MUCC その日限りの演出やサプライズ連発のリビュート盤記念ツアー、東京公演も大成功
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MUCC『えん7』2017.12.9 新木場
MUCCが12月9日(土)新木場STUDIO COASTにて、トリビュートアルバム対バンツアー『えん7』東京公演を行った。
11月に発売した、MUCC20周年記念トリビュートアルバム『TRIBUTE OF MUCC -縁 [en]-』のリリースを記念して、ファイナルとなる東京・日本武道館公演を含めた全7会場で開催されているこのツアー。cali≠gari、gibkiy gibkiy gibkiy、MERRYの3組を迎えての東京公演は超満員の観客を集め、大盛況のうちに幕を閉じた。
THE ORAL CIGARETTES/MUCC『えん7』2017.11.30 福岡
トリビュートアルバム『TRIBUTE OF MUCC -縁 [en]-』に参加したアーティストを迎え、対バン形式で行われているこのツアー。その日限りのセッションやサプライズ演出もこのツアーの見どころ。11月30日(木)福岡公演ではTHE ORAL CIGARETTESを迎え、THE ORAL CIGARETTESがMUCCの「大嫌い」をカバーすると逹瑯(MUCC:Vo)が乱入し、MUCCがTHE ORAL CIGARETTESの「5150」をカバーすると山中拓也(THE ORAL CIGARETTES:Vo&Gt)が乱入。両者のステージで、ツインボーカルのコラボが実現。
DEZERT/MUCC『えん7』2017.12.3 大阪
12月3日(日)大阪公演ではMERRY、DEZERT、cali≠gariを迎え、cali≠gariのステージで「せんちめんたる」にミヤ(MUCC:Gt)が飛び入り。MUCCのステージでは、アンコールでDEZERTのSORA(Dr)が参加し、SATOち(MUCC:Dr)とのツインドラムで魅せた「蘭鋳」で会場を沸かせた。
FLOW/MUCC『えん7』2017.12.5 名古屋
12月5日(火)名古屋公演ではFLOWを迎え、MUCCがFLOWの「GO!!!」をカヴァーすると、FLOWのメンバーがうずまきナルト(NARUTO -ナルト-)の仮装で乱入。観客だけでなく、MUCCのメンバーも驚いたサプライズ演出で大いに盛り上げた。
桜井青×逹瑯/MUCC『えん7』2017.12.9 新木場
そして、12月9日(土)東京公演。1番手のcali≠gariはトップに相応しい攻めのステージで盛り上げ、桜井青(G.)の高速カッティングギターに乗せた石井秀仁(Vo.)の叙情的なボーカルが独創性を生んだMUCC「風と太陽」のカヴァーを披露。桜井青がギターを置いて、大量のバナナをフロアに投げたり、自ら頬張ったりと自由すぎるパフォーマンスを見せた「混沌の猿」では、逹瑯が乱入。
逹瑯と桜井青がバナナを食べさせ合ったり、マイクスタンドに刺したバナナを頬張ったりと、二人で悪ガキのようにステージを走り回りやりたい放題。ラスト「クソバカゴミゲロ」ではミヤも乱入し、厚みを増した演奏を聴かせる。逹瑯も楽しそうな表情で観客を煽りまくり、お祭り気分を盛り上げる。
gibkiy gibkiy gibkiy/MUCC『えん7』2017.12.9 新木場
続くgibkiy gibkiy gibkiyは仄暗い照明の中、重厚なサウンドで1曲目「無中無」から独自の世界観を構築。MUCC「溺れる魚」のカヴァーはヘヴィなリズムなリズムと痛切なギター、感傷的なボーカルで楽曲の世界観をよりディープに描き、観客を圧倒。ラストは複雑に入り組んだ感情や心の闇を歌と演奏で表現し、kazuma(Vo)の咆哮が聴く者の心をえぐる「脳内に」で余韻を残してステージを終える。
MERRY/MUCC『えん7』2017.12.9 新木場
気合い十分のステージで、序盤からワンマンさながらの盛り上がりを生んだMERRYは、「絶望」で会場をひとつにする。「MERRYなりに愛をこめたけど、Twitterで全然書いてもらえなかった」とガラ(Vo)が自虐的に語り、披露したMUCC「家路」のカヴァーは、結生(Gt)と健一(Gt)のツインアコギに乗せたハイトーンボーカルで始まり、激情的な演奏とたっぷり気持ちを込めた歌でしっかり聴かせ、会場中から大きな拍手と歓声が起きた。
MUCC『えん7』2017.12.9 新木場
どこか厳かな雰囲気の中、「THE END OF THE WORLD」の重厚な演奏で始まったMUCCのステージは、「睡蓮」の逹瑯のスクリームを合図にヘドバンや手拍子で会場が熱を帯び、「絶体絶命」、「商業思想狂時代考偲曲」でフロアを掻き回す。MCでは「20周年の最後がお世話になった人や、仲の良い人たちと旅をするツアーで本当に良かったです。今日はパーティーだから」と逹瑯が嬉しそうに語り、ミヤの乾いたギターと逹瑯の感傷的なボーカルで始まる「溺れる魚」を披露。
MUCC『えん7』2017.12.9 新木場
MUCC『えん7』2017.12.9 新木場
MUCC『えん7』2017.12.9 新木場
MUCC『えん7』2017.12.9 新木場
中盤、「家路」、「ハイデ」と壮大な曲が続いた後は、「テメェらのために歌おうか?」と始まった「風と太陽」で再び会場に熱気が戻り、会場がひとつになる。静と動を巧みに織り交ぜた構成で、観客の心を完全掌握したMUCC。
「蘭鋳」では「名古屋でFLOWに学んだスキルです」と巨大ウェーブを起こし、フラッシュライトとフロアへのスモーク噴射でフロアはカオス状態。ラストはMERRYのガラを呼び込み、逹瑯とガラのツインボーカルで「TONIGHT」を披露し、最高潮の盛り上がりの中で東京公演の幕を閉じた。
MUCC×ガラ /MUCC『えん7』2017.12.9 新木場
トリビュートアルバム対バンツアー『えん7』はこの後、12月18日(月)札幌PENNY LANE 24、12月20日(水)仙台Rensaで開催され、12月27日(水)日本武道館にてツアーファイナルとなる『「えん7 FINAL」in 武道館』が行われる。なお、武道館公演には現在、シド、GRANRODEO、THE BACK HORN、DEZERT、sukekiyo、lynch. 、ROTTENGRAFFTY、矢野絢子。Session GuestとしてKen(L'Arc~en~Ciel)、DAIGO(BREAKERZ)の出演が発表されている。
取材・文=フジジュン 撮影=西槇太一
OPEN 12:00 / START 13:00
OPEN 13:00 / START 14:00
発売中
・2CD:¥4,630+tax (MSHN-044~045)
[Cover illustration] HYDE(L’Arc-en-Ciel / VAMPS)
1. 蘭鋳 / ROTTENGRAFFTY
2. ハニー / BAND-MAID
3. 最終列車 / THE BACK HORN
4. EMP / Ken(L’Arc-en-Ciel)
5. ガーベラ / sukekiyo
6. 溺れる魚 / gibkiy gibkiy gibkiy
7. 謡声(ウタゴエ) / 氣志團
8. アイアムコンピュータ / POLYSICS
9. 風と太陽 / cali≠gari
10. 流星 / Plastic Tree
11. 暁闇 / シド
1. CLASSIC / FLOW
2. 大嫌い / THE ORAL CIGARETTES
3. 茫然自失 / lynch.
4. Mr.Liar / ヒステリックパニック
5. リブラ / 矢野絢子
6. 家路 / MERRY
7. アカ / DEZERT
8. ハイデ / ROACH
9. フライト / BREAKERZ
10. ニルヴァーナ / GRANRODEO
11. ブリリアント ワールド / 鬼龍院 翔(ゴールデンボンバー)
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