ヴァイオリニスト宮本笑里、3年半ぶりのニューアルバム『birth』が第1位
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今週のBillboard JAPAN Top Classical Albums第1位は、ヴァイオリニスト宮本笑里がリリースした3年半ぶりのニューアルバム『birth』となった。昨年一児の母となってから初めてのアルバム・リリースとなる。ジャケット写真はレディー・ガガをはじめとする多数の有名アーティストを撮影してきたレスリー・キー。宮本が作曲したタイトル曲「birth」をはじめ、「Time To Say Goodbye」「リベルタンゴ」「星に願いを」「ニュー・シネマ・パラダイス愛のテーマ」など、有名曲やヘンデル「パッサカリア」など多彩な楽曲が収録されている。10月2日からは『birth』収録曲中心のプログラムにて、ピアノトリオでの全国ツアーが開始される予定。
第2位はクラシック・ヴォーカル・グループ、IL DEVUによる2ndアルバム『NUKUMORI』がチャートイン。総重量500Kg、重量級のアーティスト5人による本格的アンサンブルで、メンバーは普段オペラ歌手として活躍している望月哲也、大槻孝志(以上テノール)、青山貴(バリトン)、山下浩司(バスバリトン)、そしてピアニスト河原忠之の5人。収録曲はクラシック曲をはじめ、有名ミュージカル・ナンバー、往年の名曲、オリジナル曲などをIL DEVUらしさを引き立てるオリジナル・アレンジで収録している。9月19日にはお披露目リサイタルを紀尾井ホールで開催した。
第3位はウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートで四半世紀にわたって指揮者として活躍したヴァイオリニスト、ウィリー・ボスコフスキーによる『シュトラウス・コンサート』がSuper Audio CDハイブリッド化してチャートイン。生粋のウィーン人であるボスコフスキーとウィーン・フィルが残した、ウィンナ・ワルツとポルカの中でも最も有名な楽曲を12曲選りすぐった。約20年間の多岐にわたる録音ではあるが、ゾフィエンザールで統一され、マスターテープの選定からマスタリングまで最高級の機材と技術が投入され、音楽的統一感と濃密なサウンドが蘇っている。
text:yokano