山口一郎×NFの音のない新曲「ANDON」も展示 アートを介して人が出逢う場『MEET@ART』をレポート
山口一郎、スマイルズ代表・遠山正道氏
株式会社スマイルズが運営するコンテンポラリーフード&リカー「PAVILION」にて、10月21日(土)にアートを介して人が出逢う場『MEET@ART』を開催した。サカナクションの山口一郎による音のない新曲「ANDON」(常設展示)のお披露目のほか、出逢いをテーマにしたインスタレーションが会場を彩った。
イベントのテーマは「アートで人に出逢えるか」。LOVEとARTをテーマにしたPAVILIONには、名和晃平氏や西野達氏をはじめさまざまな作家の作品が常設展示されている。そして、今回の『MEET@ART』はサカナクション・山口一郎、クリエイティブラボLENS、FLOWERS NEST × Smilesのインスタレーションを新たに加えて開催された。
20日(金)夜のレセプションでは、山口一郎とスマイルズ代表・遠山正道氏との対談を実施。山口の音楽との向き合い方から曲作り、そして今回お披露目された作品「ANDON」について語った。
音のない新曲「ANDON」(常 設展示)
山口一郎とNFチームが音楽的アプローチで制作した音のない新曲「ANDON」(常設展示)は、50mに及ぶPAVILIONのエントランスの回廊に現れたのは10基以上の行灯のようなオブジェ。中目黒の高架を電車が通過するとその音に反応しオブジェが色鮮やかに光を放つ。山口は、遠山氏との対談でその意図を以下のように語った。
「例えば、冷蔵庫の機械音、隣人が出す雑音、そして電車が通過するときの音など、日常生活で邪魔な音、不快な音というのは、これまではそれを消すことやさらに音を重ねることでごまかしていた。この考えを変えて、そうした音を視覚化できれば新しいものが生まれるんじゃないかという発想です。PAVILIONを訪れる際、エントランスで光るANDONを見てから店内で食事を楽しむ。その時に電車の音が聞こえてきたら、“あ、いま光ってるな”って想像しますよね。騒音が美しいビジュアルを生む。邪魔なものが必要なものになってくるのです」
このようなインスタレーションは山口にとっても初の試みとなり、音楽とはまた違った刺激を受けたという。
「ロックバンドというのは、これまではCDをつくるかライブをするかしか表現方法がなかった。でも、今回のANDONは繊細な光を表現するためにヘアメイクの方にも加わってもらって、いろいろと学びました。これと同じように、写真でもいいし、家電の音をつくるでもいい。音楽を中心としたものづくりをやっていけば音楽シーンが進化していくと思う。“ロックバンドが描く夢をアップデートする”というのかな。音楽をベースに新しい分野にも目を向けていきたいですね」
音のない新曲「ANDON」は現在も展示中となっているので、気になる人はチェックしてみてはいかがだろうか。
住所 東京都目黒区上目黒一丁目6番10号 中目黒高架下
営業時間 <月~金> 18:00 ~ 26:00(L.O.25:30)
<土・祝日> 17:00 ~ 26:00(L.O.25:30)
<日> 17:00 ~ 23:00(L.O.22:30)
席数 70席(店内48席/テラス22席)
※NO SMOKING, Ploom TECH ONLY. 店内はプルーム・テックのみ使用可能です。