FTISLAND、ホンギが涙で語ったツアーファイナル「失敗することもあるけど、音楽に向かっている僕らを信じてください」
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『FTISLAND AUTUMN TOUR 2017 -Here is Paradise-』ファイナル公演 撮影=ヤマダマサヒロ
9月29日、FTISLAND(エフティーアイランド)が、東京・日本武道館で『FTISLAND AUTUMN TOUR 2017 -Here is Paradise-』ファイナル公演を行った。
FTISLAND は同ツアーを9月7日の東京・豊洲PITからスタートし、約1ヶ月にわたって広島、福岡、愛知、宮城、大阪を回り、全9公演のツアーを完走した。
『FTISLAND AUTUMN TOUR 2017 -Here is Paradise-』ファイナル公演 撮影=ヤマダマサヒロ
ファイナル公演では、ピアノに「1234」のコーラスを乗せた曲で登場すると、「YO! 武道館!」というホンギの掛け声と共に、「1234」でライブの幕が開けた。スタートからボーカリスト・ホンギの気合が、歌からもアクションからも伝わる。ジョンフンがギターのネックを高く上げて始まった「Mystery」、太いリズムにのまれる「Take Me Now」までの3曲で、FTISLANDもファンもイッキにトップギアまで加速する。
『FTISLAND AUTUMN TOUR 2017 -Here is Paradise-』ファイナル公演 撮影=ヤマダマサヒロ
女性目線で歌うミドルテンポの「Go Again」からは、少し落ち着いたムードに。ベースのジェジンとホンギがボーカルをとる「Ready Go!!」をライブでやるのは久々のこと。ギターのリフが印象的に変わったこの曲では、ジョンフンのギターの早弾きも飛び出した。ツアーが始まったころは「久々すぎて忘れてない?」と心配していたが、初日からファンのコーラスはバッチリ。もちろんファイナル公演でも大きな歌声を聴かせたオーディエンスに満足そうな顔を見せ、最後のサビではサムズアップ。常にファンを見ているホンギと、彼に応えるファンとの一体感が伝わってくる。広い会場でも近くに感じられるコミュニケーションが生まれるのが、FTISLANDのライブらしさ。FTISLANDとファンがお互いに信頼しているからこそのコミュニケーションだ。
『FTISLAND AUTUMN TOUR 2017 -Here is Paradise-』ファイナル公演 撮影=ヤマダマサヒロ
ギターのスンヒョンとドラムのミンファンが作った「Wanna Go」はストレートなロックから高速ビートに生まれ変わり、そのヘヴィーなアレンジに自然とこぶしがふり上がる。そのリズムに乗って、ホンギもステージの端から端まで全速力で走り回る。韓国デビュー10周年のアニバーサリーイヤーということもあり、中盤ではデビュー曲「Love Sick」をニューアレンジで披露。ジョンフンが「10年前のホンギの声は子どもだった。演奏しながらいろいろ思い出した」と感慨深げに語り、27歳になったホンギの感情のこもった熱唱は、聴く者の心を打った。ジョンフンに促されると、「My Birthday」から「The Night」までのセットリストを「全部意味がある」と、歌詞から生まれる感情の流れで構成されていることを解説。ファンにとっては、ライブが一層楽しくなる説明は貴重だ。
『FTISLAND AUTUMN TOUR 2017 -Here is Paradise-』ファイナル公演 撮影=ヤマダマサヒロ
「今回は、ずっと動くツアー」とホンギが言う通り、後半はロックの応酬。メンバーたちもステージを動き回り、フロアのファンはタオルを振り回しジャンプし、声を上げる。「FREEDOM」では、ホンギの「すわれ!」という号令で着席すると、次のサビで一斉にタオルを投げ上げてジャンプを決めると武道館が揺れ、それを合図にするかのように、いつもと違うイントロに驚かされる「未体験Future」まで、フロアは狂乱のるつぼと化した。
『FTISLAND AUTUMN TOUR 2017 -Here is Paradise-』ファイナル公演 撮影=ヤマダマサヒロ
本編最後を飾ったのは、最新シングルのリード曲「Paradise」。ステージから客席にむかって放たれるレーザーの糸が幻想的な空間を作り出す。ファンの歌うコーラスの声が、あまりに大きくて感動的。ホンギも「ナイス!」と満足そうだったが、この日のライブは、バンドの演奏もホンギの声も、ファンのリアクションも、すべてが完璧で、本ツアー一番の一体感を作り上げていた。
『FTISLAND AUTUMN TOUR 2017 -Here is Paradise-』ファイナル公演 撮影=ヤマダマサヒロ
アンコールの「FTISLANDコール」もいつもの武道館よりもはるかに大きく、マジカルともいえるムードが漂う。アンコールで再び登場したホンギも、「今回のツアー、幸せでした。10年走ってきていろいろあったけど、心配かけないように頑張るから。昔から僕たちとみんなの関係は友だちみたいだって言ってけど、友情の中には、愛もある。僕らが一番好きなのは友情。この5人も、そして5人とみなさんもお互いの友情を忘れずにいきたい。今までも感謝してるし、これからもよろしくお願いします」と力強く語ったかと思うと、その目には涙がにじんでいた。そして、会場から送られる大きな拍手に、「カッコいい音楽、いっぱいプレゼントするからな! 失敗することもあるけど、音楽に向かっている僕らを信じてください」とあふれ出る本心を伝える。1ヶ月かけた長期のツアーと、「ずっと動く」というほどのセットリストに、体力の限界を感じたそうだが、これからもライブを続けるために、節制を誓ったメンバーたち。FTISLANDの魅力は、やはりライブで発揮されると改めて感じた。このライブは、近年のベストライブといっても過言ではないだろう。
なお、同ライブの模様は12月17日(日)にWOWOWで放送されることが決定している。そして、12月16日(土)・17日(日)に千葉・幕張メッセ 国際展示場で行われる所属事務所主催のフェス『2017 FNC KINGDOM IN JAPAN -MIDNIGHT CIRCUS-』がFTISLANDとして日本での今年最後のライブとなる。また、12月7日(木) には東京国際フォーラム ホールAで、ホンギ単独の『2017 LEE HONG GI Winter Mini Live ~ホン!気!ラ!~』の開催も決定している。
※記事初出時に一部誤表記がございました。訂正してお詫びいたします。SPICE編集部
1.1234
2.Mystery
3.Take Me Now
4.Go Again
5.Champagne
6.Ready Go!!
7.Wanna Go
8.My Birthday
9.Love Sick
10. I Want
11. The Night
12. A light in the forest
13. AQUA
14. Shadows
15. Shinin’On
16. FREEDOM
17. PUPPY
18. 未体験 Future
19. COME ON GIRL
20. Paradise
En1. Paparazzi
En2. Stay what you are
En3. LIFE
【東京】東京国際フォーラム ホールA
2017年 12月7日(木)
【昼公演】14:00開場 15:00開演
【夜公演】18:00開場 19:00開演
料金:全席指定 9,500円(税込)
2017 FNC KINGDOM IN JAPAN -MIDNIGHT CIRCUS-
幕張メッセ 国際展示場
2017年12月16日(土) 15:00 開場 16:00開演
2017年12月17日(日) 15:00 開場 16:00開演
FNC KINGDOM 特設サイト:http://www.fnckingdom.jp/
FTISLANDオフィシャルHP:http://ftisland-official.jp/
ワーナーミュージック・ジャパンHP:http://wmg.jp/artist/ftisland/