑固さと純粋さを併せ持った女性です。
「男性」「女性」という区別なく、一つの物事にここまで夢中になり、生涯を捧げられる方はなかなかいません。
私自身も、この仕事をしている中で、自分でも驚くぐらい集中していると気づいたときに幸せだと感じます。
恐らくロザリンドも幸せだったと思いますので、その軸を大切にして、精一杯、ロザリンドとしての生涯を生きたいと思います。
彼女が我を忘れるほど研究に没頭していたように、私もこの作品、そしてロザリンドという役に没頭して過ごせるよう、精一杯努めます。
サラナ・ラパイン コメント
Photograph51は、想像力(クリエイティビティ)と革新(イノベーション)をテーマとした作品です。
科学の分野において、まだ女性の地位が認められなかった時代、ロザリンド・フランクリンは常に孤独の中でDNA構造の研究に向き合っていた。
そんな彼女は本作品の作家アナ・ジーグラーの手によりパイオニアとして描かれ、同時にその物語は訓話的な意味合いをも持つ。
彼女はなぜ裏切られてしまったのか。女性だから? 頑固さゆえ? それとも周りの男性のせい?
ロザリンドはDNA構造の発見に大いに貢献したにも関わらず、彼女の研究者としての成果は生涯日の目を見ることがなかった。
これは周りの男性たちが自分たちの手柄にしたかったからなのだろうか? そして、それが歴史にもたらす影響とは何なのか…
「PHOTOGRAPH 51」
2018年4月
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト
2018年4月
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
作:アナ・ジーグラ
演出:サラナ・ラパイン
出演:板谷由夏、神尾佑、矢崎広、宮崎秋人、橋本淳、中村亀鶴