大竹しのぶ、約40年ぶりのインストアイベント 明石家さんまとのエピソードも披露
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大竹しのぶ
大竹しのぶが、オリジナルニューアルバム『ち・ち・ち』の発売を記念して、11月23日にタワーレコード渋谷店でミニライブ&握手会を開催した。
前日11月22日に発売されたばかりの本アルバムは、鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)、高橋優、中村中、佐藤良成(ハンバート ハンバート)、松尾スズキ、玉城千春(Kiroro)、山崎まさよし、森山直太朗らの超豪華作家陣が楽曲を提供。胸に沁みるバラード、パンクなロックンロール、せつないラブソング、コミカルなナンバーなど、バラエティに富んだ楽曲はもちろんのこと、元夫・明石家さんまがデュエットボーカルで参加した事でも話題となっている作品である。
大竹しのぶ
アルバムタイトル『ち・ち・ち』とは、大竹しのぶが女優業を始めた頃に、俳優の米倉斉加年さんに言われた「仕事をするにあたって、三つの「ち」を大事にしなさい」という言葉が由来。「知」は知識、知性。「痴」は、馬鹿になって取り組む姿勢。「稚」とは、子供のような無邪気な好奇心。ずっと大竹しのぶの頭の隅にあったこの言葉が本作のテーマとなって制作されたという。
大竹しのぶ
このアルバム発売を記念して行ったミニライブ&握手会は、1976年に大竹がビクターからデビュー曲「みかん」リリース時に行って以来、実に約40年ぶりとなった。満員の観客の前に登場した大竹はアルバムからまず、山崎まさよしが提供したバラード「願い」を披露。この曲は山崎まさよしが、1987年に亡くなった大竹の最初の夫をイメージして書き下ろした楽曲。この曲を渡された時、山崎まさよしから「しのぶさんにとって、ずっと大切に思っている人を思い浮かべながら歌ってみて?」と言われて、最初の夫を思い浮かべながらレコーディングしたところ、歌入れのあとに「実はこれ、最初の旦那さんのことを思って書いたんだ」と言われてびっくりしたというエピソードを披露。
大竹しのぶ
会場のあちこちからすすり泣きの声が聞こえ、それを見た大竹も思わずもらい泣き。そして、会場全体が静かな感動に包まれた後に歌ったのは、高橋優が提供した「キライナヒト」。この曲は、大竹しのぶと明石家さんまの結婚時代~別れのエピソードが明るく歌われ、笑えてホロリと泣けるカントリーロック調のナンバー。明石家さんま本人が歌の中で延々とツッコミを入れている事でも話題の楽曲となっている。
7月に行われた大竹しのぶ還暦記念パーティでの、明石家さんまと大竹しのぶの爆笑トークを会場で見た高橋優が、「二人の会話を聞いたら、もうこの曲しか浮かばなかったんですよ」と提供され、当初は「やだなあ、歌うの恥ずかしいよ…、と困ったけれど、よく考えたらこれは私とさんまさんの『別れさえをも笑いにして生きていく』という関係性をポジティブに許してもらえた曲のように思えてきた」というエピソードを披露した。
大竹しのぶ
そして最後は「皆さんの街に歌いに行ったりしたいです」とライブ活動スタート宣言も飛び出しミニライブは終了。そのまま40年ぶりの握手会に突入。大女優との握手会というめったに体験できないイベントに、会場に集まったファンは大興奮。握手と同時に号泣するファンや、長年の想いを伝えるファンの長い列が続いた。
大竹しのぶ
アルバム『ち・ち・ち』大竹しのぶ
大竹しのぶ「ち・ち・ち」
VICL-64790 全10曲収録 定価2,778円+税
1.Miren (作詞・作曲:鬼龍院 翔<ゴールデンボンバー>)
2.キライナヒト (作詞・作曲:高橋 優)
3.天使じゃないけれど (作詞・作曲:中村 中)
4.きもち (作詞・作曲:佐藤良成 <ハンバートハンバート>)
5.変な芸術の先生 (作詞:松尾スズキ・作曲:門司 肇)
6.まばゆい君へ (作詞・作曲:玉城千春)
7.願い (作詞・作曲:山崎将義)
8.しのぶ (作詞・作曲:森山直太朗/御徒町凧)
9.The Rose (作詞・作曲:Amanda McBroom 日本語詞:渡辺えり)
10.愛の讃歌 (作曲:Marguerite Monnot 日本語詞:松永祐子)