Japanese Musical『戯伝写楽 2018』で主人公の能役者を演じる橋本さとし、宣伝写真撮影レポート
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『戯伝写楽2018』に出演する橋本さとし
たった約10ヶ月の活動期間の間に、140点以上の作品を残し忽然と消えた浮世絵師・東洲斎写楽。 2010年「写楽は女だった…?!」という大胆な着想で、写楽の謎に迫りながら、喜多川歌麿、葛飾北斎、十返舎一九、太田南畝(別号・蜀山人)など、寛政の時代に、熱く自由に生きる芸術家たちの姿を、等身大の人間として描き好評を得たミュージカルが、8年の時を経て、2018年新春より再演される。Japanese Musical『戯伝写楽 2018』の宣伝写真撮影の現場レポートを届ける。
『戯伝写楽2018』に出演する橋本さとし
初演に引き続き、主人公である阿波国蜂須賀家お抱えの能役者・斎藤十郎兵衛役を演じるのは橋本さとし。黒地に白い線が入った比較的シンプルな着物に、鮮やかな赤い帯が映える。184センチの長身なので、これまた着こなしが格好良い。
『戯伝写楽2018』に出演する橋本さとし
ニカッと笑う時もあれば、キリリと引き締まった表情を見せる時もある。撮影中、表情が豊かなのが印象的だった。しかし、豊かすぎるのだろうか、「さとしさん、眉毛が八の字になっています」と撮影スタッフにつっこまれていた。それに対し橋本は「そうなんだよ、『アダムス・ファミリー』のゴメスの癖が抜けなくて」と話し、笑いを誘っていた。
『戯伝写楽2018』に出演する橋本さとし
撮影の終盤、写楽の作品である浮世絵「三世大谷鬼次の奴江戸兵衛(さんせいおおたにおにじのやっこえどべえ)」を真似てほしいという要望がスタッフからあった。すると、橋本は絵を観察して、自分なりに表情を作っていく。
首の角度や手の位置など細部にまで拘って撮影を繰り返し、最終的に撮られた1枚はスタッフも驚くほどの完成度だった。
およそ1時間の撮影。夜遅めの撮影だったが、橋本はスタッフを気遣いながら撮影に臨んでいた。「再演というより新しい作品に取り組む初演という意識で参加したいと思います」と橋本はコメントを発表している。どんな再演になるのか。今から楽しみだ。
取材・文・撮影=五月女菜穂
Japanese Musical『戯伝写楽 2018』
■演出:河原雅彦
■出演:
橋本さとし、中川翔子、小西遼生、
壮一帆、東山義久(Wキャスト)、栗山航(Wキャスト)、池下重大、
山崎樹範、吉野圭吾、村井國夫 他
■公演日程・劇場:
[東京公演] 2018年1月12日(金)~1月28日(日) 東京芸術劇場 プレイハウス
[久留米公演] 2018年2月3日(土)~4日(日) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
[名古屋公演] 2018年2月7日(水) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
[兵庫公演] 2018年2月10日(土)~12日(月・休) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
■企画・製作:キューブ
■問い合わせ:キューブ 03-5485-2252(平日12時~18時)
■公式サイト:https://sharaku2018.amebaownd.com/