アール・ヌーヴォーから現代まで…幻想的な世界を堪能「香水瓶の世紀-バカラとルネ・ラリックを中心に-」
-
ポスト -
シェア - 送る
ウォルト社『dans la nuit(夜 に)』の香水瓶、1924年以降、ルネ・ラリック作
19世紀末から現代に至るまでに作られた約200点の香水瓶を展示する「香水瓶の世紀-バカラとルネ・ラリックを中心に-」が静岡県・資生堂アートハウスで開催中。10月2日からは、前期展で展示していたバカラの作品を入れ替え、後期展として、フランスの工芸家・ルネ・ラリック(1860年-1945年)の作品を中心に展覧する。
宝飾工芸家としてキャリアをスタートさせたラリックは、特権階級のための一点物の装身具を手掛け、1900年のパリ万国博覧会では宝飾部門のグランプリを受賞。アール・ヌーヴォーの申し子のような存在として、フランスの工芸界に君臨していた。しかし、世紀が変わりアール・ヌーヴォー衰退と歩を合わせるように、活動の場を宝飾からガラス工芸へと移行。ラリックの手による香水瓶は、目に見えない香りの存在をより際立たせる詩的な叙情に満ち、多くの香水商やオートクチュールのメゾンがこぞって制作を依頼した。
「香水瓶の世紀」後期展では、ルネ・ラリックを中心に、アール・ヌーヴォーから現代に至るまで、独創性に満ちた造形に豊かなイマジネーションを感じさせる、様々な香水瓶を紹介する。
メゾン・ラリックの香水瓶『BOUCHON TROIS HIRONDELLES(三羽のツバメ)』、1920年、ルネ・ラリック作
フォルヴィル社『LE CORAIL ROUGE(赤珊瑚)』の香水瓶、1924年、ルネ・ラリック作
メゾン・ラリックの香水瓶『FOUG?RES(シ ダ)』、1912年、ルネ・ラリック作
また、会期中には資生堂リサーチセンターのパフューマー(調香師)によるワークショップ「香りの世界をたずねてみよう」や、学芸員によるギャラリートークも開催。視覚だけでなく、あらゆる感覚を使って香水を楽しむ趣向が用意されているようだ。
会 場:資生堂アートハウス
観覧料:無 料
会 期:
・前期 バカラ クリスタルの雅歌 7月17日(金)〜9月27日(日)
・後期 ルネ・ラリック 幻視のファンタジー 10月2日(金)〜12月13日(日)
※前期と全作品を入れ替え展示
休 館 日:月曜日(月曜日が祝祭日の場合は翌日休館)
開館時間:午前10時~午後5時(入場は午後4時30分まで)
刊行物:「香水瓶の世紀」展図録 2,500円(税込)
主 催:資生堂アートハウス
公式サイト: http://www.shiseidogroup.jp/art-house/?rt_pr=tr414
関連企画
(1)大人のためのワークショップ「香りの世界をたずねてみよう」
講師:資生堂リサーチセンター パフューマー 城市 篤氏
11月21日(土)、22日(日) 各日13:00~16:00 ※要申込
(2)学芸員によるギャラリートーク
10月23日(金)・24日(土)、11月27日(金)・28日(土)、12月11日(金)・12日(土)
各日14:00より30分 ※申込不要
連絡先:
資生堂アートハウス 〒436-0025 静岡県掛川市下俣751-1
Tel:0537-23-6122、Fax:0537-23-6315、E-mai:art-house@to.shiseido.co.jp