名古屋「ナビロフト」で開催の『Visitors』、急遽番外公演が決定!
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コンブリ団『夏休みのばあちゃん家』大阪公演より
『Visitors』第1弾のコーディネーター役、高橋恵の推薦によりコンブリ団が参加
先日、当サイトで紹介した『Visitors』(こちらの記事を参照)。北村想が21年に渡って塾長を務めた〈伊丹想流私塾〉出身者らによる「ナビロフト」での連続公演だが、この参加者の一人で卒塾生に声がけなども行った高橋恵(虚空旅団代表・劇作家・演出家)の推薦により、急遽番外公演として、京都を拠点に活動するコンブリ団の公演が10月9日(月・祝)に追加されることが決まった。上演決定までの経緯は以下の通りだ。
【「ナビロフト」プロデューサー・小熊ヒデジのfacebook(9/19記載)より】
昨日、Visitorsに参加する虚空旅団代表の高橋さんから電話がかかってきた。若干興奮した声で「小熊さん、日曜にコンブリ団の『夏休みのばあちゃん家』を観たんです、大阪で。とても良かったんです。突然のご相談なんですけど、私たちのナビロフト公演は10月8日の日曜日に終わって、翌日9日の月曜日は祝日でバラシの予定なんですけど、予定を変更して私たちは日曜日にバラしてしまうので、月曜日にコンブリ団の公演をナビロフトでやりませんか。良かったんです、とても。名古屋の人たちにも観ていただきたいんです。もっと多くの人たちに観ていただきたいんです。どうでしょう、小熊さん。とても良かったんです」とおっしゃる。
高橋さんはとても信頼できる人だ。僕は「やりましょう」と即決した。それから急遽深夜まで、コンブリ団代表のはしぐちさんも交えてやり取りをし、諸々準備に取り掛かった。チャンスがあれば良い作品はどんどん上演すべきだ。こうして、フットワークの軽い民間劇場と、親交のあるアーティスト同士の熱意から、ちょっとゲリラ的なVisitors番外公演が実現しました。こういう公演はきっと面白いし、とてもワクワクする。10月9日は月曜日で祝日です。一日のみの公演です。たくさんの皆様のご来場お待ちしています。コンブリ団、名古屋初登場です。
【虚空旅団代表・高橋恵 「ナビロフト」公式サイト寄稿文より】
はしぐちさんは地続きにいろんな場所へ行き来する。虚構であっても、それは変わらない。『夏休みのばあちゃん家』もそんなお芝居だ。夏休みに小学生の男の子が、ばあちゃん家を訪れる。それだけのことなのに、道程には不可思議な未知なるものに遭遇するという「ときめき」がある。シンプルな舞台装置。最小限の音響と照明。俳優の身体と科白の音色が、想像力を豊かに広げる。ノスタルジーとも言える「失われた過去の時間」をやさしく紡ぎ、劇空間に現出させてみるが、それは決してこの世界とは切り離されていない。それがこのお芝居の魅力だと思う。大阪での上演を観て「このまま終わっては勿体ない」と無理を言って口説いてしまった。是非名古屋のお客様にも観て欲しいと願っている。
今回上演される『夏休みのばあちゃん家』は、「俳優と共に小さな空間で実験的なことにチャレンジしてみよう」というコンブリ団の新たな試み《Re:sources(リソーシーズ)》シリーズの第1弾で、原点回帰の意味も込めているという。
代表のはしぐちは近年、はせひろいち率いる岐阜の劇団ジャブジャブサーキットにほぼ毎回客演し、劇団としては主に大阪と三重で公演を行うなど東海エリアとの縁も深いが、意外にも劇団単独公演としては今回が初の名古屋公演となる。たった一日、2回のみの上演ながら、折しも祝日公演だけにコンブリ団未見の方はこの機会にぜひご高覧を。
コンブリ団『夏休みのばあちゃん家』大阪公演より
[作品内容]
夏休みのとある一日、亡くなった母との約束を果たすために、小学生の僕は電車を乗り継いで、母さんの実家、そして僕の生まれたばあちゃん家に向かう。その道々で出会う人たち、出会う人でないものたち。彼らとの交流を経て目指すばあちゃんの家には何があるのか? そして、その先には? 時間と場所、配役までもを刻々と変えながら展開する、僕の夏休みの一日の物語。
コンブリ団●2001年に伊丹「AI・HALL」の企画である〈伊丹演劇ファクトリー〉卒業生と〈想流私塾〉の卒塾生が一時的に組んだユニット「みずくらげ」を経て、演出経験のあるはしぐちしんが参加。演出担当ということと、キャリアも含めて他のメンバーより経験があることで代表となり、2004年にコンブリ団を設立。以降、「その8」までの作品で作・演出をはしぐちしんが担当。「その9」で「Re:ブリックス」という新シリーズを立ち上げ、作・演出ははしぐちにこだわらず、現代近代古典を問わず普遍性の高い戯曲を上演することに挑戦している。2007年、はしぐちが俳優として第9回関西現代演劇俳優賞を受賞。2008年上演のその3『ハダカの激情』が第16回OMS戯曲賞最終候補ノミネート。2010年上演のその4『ムイカ』にて第17回OMS戯曲賞大賞を受賞。
コンブリ団Re:sources『夏休みのばあちゃん家』チラシ表
コンブリ団Re:sources『夏休みのばあちゃん家』
■作・演出:はしぐちしん
■出演:香川倫子、佐藤あい、橋本健司(桃園会)
■日時:2017年10月9日(月・祝)13:00・16:00
■会場:ナビロフト(名古屋市天白区井口2-902)
■料金:一般1,500円 高校生以下500円 ※前売・当日共通
■アクセス:名古屋駅から地下鉄東山線「伏見」駅下車、鶴舞線に乗り換え「原」駅下車、1番出口から徒歩8分
■問い合わせ:
コンブリ団 090-9922-6290
ナビロフト 052-807-2540
■公式サイト:
コンブリ団 http://conburidan.blogspot.jp
ナビロフト http://naviloft1994.wixsite.com/navi-lof