こまつ座『十一ぴきのネコ』アフタートーク&バックステージツアーで、野良猫の世界を垣間見る!
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「十一ぴきのねこ」
こまつ座『十一ぴきのネコ』上演目前!
こまつ座ミュージカル『十一ぴきのネコ』が、10月1日(木)から、紀伊國屋サザンシアターにて上演される。約3年半ぶりとなる本作は、もともと馬場のぼるが手掛けた絵本「十一ぴきのねこ」の話をもとに、井上ひさしと作曲家・宇野誠一郎によって生み出された「子どもとその付き添いのためのミュージカル」だ。前回の上演と同様、長塚圭史が演出を担当する。北村有起哉、山内圭哉、勝部演之らがネコに扮して冒険を繰り広げる。
北村有起哉
野良ネコにゃん太郎は、ある日、自分と同様腹ペコの野良ネコ十匹と出会う。知恵を出し合っても、食べるものが見つからなければ飢えて死んでしまう野良猫の世界。そんなとき、鼠殺しのにゃん作老人に出会ったにゃん太郎は、目の覚めるようなとびっきりの話を聞く。「あの星の下に大きな湖があって、そこには途方もない大きな魚がいるそうな…」一大決心したにゃん太郎たちは、大きな魚を求めて大冒険の旅に出る――。
勝部演之
公開稽古では、いよいよ旅に出ようとする十一匹の猫の場面を披露。ラップ、スウィング、スカのようなリズムを多彩に織り交ぜながら、にゃんにゃんにゃにゃにゃん♪とステージ狭しと歌い踊る野良猫たち。セリフ回しも非常にリズミカル、時にピー音が入るようなNGワードも交え、スタッフや取材陣を笑わせていた。
「十一ぴきのねこ」
演出を担当する長塚は、3年半前に上演したときの事を振り返る。「大人と子どもが劇場にきて作品を観るんです。猫たちによる言葉遊びの中に井上さんの辛辣な「社会を見る目」が巧妙に織り交ぜられているので、観終わったあとに子どもたちが『これってどういうこと?』と親に聞いて、親がすぐに答えられないような深く厳しいこと含まれているんです。そういう親子の様子を生む劇場のあり方は非常に素晴らしいと思います」また本作については、「とても40年前に書かれた本とは思えない。いつでも上演できる作品。今回は3年半前の初演とはまた違う形で胸に突きつけられる鋭利な内容となっています。それでいて非常に楽しい。その対比がより鮮明になると思います」と語っていた。
長塚圭史
初演のときはいっぱいいっぱいだった、と語る北村は「(当時は)手ごたえを感じる余裕がなかった。メンバーとスタッフさんとで前回できなかったことを今回稽古で再発見している。ここもおいしい、ここもおいしいねって。さらに魅力的な舞台になるねと僕らも期待しています」また、山内は「ジャ●ーズも宝●も出てない動員的には非常に厳しい舞台で(笑)、雑草育ちのギリギリキ…でない人たちでフルスイングでやれる舞台です」とこれまたギリギリのところを攻めるコメントで笑わせていた。
「十一ぴきのねこ」
今回、上演期間中に以下の特別イベントが予定されている。気になる内容があればぜひ劇場へ!
◆『十一ぴきのネコ』スペシャルキャストトークショー
・10月11⽇(⽇)12:30公演後 北村有起哉、他5名
・10月15⽇(木)14:00公演後 山内圭哉、他5名♪他5名は当⽇までのお楽しみ♪
◆井上ひさし戦後70 年特別アフタートークショー
・10月5⽇(月)14:00公演後 長塚圭史(演出家)
「子どもと大人のユートピアを探して」
・10月8⽇(木)14:00公演後 宮尾節子(詩人)
「ふつうのことを ふつうにいえば」
※アフタートークショーは『⼗⼀ぴきのネコ』の
ご⼊場いただけます。ただし、満席になり次第ご⼊場を締め切らせていただくことがございます。
※出演者は都合により変更の可能性がございます。
◆『十一ぴきのネコ』バックステージツアー ~ネコたちの世界を探検しよう!~
・10月10⽇(土)17:30公演後
・10月12⽇(月・祝)17:30公演後
(所要時間:約15分)
※3歳~中学生のお客様を対象としたバックステージツアーです。
※舞台にあがり、舞台監督のガイドのもと、舞台の上から客席を眺めたり、舞台裏を覗いたり、
本番で使っている舞台装置にふれることが出来ます。
※保護者の方は客席(前方席へ移動可)でお待ちいただきますが、舞台上のお子様を写真撮影することが出来ます。
日時:2015年10月1日(木)~10月17日(土)
会場:新宿南口・紀伊國屋サザンシアター
作:井上ひさし
演出:長塚圭史
出演:北村有起哉、中村まこと、市川しんぺー、菅原永二、金子岳憲、福田転球、大堀こういち、木村靖司、辰巳智秋、田鍋謙一郎、山内圭哉、勝部演之
演奏:荻野清子
公式サイト:http://www.komatsuza.co.jp/