『映画ドラえもん のび太の宝島』公開記念、限定200部の浮世絵木版画を販売　歌川広重と葛飾北斎の世界観がモチーフ

『映画ドラえもん のび太の宝島』の公開を記念して、初版限定200部の浮世絵木版画が販売される。

モチーフとなったのは、江戸時代の風景画において生涯ライバル関係にあった、歌川広重と葛飾北斎の世界観。本作品の題材となった広重の《六十余州名所図会 阿波 鳴門の風波》《冨士三十六景 駿河薩タ之海上》は、北斎の「波」の表現、「荒波」の構図に大いなる影響を受けたと言われていて、広重と北斎の関係性も垣間見える作品だ。『映画ドラえもん のび太の宝島』浮世絵木版画では、この広重2作品をモチーフに背景を描き、劇中ストーリーにおける「苦難を乗り越える勇気」「果敢なる挑戦」「そしてそれを支える友情」などを、各キャラクターを通して表現している。

江戸時代から浮世絵を専門とする「彫り」「摺り」の技術を継承する職人たちによって、荒々しい波しぶきの中、ドラえもんたちが大冒険に挑んでいく様子が描かれる。最高級の和紙（越前生漉奉書）の風合いと、三十数回におよぶ摺り重ねによる豊かな色彩が見どころだ。