吹奏楽への愛を届ける『オーチャードブラス!』パートリーダー連載シリーズ【第5弾】森田良平(コントラバス)
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森田良平
それぞれ様々な経歴を持つ、スペシャル楽団の団員たち。連載シリーズとして楽器を手に取ることになったきっかけや、吹奏楽の思い出を、楽団の要となる各パートの代表者に伺っていこう。
連載第5弾は、コントラバスの森田良平。高校の吹奏楽部でコントラバスを始め、国内外の音楽祭にゲスト出演の他、東京佼成ウインドオーケストラや航空自衛隊西部方面音楽隊などにも参加。ソリストとしてもロシア、アメリカ等でのリサイタル、オーケストラとの共演やイチロー選手3000本安打記念セレモニーにも国歌独奏の奏者として招聘された。
――学生時代はずっと吹奏楽部でしたか?
中学では野球部に所属して、楽器はエレキギターをやっていました。高校(鹿児島県立武岡台高校)で吹奏楽部に入部し、コントラバスを始めました。加えて、バンド活動や地元のユースオーケストラへの参加など、音楽三昧の高校時代を過ごしました。定期演奏会や文化祭ではビッグバンドをバックにブライアン・セッツァー・オーケストラの曲などをやらせてもらい、ギターも結構弾いてましたね。担当楽器はコントラバスでしたが、如何に吹奏楽にエレキギターを入れ込むか……を考えていました。
――初めて買ったCDやレコードを覚えていますか?
THE BEATLESのベスト盤。僕のルーツミュージックです。元々、ロックやポップスが大好きですので、今回のプログラムの「コンサートバンドとジャズアンサンブルのためのラプソディ」なども、とても楽しみです。
――コントラバスは吹奏楽のアンサンブルの中ではどのような役割だと思われますか?
吹奏楽の中では唯一の弦楽器。“エッセンス”として管楽器のアンサンブルの土台を支える上でどのような音楽の表現の手助けを出来るかを常に考えています。チューバの響きにarco(弓を使った演奏)の響きを重ねてさらに素敵な低音にすること、そしてピッツィカートのニュアンスで音楽を作ることが吹奏楽の中でのコントラバスの醍醐味だと感じています。
――今回のパートメンバーをご紹介いただけますか。
土屋知子さんは学生の時にアジアユースオーケストラでアジア各国を一緒に廻った仲間です。10年ぶりに同じステージで音楽を楽しみます!
――思い出の1曲をあげるとすると?
「レイディアント・マーチ」(今井聡作曲)です。高校の吹奏楽部顧問の先生が好きでよく取り上げていた曲。コントラバスのベースラインがとても弾きごたえがあり、この曲が出て来たら「頑張るぞ〜!」となったことを覚えてます。
――最後にお客様にメッセージを!
今回は藤重佳久先生のもと、素晴らしいプレイヤーの皆様と一緒に新しい形の吹奏楽をお届けする中で、吹奏楽でのコントラバスの役割を私なりに表現していきたいと思います。是非皆様、11月11日はオーチャードホールへ!!
日時:2017年11月11日(土)
会場:Bunkamura オーチャードホール
<出演>
指揮:藤重佳久
吹奏楽:オーチャードブラス!スペシャルウインドオーケストラ
<曲目・演目>
オーチャードブラス!(鈴木英史 作曲)
吹奏楽のための協奏曲(高昌帥 作曲)
組曲「火の鳥」1919年版(I.ストラヴィンスキー作曲/R.アールズ&F.フェネル編曲)
チュニジアの夜(D.ガレスピー&F.パパレリ作曲/M.P.モスマン編曲)
サマータイム(G.ガーシュウィン作曲/D.リベロ編曲)
コンサートバンドとジャズアンサンブルのためのラプソディ(P.ウィリアムズ作編曲/S.ネスティコ編集)