The NEATBEATSがザ・クロマニヨンズを迎え、高らかに打ち鳴らしたロックンロール

レポート
音楽
2017.9.27
ザ・ニートビーツ 撮影=柴田恵理

ザ・ニートビーツ 撮影=柴田恵理

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~The NEATBEATS 20th Anniversary “Two-Man Special”~
「RHYTHM AND BEAT SHOW」 2017.9.19  LIQUIDROOM

The NEATBEATSが、結成20周年記念ツーマン・ライブ・シリーズのスペシャル・バージョン『RHYTHM AND BEAT SHOW』を、ザ・クロマニヨンズを迎えて恵比寿LIQUIDROOMで行なった。以下、オフィシャルレポートにてその模様をお届けする。

ザ・クロマニヨンズ 撮影=柴田恵理

ザ・クロマニヨンズ 撮影=柴田恵理

4月のキネマ倶楽部でのThe Birthdayとの公演に続いての開催となる『RHYTHM AND BEAT SHOW』。開演時間を過ぎ、いつものSEが流れる中、登場するザ・クロマニヨンズのメンバー。「最後まで楽しんでいってくれよ。我々がクロマニヨンズだ!」とのMCからの1曲目は「タリホー」。そして、イントロのギターリフが印象的な「エルビス(仮)」へ。ひと呼吸おいて「新しい歌を買ってくれたかな?」と短いMCをはさみ、「どん底だからあがるだけ」というリフレインが印象的なニューシングル「どん底」。そして「新曲はもう1曲あるんだぜ」と、そのシングルのカップリング曲「ぼー」をプレイする。

ザ・クロマニヨンズ 撮影=柴田恵理

ザ・クロマニヨンズ 撮影=柴田恵理

ザ・クロマニヨンズ 撮影=柴田恵理

ザ・クロマニヨンズ 撮影=柴田恵理

「久しぶりだよ、東京の皆さん。しかも恵比寿、素敵なショップが沢山ある所。脇目もふらず、ここに来てくれてありがとう。オシャレな人がいなくて、良かった。特別なことを話そうとした訳でないので困っています。次の曲どうぞ~」というヒロトのMCからモータウン調のベースがオシャレな「スピードとナイフ」、「炎」、「エイトビート」と力強い演奏を続ける。ヒロトが「最近やってないな、この曲。うろ覚えなんですが」といって始まった1stアルバム収録の「草原の輝き」では、ヒロトのブルースハープと真島昌利のギターの掛け合いがあり、背面で水色のストラトキャスターを弾くシーンもあり、フロアーのテンションも上がる。

ザ・クロマニヨンズ 撮影=柴田恵理

ザ・クロマニヨンズ 撮影=柴田恵理

ザ・クロマニヨンズ 撮影=柴田恵理

ザ・クロマニヨンズ 撮影=柴田恵理

「ありがとう。すげー楽しい。ちゃんと出来たよ。このあと、あのうるさい連中が待っているから最後までぶっ飛ばして行きます」と「弾丸ロック」へ。そこからラストの「クロマニヨン・ストンプ」まで、短いメンバー紹介をはさんだだけで、クロマニヨンズのハードで純度の高いロックンロールが矢継ぎ早に投下され、約1時間にわたる演奏は本当にあっという間に終了。ヒロトはじめメンバーは笑顔でステージから袖に消えていった。この後、10月11日にリリースされるニューアルバム『ラッキー&ヘブン』と、その後に予定されているツアーが待ち遠しくなるライブだった。

ザ・クロマニヨンズ 撮影=柴田恵理

ザ・クロマニヨンズ 撮影=柴田恵理

そして、グレッチのドラムなどビンテージの楽器がステージに並ぶと、いよいよ本日の主役、結成20周年を迎えたニートビーツがステージに登場だ。Mr.PAN(Vo,G)が「我々がザ・ニートビーツや~」とヒロトの最初のMCにかぶせて、「クロマニヨンズ良かった! もう満腹やろ? でも、まだデザートがあんで。デザートは別腹やで。まだまだロックンロールは続くで~」とユーモア溢れるMCでクロマニヨンズのファンのハートもがっちりキャッチ。ハンブルグ時代のビートルズを彷彿とさせるような切れ味鋭いビートにのった演奏を立て続けに聴かせる。オリジナル・ナンバーに続いては、ボ・ディドリーの曲でヤードバーズやTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT、ストライプスらによるカバーでも知られる「YOU CAN'T JUDGE A BOOK BY THE COVER」へ。

ザ・ニートビーツ 撮影=柴田恵理

ザ・ニートビーツ 撮影=柴田恵理

「20年もバンドやっているとクロマニヨンズが前座ですよ」と始まったMr.PANのMCにはフロアから大歓声。
「俺らがトリやで。20周年やから、試しにクロマニヨンズに一緒にやってくれへんかな?と連絡したら、ひとつ返事で「いいよ~」ってすぐに返って来て、軽いな~と思ったら「僕たちの出番が最初ね」って言われて、えぇーーってなったけど、20周年やから、クロマニヨンズより俺たち先輩ちゃうか?って思いなおして」

「もとはと言えば、福岡のレコード店に貼ってもらっていたチラシを見たマーシーが、CD捜して連絡くれて。その頃の俺たちはパブやバーで20、30人の前で演奏してて。連絡もらって、ライブ観に行けるのかな?って思っていたら、「ライブ一緒にやろうよ」と言ってもらって、どこですか?と聞いたら、「(日比谷)野音」って言われて、デカ過ぎるやろ!って、そんな所でやった事ないから、(2000年8月の)ライブ当日もやり方わからへんし、楽屋入ったら、お菓子置いてあって、これホントにただでもらっていいんですかって、聞いてみたり(笑)」

「今日は来てくれて、どうもありがとう。今日はクロマニヨンズが出てくれるの早くから決まってたんやけど、最初に“リキッドルームでニートビーツがスペシャルゲスト迎えて開催”とだけ発表して先行予約やったら、まぁそこそこ売れてんけど、クロマニヨンズ発表した途端、俺もプレイガイドに試しに電話かけたけど、全くつながらへん。(電話の話し中の音)プープーや。でも売り切れて嬉しいです(笑)」

「ヒロト君に今日はいっぱいしゃべってねって言われたんで、ヒロト君ほとんどしゃべってないから、俺が代わりにしゃべります」と言うだけあった長い長いMCを経て、「みんなTWISTって知ってる?」と先日リリースされたMR.PAN出演の映画『ゴーストロード』のサントラCDにも収録されている「TWISTIN’TIME WITHYOU」へ。その後も随所に面白MCをはさみながら、タイトなエイトビートのロックンロール・ナンバーが繰り出されていく。

ザ・ニートビーツ 撮影=柴田恵理

ザ・ニートビーツ 撮影=柴田恵理

「前や後ろ、右に左に踊りたいやつ。頼むで」と呼びかけて、世界中の公演先でもお客さんにも恒例のステップを踏ませる「I CAN TELL」(オリジナルはボ・ディドリー)や、20周年を記念して11月にリリースされる初期ベスト盤『BEAT AT DECKREC 2000-2001 COMPLETEBEST』にも収録されている代表曲『黒いジャンパー』、ビートルズでも有名な「TWIST & SHOUT」などがたて続けに演奏され、予定されていた本編終了後には、アンコールで戻る時間がもったいないとステージにとどまり、今年亡くなってしまったチャック・ベリーらロックンロールの先人達を讃える「GOOD OLD ROCK'N'ROLL MEDLEY」を1曲やってから、Mr.PANが「20年あっという間でした。やっていると今日みたいにいい事あるよ。今日は来てくれてありがとう。昔のメンバーもありがとう。来年は通常営業ですが、また来てくださいね」と来場者に御礼を告げ、ライブは終了した。

ザ・ニートビーツ 撮影=柴田恵理

ザ・ニートビーツ 撮影=柴田恵理

今の流行のサウンドとは一線を画す、ブリティッシュ・ビートというマニアックな音楽を20年間もやりながら、海外でのチャレンジも続け、若干20歳位の若手バンド・ザ・ストライプスにも負けないようなフレッシュな感覚で、今日も演奏するニートビーツ。これからもベテランの渋みを感じさせない勢いあふれるビートを響かせてほしい。そして30周年記念の時には日本武道館で観てみたい、そう思った。

ザ・ニートビーツ 撮影=柴田恵理

ザ・ニートビーツ 撮影=柴田恵理

セットリスト情報
~The NEATBEATS 20th Anniversary “Two-Man Special”~
「RHYTHM AND BEAT SHOW」 2017.9.19  LIQUIDROOM


ザ・クロマニヨンズ
1. タリホー
2. エルビス(仮)
3. どん底
4. ぼー
5. スピードとナイフ
6. 炎
7. エイトビート
8. 草原の輝き
9. 弾丸ロック
10. ひらきっぱなし
11. 突撃ロック
12. ペテン師ロック
13. 雷雨決行
14. 紙飛行機
15. ギリギリガガンガン
16. ナンバーワン野郎!
17. クロマニヨン・ストンプ
 
NEATBEATS
1. FARMER JOHN
2. YAH! YAH! YAH!
3. NEVER COME BACK
4. あしたが来なけりゃいい
5. YOU CAN'T JUDGE A BOOK BY THE COVER
6. TWISTIN' TIME WITH YOU
7. BYE BYE VERY GOOD
8. SWEET CHERRY PIE
9. HIGHWAY SLIP
10.HEEBIE JEEBIES
11. HAMBURG TWIST
12. DO THE GLOBAL TWIST
13. TWIST & SHOUT
14. 噂の男
15. I CAN TELL
16. BABY THAT IS ROCK & ROLL
17. LITTLE BITTY PRETTY ONE
18. 黒いジャンパー
19. BABY LET'S GET SHAKE
[ENCORE]
20. GOOD OLD ROCK'N'ROLL MEDLEY 

 

ザ・クロマニヨンズ情報
ニュー・アルバム『ラッキー&ヘブン』
10月11日発売
■CD:BVCL837 /定価¥2,913+税
○初回仕様分のみ紙ジャケット仕様
■完全生産限定アナログ盤:BVJL28 /定価¥2,913+税
○’60年代フリップバックE式盤を可能な限り再現。180g重 量盤採用
 
<収録曲>
1.デカしていこう
2.流れ弾
3.どん底
4.足のはやい無口な女子
5.ハッセンハッピャク
6. 嗚呼! もう夏は!
7.盆踊り
8.ユウマヅメ
9.ルンダナベイビー
10.ワンゴー
11.ジャッカル
12.散歩

全国ツアー『ザ・クロマニヨンズ ツアー ラッキー&ヘブン 2017-2018』
10月26日(木)    北海道   PENNY LANE 24
10月27日(金)    北海道   PENNY LANE 24
10月29日(日)    北海道   小樽 GOLDSTONE
11月03日(金・祝)大阪府   なんばHatch
11月04日(土)    大阪府   心斎橋BIGCAT
11月05日(日)    大阪府   心斎橋BIGCAT
11月08日(水)    山梨県   甲府CONVICTION
11月11日(土)    愛知県   ダイアモンドホール
11月12日(日)    愛知県   ダイアモンドホール
11月17日(金)    福井県   福井響のホール
11月19日(日)    新潟県   新潟LOTS
11月23日(木・祝)秋田県   秋田 Club SWINDLE
11月25日(土)    青森県   青森 Quarter
11月26日(日)    岩手県   盛岡 CLUB CHANGE WAVE
11月28日(火)    東京都   赤坂BLITZ
11月29日(水)    東京都   赤坂BLITZ
12月02日(土)    長野県   長野CLUB JUNK BOX
12月03日(日)    長野県   長野CLUB JUNK BOX
12月06日(水)    京都府   京都FANJ
12月07日(木)    京都府   京都FANJ
12月09日(土)    香川県   高松festhalle
12月10日(日)    高知県   高知X-pt.
12月13日(水)    群馬県   高崎 club FLEEZ
12月16日(土)    静岡県   Live House浜松 窓枠
12月17日(日)    静岡県   Live House浜松 窓枠
12月20日(水)    千葉県   柏PALOOZA
12月23日(土・祝)福岡県   DRUM LOGOS
12月24日(日)    福岡県   DRUM LOGOS
12月28日(木)    神奈川県 CLUB CITTA' 川崎
1月13日(土)      沖縄県   ミュージックタウン音市場
1月16日(火)      宮崎県   WEATHER KING
1月17日(水)      鹿児島県 鹿児島 CAPARVOホール
1月19日(金)      山口県   周南 RISING HALL
1月21日(日)      鳥取県   米子laughs
1月27日(土)      宮城県   仙台 PIT
1月31日(水)      東京都   STUDIO COAST
2月03日(土)      福島県   郡山 HIP SHOT JAPAN
2月07日(水)      岐阜県   岐阜club-G
2月09日(金)      滋賀県   滋賀U☆STONE
2月10日(土)      滋賀県   滋賀U☆STONE
2月12日(月・振) 和歌山県 和歌山SHELTER
2月14日(水)      兵庫県   神戸ハーバースタジオ
2月15日(木)      兵庫県   神戸ハーバースタジオ
2月20日(火)      長野県   松本Sound Hall a.C
2月24日(土)      岡山県   岡山市民会館
2月25日(日)      広島県   はつかいち文化ホール さくらぴあ 大ホール
3月02日(金)      北海道   新冠町レ・コード館
3月04日(日)      北海道   幕別町百年記念ホール
3月10日(土)      栃木県   栃木県教育会館
3月11日(日)      埼玉県   さいたま市民会館おおみや
3月17日(土)      愛知県   愛知県芸術劇場 大ホール
3月21日(水・祝) 静岡県   三島市民文化会館 大ホール
3月24日(土)      福岡県   サザンクス筑後
3月27日(火)      神奈川県 鎌倉芸術館 大ホール
4月01日(日)      大阪府   フェスティバルホール
4月07日(土)    千葉県   市川市文化会館
4月08日(日)      東京都   オリンパスホール八王子
4月14日(土)      富山県   クロスランドおやべ メインホール
 

 

The NEATBEATS情報
BEAT AT DECKREC ~2000-2001 COMPLETE BEST~
11月8日発売
レーベル : DECKREC/UK PROJECT
品番 : DCRC-0088
形式 : CD
定価 : ¥2,500 (税抜)
01. HEY LITTLE GIRL 
02. GOOD GOOD LOVIN'
03. CANDY MAN
04. TWISTIN' DAY 
05. WRITE BACK 
06. BABY LET'S GET SHAKE 
07. LITTLE BITTY PRETTY ONE 
08. EVERYBODY NEED THAT 
09. HAPPY WITH YOU BABY 
10. SAVE THE LAST DANCE FOR ME 
11. LAWDY MISS CLAWDY
12. そんなもんさ
13. LIVIN' LOVIN' WRECK
14. GIRL CAN'T HELP IT
15. I CAN TELL
16. お願いBABY
17. I'M LEAVEN' YOU
18. YOU ARE FOR ME
19. I'LL GO CRAZY
20. 黒いジャンパー
21. BEAUTIFUL DELILAH
22. TELL HER NO
23. BOYS
24. 結果O.K.
25. I'M GOING HOME
26. WHAT'D I SAY(INST.)
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