【山人音楽祭クイックレポ】ROTTENGRAFFTY 「古都のドブネズミ」が魅せた激しくも美しきステージ
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ROTTENGRAFFTY
山人音楽祭2017 【赤城ステージ】 ROTTENGRAFFTY
一つ前の四星球が残していった、ほっこりとした会場の空気をピリっと締め上げるかのように、ROTTENGRAFFTYが赤城のステージに現れる。「中だるみなんかさせねえよ!!」とばかりに密度の濃い楽曲を連射していった彼ら。この日、通称「古都(From 京都)のドブネズミ」が魅せたステージは、まさしく美しいの一言であった。
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「来たぜ今年も。ブッとべる準備は出来てるか?」とN∀OKI(Vo.)。疾走感とサビでの上昇感とドライブ感、歌謡性溢れるメロディが同居した彼らの真骨頂「STAY REAL」から、この日は幕を開けた。続くエレクトロ要素も織り交ぜたEDMナンバー「D.A.N.C.E」では会場を踊らせ、KAZUOMI(G.)のメタリックでサグなギターと重さと疾走感を使い分けた侑威地(B.)、HIROSHI(Dr.)のリズム隊とメロディアスなツインボーカルの融合も特徴的な「So…Start」、会場一体となったタオル大旋回の壮観な景色も美しかった「ケミカル犬」等が会場に放射されていく。THIS WORLD」では、会場中もヘッドバンキング。NOBUYA(Vo.)は客席に飛び込み、最新ナンバー「「70cm四方の窓辺」」では、駆け抜けていくかのようなエモーショナルなサウンドに乗せ、<これからも俺たちは進み続ける!!>との力強いメッセージが頼もしく響いた。
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「俺らとG-FREAKは15年来の付き合い。お互い似たようなところも多い。5人組で、一度は落ちるところまで落ちて、そこから這い上がって、不器用だけどここまでこれ、いまや自身のイベントを地元で開催することができるまでになった」という後半のN∀OKIのMCは、会場の想いを一つにしていく。そして、ダイナミックに広がっていくサウンドやメロディに、メッセージ性たっぷりなポエトリーリーディングが感動的な「マンダーラ」、そして会場の大合唱から始まったラストの「金色グラフティー」が、駆け抜けるかのように放たれた同曲が再び会場を一つにしていった。ノラせ、踊らせ、まことに彼ららしい40分間を堪能させてもらった。
取材・文=池田“スカオ”和宏 撮影=HayachiN
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1. STAY REAL
2. D.A.N.C.E.
3. So…Start
3. ケミカル犬
4. THIS WORLD
5. 「70cm四方の窓辺」
6. マンダーラ
7. 金色グラフティー