世界遺産認定の聖地で宮本亜門が「奉納劇」を上演
2015.9.30
ニュース
舞台
-
ポスト -
シェア - 送る
上賀茂神社 第四十二回式年遷宮 奉納劇「降臨」
上賀茂神社・第四十二回式年遷宮 奉納劇「降臨」いよいよ今月末上演
世界文化遺産に登録されている、京都最古の神社「上賀茂神社」(賀茂別雷神社)で今年執り行われる、21年に一度の神事「式年遷宮」。この神事における奉納行事として演出家:宮本亜門が「奉納劇」を上演する。
今回の公演会場となる上賀茂神社(賀茂別雷神社)の地には古くから伝わる風土記、「山城国風土記」(やましろのくにふどき)の中に、「賀茂別雷神誕生」(かもわけいかづちのかみたんじょう)という神話があり、この作品に登場する「賀茂別雷神」こそが、上賀茂神社に奉られる神である。
この逸話を今回の物語の軸におき、その背景などにオリジナルの新解釈を加え、賀茂別雷神の母となる「賀茂玉依比売命」(かもたまよりひめのみこと)を「奉納劇」の主人公にした。
名前にある「玉依」(たまより)とは“巫女”のこと。この物語は「一人の巫女」が神の導きにより子を宿し、母となり、母であるが故の試練を乗り越え、我が子が大いなる神になる姿を慈しみながら見守りつづけ生きていく姿を描きだす。本作では、観客に“それぞれの神”を感じてもらうために「音楽」と「舞い」、そして「語り」で構成された新たな神聖な儀式のような舞台を披露するという。
なお、今回、通常イベントなどではあまり使用することのない「二の鳥居」内での上演となる。さらに舞台として使用する「細殿」「舞殿」「土屋」「楽屋」などは、世界文化遺産に認定されている建物であり、このような規模での使用は初の試みとなるという。
一木一草に至るまで聖なる気が満ち溢れる、またとない会場で行われる奉納劇「降臨」。観る者の心をどのように動かすのか、その時を楽しみにしてほしい。
公演情報