CLØWD “越えなければいけない壁”を越えた結成3周年記念ライブ公式レポート
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CLØWD 2018.1.8 撮影=西槇太一、Seka
まさにCLØWDの結成記念日である1月8日に、3周年を記念するワンマンライブをTSUTAYA O-WESTにて開催した。
この日のライブのタイトルは、『REVENGE』。この所以は、TSUTAYA O-WEST をバンドとして“越えなければいけない壁”として据えていたからである。1周年で挑んだ、エンターテインメントを交えたボリューミーな内容であった1回目。フリーライブという形で間口を広げて行った2回目。そして3度目の挑戦となった今回、彼らはやってのけた――! 結果、会場は超満員。聞けば、ワンマンライブ過去最多動員を記録したという。
CLØWD 2018.1.8 撮影=西槇太一、Seka
CLØWD 2018.1.8 撮影=西槇太一、Seka
2017年の後半から、バンドが追求すべき“音楽”という本質を改めて見据えて高め続けてきた「CLØWDらしさ」を確固たる武器として挑んだ戦果としては、至極納得である。
ストレート勝負な楽曲が並ぶラインナップの中で、幕開けを飾ったのはまさしく彼らの初作品でもあった「WAKE UP」。Vo.KØUの「目覚めようか!」という叫びとともに、徐々に高まっていく目覚めを共有するようなオープニングはとても感慨深い。メンバーの声も重なってバンド感を帯びた「Worry?」「ANTITHESE」、力強くも壮大な「バタフライ・エフェクト」と立て続けに攻めていき、「本能のままに暴れて行けよ!」と突入した「ケミカルZOO」では、一層派手に踊るような形で躍動感を増していく。
CLØWD 2018.1.8 撮影=西槇太一、Seka
CLØWD 2018.1.8 撮影=西槇太一、Seka
CLØWD 2018.1.8 撮影=西槇太一、Seka
そして、本編中盤に据えたセクションこそ今のCLØWDの真骨頂を表していた。静寂に包まれる暗転をKØUの歌で口火を切った「紅い意図」。バンドの音楽的な変革を意識した上で生まれた楽曲だけに、エモーショナルさとバンドサウンドの厚さがダイレクトに響き、他の楽曲と一線を画していたのは言うまでもない。さらに、この日から会場限定販売という形でリリースされた「21g」を披露。緻密な楽曲の作りとは裏腹、メンバーの感情的なプレイによって伝わる“会えて良かった”という最大のメッセージが、ヘヴィな雰囲気の中で際立つようにして心に沁みる。こうして再び『狼煙』で奮起させる、とてもドラマチックな一幕だった。
「今日、僕らを選んでくれてありがとう。“REVENGE”というタイトルでこのライブを打ったんですけど、そんなのもう関係なしに今日はさ、いいんだよ。とことん一緒に楽しもうよ、いいか!? 好きに楽しんで今日は帰ってください――なんてね、そんな甘っちょろいことはいわねぇぞテメぇら! とことん攻めるぞ! やれんのか!?」(KØU)
ここからノンストップにアッパーチューンが並んだラストスパート。
CLØWD 2018.1.8 撮影=西槇太一、Seka
“言葉の重み”をテーマにつくられた「Phantom pain」のスタンダード・ロックなアプローチを魅せ、「Tomorrowland」では5人の足並み揃えながら会場との一体感をも感じさせる。ひた走り、あっという間に迎えたラストを飾ったのはすっかりライブのキラーチューンと化した「我武者羅」だ。KØUは客席の柵に体を乗り出し、メンバーも笑顔を浮かべながら高速ナンバーの演奏に打ち込むスパークぶりで潔く本編を締めくくった。
アンコールではGroovy Boyz(Dr.樹&Ba.猟平)のリズムセッションからスタートし、全3曲を披露。「傷声」の前のMC中、「2018年もとことん楽しいことを一緒に」という言葉を添えながらたくさんの嬉しいニュースが届けられた。夏に2年振りとなるフルアルバムのリリースと、それに伴うツアー。この日の模様を収めた初のLIVE DVDのリリース。FCサイトの設立と、今年も止まらない姿勢を宣言するかのよう。
さらに、晴れやかな幕締めを飾ることとなった「キミトボクラ」の前には、8月25日に渋谷CLUB QUATTOROでのワンマンライブを行うことも発表! バンドの進化があるからこそ、絶え間なく次を見据えて勝負し続けることができる。間違いなく攻めの年になる、そんな期待を抱くライブであった。
取材・文=平井綾子(Cure編集部) 撮影=西槇太一、Seka
CLØWD 2018.1.8 撮影=西槇太一、Seka
2018.1.8(月・祝) TSUTAYA O-WEST
01 WAKE UP
02 Worry?
03 ANTITHESE
04 バタフライ・エフェクト
05 レッドホット・ディスコ
06 ケミカルZOO
07 紅い意図
08 21g
09 狼煙
10 Phantom pain
11 Tomorrowland
12 NEVER ENDING STORY
13 Marburg
14 RUDENESS RESORT
15 我武者羅
<ENCORE>
EN01 Groovy Boyz(Dr.&Ba.セッション)
EN02 Eeny, Meeny, Honey, More
EN03 傷声
EN04 キミトボクラ
2018年1月8日発売
【会場限定シングル】CDのみ
品番:DCCA-1022 価格:1,000円(税込)
収録曲 1. 21g 2. Phantom pain
2nd Full Album
2018年夏 発売決定
LIVE DVD
※CLØWD 3rd Anniversary LIVE「REVENGE」TSUTAYA O-WESTを収録。
※詳細は後日発表。