松本“幸四郎”として最後の舞台『アマデウス』製作発表会記者会見
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2017年9月より東京・サンシャイン劇場にて『アマデウス』が上演される。8月19日(土)帝国ホテルにて製作発表会記者会見が行われ、松本幸四郎、桐山照史(ジャニーズWEST)、大和田美帆が出席した。本作は1982年に日本で初演され、今回の上演中に公演回数450回を迎える。2018年1月には松本白鸚の襲名を控えているため、松本“幸四郎”としては最後の舞台ともなる。
物語の舞台は1823年。宮廷楽長アントニオ・サリエーリ(松本)はモーツァルトを暗殺したという信じがたい告白をした。ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは(桐山)梅毒による腎不全とも言われていたばかりに、街中は驚きに包まれる。
主演だけに留まらず演出も手掛ける松本は「来年、幸四郎という名前と別れますので、幸四郎として最後の舞台となります。感無量です。これから長い稽古に入り、我々俳優にとって忍耐の時期です。忍耐が結んで素晴らしい『アマデウス』が花咲きますように、みなさんのお力をいただきたいと思います」と挨拶。
また、今回共演する二人については「お二人の作品を拝見したときに役になりきっていましたね。舞台に立っているときに『芝居をしているのが嬉しくて楽しくてしょうがない。これが私の生きがいです』っていう気持ちを感じさせてくれるような演技が二人にはあります」と称賛された。
歌手活動だけではなく、映画や舞台など俳優としても活躍を見せる桐山は「この話をいただいたとき、プレッシャーよりもまた舞台に立てる喜びのほうが大きかったです。桐山照史が出たからには新しい風を吹かしてみせますと、ビッグマウスを叩きました。先日、本読みをさせていただいたんですけど、僕の前に演出を担当する松本幸四郎さんが座っていまして、緊張のあまり100回くらい噛んじゃいました。これから稽古を重ねて、1から松本幸四郎さんに教わりたいなと思います」とコメント。
出産後初の舞台出演となる大和田は「私が生まれる前からずっと上演されている作品に出演させていただくということが、光栄だなと思っています。演じさせていただくモーツァルトの妻であるコンスタンツェは個人的に興味がありました。天才とも変人とも言われているモーツァルトの妻ってどんな人だったんだろう、そして世界三大悪妻とも言われているので、調べたこともありました。精一杯務めさせていただきます」と話した。
また、8月19日は松本幸四郎75歳の誕生日。サプライズで誕生日を祝う場面もあり、会場はお祝いムード一色に包まれた。
『アマデウス』は、9月24日(日)10月9日(月・祝)まで東京・サンシャイン劇場、10月13日(金)~10月22日(日)大阪松竹座、10月24日(火)~10月25日(水)福岡・久留米シティプラザにて上演される。
取材・文・撮影/瀧澤 唯
■演出:松本幸四郎
松本幸四郎
桐山照史(ジャニーズWEST)
大和田美帆
立川三貴/外山誠二/廣田高志/松井工/中平良夫/世古陽丸/杉浦悦子/豊富満/角間進/松本高麗五郎
二反田雅澄/清田智彦/水月舞/泉関奈津子/加瀬竜彦/鈴木健介/西村雄正/北尾林太郎/長谷川直紀/丸山裕征
■会場:サンシャイン劇場
■日程:2017/9/24(日)~2017/10/9(月・祝)
■会場:大阪松竹座
■日程:2017/10/13(金)~2017/10/22(日)