コリィ・テイラー「トーキョーサイコーー!!」 MWAMが帯同するストーン・サワーの日本ツアー東京公演初日をレポート
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ストーン・サワー 撮影=Teppei
音楽界に大きな影響を与え続けるコリィ・テイラーが、スリップノットに加入する以前からフロントマンとして活動を続けているストーン・サワー。彼らの4年ぶりとなる来日公演が、9月4日Zepp DiverCity(東京)からスタートした。
ここ日本でもロック・チャート1位を記録するなど各国でチャートを席巻し、高い評価を得ているのニューアルバム『ハイドログラッド』。同作を携えての来日公演ということもあり、会場には早くから黒いロックTシャツに身を包んだファンたちで埋め尽くされていた。
スペシャル・ゲストとして、今回日本公演に帯同しているMAN WITH A MISSIONが会場を盛り上げると、いよいよストーン・サワーが登場となる20時に。
ストーン・サワー 撮影=Teppei
定刻通りステージは暗転し、最新作『ハイドログラッド』の1曲目を飾る「YSIF」のイントロが鳴り響く。ロイ(Dr)、ジョッシュ(Gt)、ジョニー(Ba)、そして日本のファンには初お披露目となる2015年加入の新ギタリスト・クリスチャンがステージへ。最後にジャケットを羽織ったコリィが軽快に登場すると、会場からは割れんばかりの声援が。
この歓声を心地よさ気に笑顔で受け取り、コリィが「トーキョー!!! コンニチワーー!!」と流暢な日本語で叫ぶと、最新アルバムの曲順通り「Taipei Person/Allah Tea」に突入。ヨーロッパ、アメリカ、そしてオーストラリアとこのアルバムのツアーで公演を重ねてきた所以か、新作からのナンバーながらもバンドは完全に自分達の曲として高い演奏力で魅了し、客席もそれに負けじと大いに盛り上がる。新作がいかにファンの間で浸透しているかが分かった瞬間だ。
ストーン・サワー 撮影=Teppei
クリスチャンとジョッシュによる流麗なギターソロに入ると、コリィは茶目っ気たっぷりな笑顔でステージ袖からバズーカを手に、次々と紙テープを放っていく。観客の興奮に応えてか、コリィはこの後もパフォーマンス中バズーカを何度も放つことになる。
「アリガト―! トーキョーサイコーー!!」と何度も感謝を口にするコリィ。「手ヲアゲロー!!!」と叫ぶと、続いて2ndアルバム『カム・ホワット (エヴァー) ・メイ』から「Made Of Scars」。コリィは観客のアツさに圧倒されてか早くもジャケットを脱ぎ捨て熱唱。
曲が終わるごとに割れんばかりの「コリィ! コリィ!」というコールに、「Oh My God...!!アリガトー!!」と感慨深そうに応じる。「日本に戻ってこれて、なんて言えばいいのか分からないくらいに嬉しいよ!」と話すと、「1stアルバムからの曲を聴きたい奴はいるか?!」と煽り、渋さが際立つロック・ナンバー「Take A Number」を披露。その後、2ndアルバムから「Reborn」をプレイすると、メンバー紹介をしてジャムセッションへ。
ストーン・サワー 撮影=Teppei
続いて3rdアルバム『Audio Secrecy』の「Say You'll Haunt Me」から「30/30-150」に流れ込むと、今度はコリィはギターを手に取り、「この曲を東京でやるのは久しぶりだな」と珠玉のバラード「Bother」を披露。サビでコリィがマイクを向けると会場のファンは完璧に歌い上げ大きな一体感が会場に生まれた。
最新作からの「Rose Red Violent Blue(This Song Is Dumb & So Am I)」では彼らのルーツとも言える80'Sハードロックなテイストで魅了し、先日コリィがソロで日本のテレビ番組で披露し話題となった「Song #3」へ。本編ラストは全米1位を獲得した、コリィの美声が魅力的な「Through Glass」。大きなシンガロングを生み出し、こうしたバラードナンバーでもファンを魅了していくのが彼らの強みだ。
ストーン・サワー 撮影=Teppei
会場からのコールが鳴り止まず、再び5人はステージに。アンコールではコンセプトアルバムとして2012年に発表した『ハウス・オブ・ゴールド・アンド・ボーンズ パート1』から1曲目~2曲目を飾る「Gone Sovereign」「Absolute Zero」を怒涛の勢いで披露。ショーも終盤、またもやコリィは笑顔でバズーカを連発。「Absolute Zero」が終わり、ラストかと思いきや、コリィは「お前らまだまだ行けるんだろ?!」と挑発。最新アルバム『HYDROGRAD』から先行で公開された「Fabuless」に突入。ミュージックビデオ同様に人をかたどった風船も登場、会場のボルテージはこの日の最高潮に! ストーン・サワーのロゴがプリントされた日本の国旗をファンから受け取ると、嬉しそうに握りしめて熱唱するコリィ。ラストは「We Love You サヨナラ!」と言い、ファンからの声援に1つ1つ応えながら、名残惜しそうにステージを後にした。
ストーン・サワー 撮影=Teppei
人柄が溢れるコリィのキャラクター。そして曲が始まると鬼のような表情から語りかけるような優しい歌声まで、見事な緩急で歌い分けるボーカルワーク――ロックシーン最大のカリスマと言える所以をとことん見せつけたコリィと、確かな演奏力でコリィをバックアップし時に引率するまで存在感をビシビシと放つ4人。
この5人が放つ唯一無二のグルーヴと、最新アルバムからの楽曲をオープニングとラストに持ってくるなど、随所に見せる今作への自信がパフォーマンスにも現れた東京公演となった。
2017.9.4 Zepp DiverCity(東京公演初日)
1.Intro(YSIF)★
2.Taipei Person/Allah Tea★
3.Made Of Scars : **
4.Take a Number : *
5.Reborn : **
6.Say You'll Haunt Me : ***
7.30/30-150 : **
8.Bother : *
9.Tired : ****
10.Rose Red Violent Blue(This Song Is Dumb & So Am I)★
11.Do Me A Faver : *****
12.Blotter : *
13.Get Inside : *
14.Song #3 ★
15.Through Glass : **
[ENCORE]
16.Gone Sovereign : ****
17.Absolute Zero : ****
18.Fabuless★
*:1stアルバム『Stone Sour』
**:2ndアルバム『Come What (ever) May』
***:3rdアルバム『Audio Secrecy』
****:4thアルバム『House of Gold & Bones Part 1』
*****:5thアルバム『House of Gold & Bones Part 2』
東京
2017年9月4日(月) Zepp DiverCity
2017年9月5日(火) Zepp DiverCity
2017年9月7日(木)Zepp Nagoya
2017年9月8日(金) Zepp Osaka Bayside
2F指定席 ¥6,800
(税込・入場時別途ドリンク代)
※6歳以上有料 / 6歳未満入場不可
https://www.hipjpn.co.jp/live/ss/
発売日:6月30日
品番:WPCR-17803
価格:2,200円+税
2. Taipei Person/Allah Tea /タイペイ・パーソン/アラー・ティー
3. Knievel Has Landed / ナイベル・ハズ・ランデッド
4. Hydrograd / ハイドログラッド
5. Song #3 / ソング #3
6. Fabuless / ファビュレス
7. The Witness Trees / ザ・ウィットネス・ツリーズ
8. Rose Red Violent Blue (This Song Is Dumb & So Am I) / ローズ・レッド・ヴァイオレント・ブルー(ディス・ソング・イズ・ダム・アンド・ソー・アム・アイ)
9. Thanks God It's Over / サンクス・ゴッド・イッツ・オーヴァー
10. St. Marie / セントマリー
11. Mercy /マーシー
12. Whiplash Pants / ウィップラッシュ・パンツ
13. Friday Knights / フライデー・ナイツ
14. Somebody Stole My Eyes / サムバディ・ストール・マイ・アイズ
15. When The Fever Broke / ホエン・ザ・フィーヴァー・ブローク
16. Burn One Turn One / バーン・ワン・ターン・ワン *日本盤ボーナストラック
17. Unchained / アンチェインド *日本盤ボーナストラック
https://WarnerMusicJapan.lnk.to/HydrogradAW