世界レベルのエンターテイナー・三浦大知の「BEST=最上級」を目撃 大阪城ホール公演をレポート
三浦大知
『DAICHI MIURA BEST HIT TOUR in 大阪城ホール』2018.1.31(WED)
ダンスボーカルグループFolderのメインボーカリストとして弱冠9歳でデビューし、2005年からはソロとしてキャリアを積んだ三浦大知。2017年1月に発表した 「EXCITE」 は『仮面ライダーエグゼイド』のテーマソングに起用され、初のオリコンチャート1位を獲得した。世界水準のダンスと抜群の歌唱力で人々を魅了していく彼の最大の魅力と言えば、やはりライブだ。ソロになりライブハウスからスタートした単独公演は着実に動員を拡大し、アリーナ規模では2012年に日本武道館、2013年に横浜アリーナ、2017年には国立代々木競技場第一体育館でのライブを成功させた。昨年末には紅白歌合戦にも出場し、いまやメディアを席巻する世界レベルのエンターテイナー・三浦大知の初の大阪城ホール公演の模様をお届けする。
開演前の会場には、穏やかなBGMが流れていた。ゆっくりと暗転した次の瞬間、激しく交錯する赤い光とともに、バンドによるエモーショナルな演奏が鳴り渡る。メインステージを覆っていた赤い幕が落ちるとスモークが溢れ出し、その中央に立つ三浦大知のシルエットをスポットライトが浮き彫りにした。大歓声が包む中、白いジャケットを着た三浦は大胆にも「Cry & Fight」のサビの後半を歌い始めた。《全てが上手くいかない そんな時いつも もっと遠くに行ける気がした》点滅する照明と、貫くように真っ直ぐな歌声、そしてバンドの熱い音が一気に迫り来る。三浦がワンフレーズを歌い終えると暗転し、次にステージが照らされると、三浦に加えハットを目深に被った6人のダンサーたちが静かに佇んでいた。
三浦大知
「Cry & Fight」が再び頭から始まった。サビに入ると7人が一斉に踊り始め、めまぐるしくフォーメーションを変える。電子音が複雑に絡み合うダンスブリッジに差し掛かると、バンドの演奏が突如ぴたりと止んだ。三浦とダンサーたちは、無音の状態で踊り続ける。ステージを叩く靴の音や衣装が擦れる音、彼らの呼吸さえ1万人を超える観客に聞こえそうなほどの静寂だった。複雑なダンスを完璧に決め、三浦が最後の一節をアカペラで歌い終えると、どよめきに近い声が沸き起こった。
勢いをそのままに「Look What You Did」を重ね、「(RE)PLAY」へ。三浦の歯切れ良い歌声が響き、華麗なターンやハイキックを交えたダンスで7人の男たちが躍動する。三浦が「"BEST HIT TOUR in 大阪城ホール" へようこそ!!」と叫ぶと、観客たちは割れんばかりの歓声で応えた。
三浦大知
三浦が一人残ると、「FEVER」では広いステージを軽やかに踊りながら行き来し、大阪城ホールを埋め尽くす観客たちと笑顔を交わした。再びダンサー4人を伴い「Can You See Our Flag Wavin' In The Sky?」を聴かせ、ジャケットを脱ぎラフなTシャツ姿で「Who's The Man」を歌い終えると、こう呼びかけた。「ここから少しシーンを変えて、別世界で遊びましょう!」
「Blow You Away!」が始まると、威勢のいいドラムロールが響く中バーカウンターが運びこまれる。三浦は歌いながら、ステージセットに映し出される映像を巧みに活かした演出で、緑と紺のストライプというポップなデザインのスーツへと衣装を変えた。続いて、ダンサーのPURIとShingo Okamotoとともにレトロなパーティーチューン「Complex」へ。そしてセットが一転、そこはスタイリッシュなバーへと変わり、バーテンダー役のNOPPOと客を演じる三浦、ダンサーのkazuki、shojiによるダンスで魅せる芝居が繰り広げられた。
左:三浦大知 右:KREVA
コミカルなストーリーと綿密に練られた動きで会場の笑いを誘ったあと、三浦はバーカウンターの椅子に腰掛け、アコースティックギターを弾きながら 「Your Love」を歌い始める。冬の恋を綴ったバラードを合わせ、ダンサーkazukiとshojiがそれぞれしなやかなダンスで魅了した。ゆったりとした時間が流れる中、間奏で三浦が語りかける。「かつて僕を初めて大阪城ホールの舞台に招いてくださったかたをお呼びしたいと思います。紹介しましょう、KREVA!!!」
左:三浦大知 右:KREVA
左:三浦大知 右:KREVA
大阪城ホールが歓喜の声に満ちた。バーの扉を開き、姿を現したKREVAがゆっくりと階段を降りてくる。三浦と向かい合うかたちでマイクスタンドの前に立つと、ラブソングに添える甘いラップをしっとりと紡いだ。2009年に発表されてから、幾度となく両者揃って披露された名曲だが、この日は格別に優しく聴こえたのだった。
ダンサーたちが立ち去ると、三浦とKREVAはアコースティックギターの音色に乗せ、歌とラップの鮮やかなセッションを聴かせた。そして時折サイドステップを踏みながら、両者が親交を深めるきっかけとなった"Magic Remix"を届ける。それぞれが2台のトロッコに乗ってアリーナを縦断し、後方にあるサブステージへ移動すると、この瞬間を待ちわびていた後方の観客たちの熱視線に笑顔で応えながら、陽気なサマーチューンを締めくくった。
左:三浦大知 右:KREVA
三浦がKREVAへの感謝を述べると、KREVAは「恩返しがトロッコだなんて最高です!これがまた新たな“始まり”になると嬉しいです」という言葉を残し、拍手喝采を浴びながらサブステージを後にした。三浦はこう続ける。「KREVAさんに呼んでいただいた大阪城ホールで、もうひとり別のアーティストと共演させていただきました。今日、その曲を再現したいと思います」
左:千晴 右:三浦大知
「STOP..feat.千晴」のざらついたヒップホップビートと共に青いライトが点滅し、三浦に呼び込まれた千晴が姿を現した。《そう 俺は偽善者 このまま君だけ行かせたくねぇんだ》千晴の男気溢れるリリックが胸に刺さる。トロッコに乗り込んだかと思えば、トロッコから降りて観客たちの目の前を駆け回るなど、思いもよらない展開に驚かされた。サブステージに戻った2人は熱い絆を歌いきり、颯爽と去る千晴の背中を大歓声が送り出した。
次に三浦は、キーボードで「Delete My Memories」を儚げに弾き語る。埋められない恋人との心の距離をうたう楽曲に合わせ、ダンサーのOguriが美しく舞った。その後、メインステージでは、ダンサー6人による幻想的なパフォーマンスが披露される。椅子に腰掛けた三浦が登場すると、浮遊感のあるミディアムバラード「Lullaby」が続いた。背景には広大な星空が映し出され、ステージ一帯が雲を思わせるスモークに包まれる。観客たちは、そのふわりと柔らかい歌声に身を委ねた。
三浦大知
ここまで観客からは見えないセットの奥でライブを支えていたバンドメンバーたちが、メインステージに迫り出しドラマチックな演奏を聴かせる。赤いジャケットに衣装を変えた三浦は「Darkest Before Dawn」のあと、ダンサーたちとともにエレクトロダンスナンバー「Right Now」をパワフルに歌いきった。間髪入れずに続いた「I'm On Fire」では、バンドメンバー、ダンサー、そして三浦のエンターテイメントへの滾る情熱が、文字通り"炎"のように燃え盛った。ステージ奥の高い足場から歌う三浦を背に、6人のダンサーが順にアグレッシブなソロダンスを見せつけ、赤と黄色の照明がその熱気をいっそう引き上げる。三浦の立つ足場がステージ中央へ前進すると、ジャケットを脱ぎ、感情的なエレキギターに乗せて変幻自在なフリースタイルを炸裂させた。
三浦大知
三浦の高らかな雄叫びを合図に「EXCITE」へ移ると、アリーナとスタンドの観客たちが一斉にタオルを回す。続く「music」では、ダンサーやバンドメンバーが揃って楽しげにステップを踏み、笑顔で見つめる観客たちが背景に大きく映し出されるなど、ピースフルな空間が生まれた。「Life is Beautiful」では、緑の光を浴びながらステージの端から端まで走り抜け、困難に立ち向かい生きることの素晴しさを力強く歌った。そして「これが最後の曲です!」と前置きし、「U」へ。客席では手拍子が起き、ダンサーたちとともに雨粒が弾けるような軽快なダンスで魅了した。最後に三浦は右手でそっと大きな 「U」 を描き、深々と頭を下げた。
三浦大知
アンコールに入ると、大阪城ホール公演限定の黄色いTシャツに着替えた三浦が戻り、決まった振り付けではなく自由に音に身を任せながら「誰もがダンサー」を歌った。「これから何度もここに立てるように頑張りたいと思います」 そう口にしたあと、DMバンドの面々を一人ずつ紹介し、DREAMS COME TRUEが楽曲提供した 「普通の今夜のことを - let tonight be forever remembered ―」へと続く。楽曲の後半に登場したダンサー6人を三浦が順に紹介すると、暖かい拍手が贈られた。
「ラスト1曲、なんと今日は新曲を披露したいと思います!」 ベストアルバム『BEST』に収録されるエネルギッシュなアップチューン「DIVE!」へ。ソリッドなベースラインとシンセサイザーは、80年代後半のポップスを思わせる。体を弾くポッピンを随所に取り入れ、サビでは歌いながら豪快にフロアを使うなど、三浦の楽曲きってのダイナミックなパフォーマンスが初披露された。最後に三浦は、マイクを通さずにありのままの声で、訪れた人々に感謝を伝えた。「今日は本当にありがとうございました!」 彼らがステージを離れても、鳴り止まない拍手が大阪城ホールを満たしていた。
三浦大知
三浦大知が生み出すエンターテイメントの“ベスト=最上級”は、これからも絶えず更新し続けられるのだ。
レポート・文=Natsumi.K 撮影=森好弘、日吉“JP”純平
『DAICHI MIURA BEST HIT TOUR in 大阪城ホール』2018.1.31(WED)
セットリスト
01 Cry & Fight
02 Look what you did
03 (RE)PLAY
04 FEVER
05 Can You See Our Flag Wavin’ In The Sky?
06 Who’s The Man
07 Blow You Away!
08 Complex
09 Your Love feat. KREVA
10 Magic Remix (KREVA×三浦大知)
11 STOP..feat. 千晴
12 Delete My Memories
13 Lullaby
14 Darkest Before Dawn
15 Right Now
16 I’m On Fire
17 EXCITE
18 music
19 Life is Beautiful
20 U
[ENCORE]
21 誰もがダンサー
22 普通の今夜のことを - let tonight be forever remembered ―
23 DIVE!(新曲)
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Keep It Goin' On
Free Style
Southern Cross
No Limit featuring 宇多丸 (from RHYMESTER)
Flag
Inside Your Head
Your Love feat.KREVA
Delete My Memories
The Answer
Lullaby
Turn Off The Light
Two Hearts
Right Now
GO FOR IT
Anchor
ふれあうだけで ~Always with you~
IT'S THE RIGHT TIME
Unlock
music
Cry & Fight
(RE)PLAY
EXCITE
U
普通の今夜のことを - let tonight be forever remembered -
DIVE!