山本彩、ソロライブで感極まり「言葉で伝えられへんから、ステージに来て欲しい！」『山本彩LIVE TOUR 2017』NHKホール公演

11月19日（日）、東京・NHKホールで山本彩のソロライブ『山本彩LIVE TOUR 2017～identity～』が開催された。

『山本彩LIVE TOUR 2017～identity～』は、山本がセカンドソロアルバム『identity』をたずさえ、10月20日（金）の広島文化学園HGBホールを皮切りに、全国７ヶ所を巡るツアー。そのなかでも最大キャパ3,600人のNHKホールも幅広い客層で満員となった。山本はロック調で煽ったかと思えば、しっとりとしたバラード、時にはぬくもりの伝わるアコースティック調まで、全20曲を披露している。

ギターまで白を基調とした衣装で登場した山本は、一曲目の「JOKER」でいきなり客席をノリノリにさせると「東京、とばしていくよー！」と煽り、２曲目の「レインボーローズ」へ。最初のMCでは、「３階！」「２階！「１階！」「女の子！」「男の子！」と呼びかけ、大きな歓声を浴びると、「最高！」と満面の笑みを浮かべた。

ライブ中盤の「喝采」からは、赤と黒の衣装に着替え、髪を振り乱しながら熱唱。バンドメンバーの紹介では、「山本彩と最初に会った印象」といったお題が出される。「横顔が三日月のような」といった発言に、「いじってる！（笑）」と山本がツッコみ、笑いを誘う一幕も。

会場全体でタオルを振り回す「スマイル」、「Let's go crazy」で再びヒートアップさせると、DREAMS COME TRUEのカバー曲「何度でも」では「叫べ！」「うぉー！」といったコールアンドレスポンスも繰り広げられた。

最後のMCでは、「さやかコール」に感極まった山本が、「声とか拍手が降ってくるように感じるので、言葉で伝えられへんから、ステージに来て欲しい！」と喜びを表現。また、これまで自身が音楽に助けられた経験から、「今度は自分の作った音楽、自分の歌う歌で、誰かの力になったり、誰かを支えることができたら」と語り、音楽活動の原点を再確認していた。

ツアーＴシャツ姿に着替えて登場したアンコールでは、山本はNHKホールが様々な収録を行っている「特別なところ」であることを吐露。なかでも昨年の『NHK紅白歌合戦』での企画『AKB48夢の紅白選抜』で、１位に輝いたことに触れ「その節は本当にありがとうございました」と感謝を述べた。そして、「これまではみなさんに連れてきてもらったNHKホールですが、これからは私がみなさんを連れ出していきたいです」とさらなる飛躍を宣言。

最後の「メロディ」ではキャノン砲も放たれ、ライブは最高潮に。山本はシンガーソングライターとして着実に力を付けている姿をファンの目に焼き付け、ライブの終演を迎えた。

山本は11月21日（火）、22日（水）には大阪・オリックス劇場でファイナル公演を迎える。