東京スカパラダイスオーケストラ、メキシコ音楽フェスへの出演が大地震でキャンセルに　復興を願い滞在先で慈善ライブを開催

日本時間9月25日現在、東京スカパラダイスオーケストラはラテンアメリカツアー『NO BORDERS』をスタートさせたばかり。現地時間9月21日には、メキシコ・モンテレイ市内でのライブを成功させた後、メキシコシティーの『Non Stop Ska Festival』に向かう予定だったが、9月19日メキシコ大地震のため、同フェスは開催中止となった。

そこで、スカパラメンバーの提案により現地時間9月22日に、モンテレイ市内にあるクラブ“Nanodas78 Bar”にて急遽ベネフィットライブ（慈善ライブ）を開催することに。これは、来場者から入場料の代わりに寄付を募るというものだ。前日深夜の発表にも関わらず、会場には1,700人もの人が集まり、入場規制がかかる入りとなった。

ライブでは開始直後からモッシュサークルが出来上がり、踊り、歌い、叫ぶ観客によって興奮の渦で包まれた。

以下は、ステージ上でメンバーの谷中敦によるスペイン語でのMCの日本語訳だ。

 

2011年3月11日に日本で大きな地震がありました。

そのあとすぐ4月にVive Latino Music Festivalに出演したのですが、そのとき日本の国旗を掲げて我々の演奏に喝采をくれた人々に大きな勇気を与えて貰ったんです。

今日また同じようにステージに立ってる僕らが出来ることはミュージシャンとしてとにかく真剣に音楽を演奏することでしかありません。

大きな地震の後で、目の前が真っ暗に感じるかも知れません。先が見えない不安があるかも知れません。でも考えてみてください。暗いときほど星の光ははっきりと見えるのです。今こそ自分たちにとって大切な光を探して欲しいのです。

僕ら日本人に勇気をくれたメキシコの方々に思いを込めて演奏します。

戦うように楽しんでくれよ。Viva Mexico!!!