“カープ女子神3”大井智保子が大好きな「カープ」を愛情いっぱい2000字で語る

コラム
スポーツ
2018.2.16
大井智保子

大井智保子

「カープ女子」という言葉を世に広め、2014年にはユーキャン新語・流行語大賞でトップ10を受賞した“カープ女子神3”と呼ばれる大井智保子。広島県江田島市出身のカープファン(天谷世代)である彼女の本業は、広告代理店のOLだが、ライターとの二刀流を目指しているという。今回はそんな大井に、女性目線でみるカープの魅力、今年のカープに期待することを語ってもらった。

【カープファンの球春】

カープファンにとって、2月という月はとってもとっても忙しい。待ちに待った球春、2月1日のキャンプイン。しかし、もっと前からファンたちのキャンプは始まっている。

選手たちが宮崎へと向かう頃、マツダスタジアムの正面には、きちんと列をつくったテントがずらり。列の先頭にいる方々は、なんと1月末の金曜日、つまり1月26日から6泊もしているというから驚きだ。他球団のファンは信じられないかもしれないが、このテント、球春から発売される新グッズ購入のためのキャンプ列なのだ。

ふすまに浴衣、トースターから納豆まで、カープグッズに無いものなんてもう見当たらないんじゃないかと思う。しかし、毎年期待以上の新商品が発売される。2018年は新商品が約340個、限定アイテムの数は約150種類にも及んだ。今年興味深かったのは、デニムシリーズとアウトドアグッズ。デニムシリーズは、シュシュやヘアバンド、グローブにボールといった小物から、甚平、ユニフォーム、G パンなど幅広い。こだわりのヴィンテージデザインのデニム製ユニを、スタジアムでかっこよく着こなすカープボーイに是非ともお目にかかりたい。

アウトドアグッズは、組み立て式のテーブル&チェアーとバーベキュー用のコンロが発売された。さすが、球場でバーベキューができるチームならではの発想だ。

これらの限定品は全て、ほんの一瞬で完売する。自分の欲しかったグッズを買えた人も、そうでなかった人も、この日を乗り越え、やっとキャンプに集中できる。そして、ここから開幕を待ち焦がれる日々が始まるのである。

【争奪戦】

昨年に引き続き、1軍2軍、そして各ポジションにおける熾烈な争いが面白いことになるだろう。田中広輔、菊池涼介、丸佳浩を中心とした若手がチームを引っ張っているカープは、他球団よりも1軍と2軍の入れ替わりが激しいように思う。若い選手でもチャンスはやってくる。今年の春季キャンプの1軍メンバーには、例年以上に若鯉が選ばれた。高卒2年目の坂倉将吾、高橋昂也、アドゥワ誠、高卒3年目の高橋樹也、高卒4年目の塹江敦也、藤井皓哉。日南での前半を終え、6名全員が沖縄への切符を手に入れることができた。昨年のウエスタンリーグ優勝を引っ張った若鯉たちが、今年はセ・リーグの戦いでどれほどの活躍を見せてくれるだろうか。残りのキャンプでどれほど自分を追い込むことができるかで、彼らの一年後はガラリと変わっているはずだ。

続いてポジションだが、“サード争い”がまずは楽しみである。昨年は、「覇気」を合言葉に何度も勝利の流れをつくった安部友裕が最も多く出場した。そして、それをすごい速さで追いかける西川龍馬がいる。バッティングセンスが高く評価され、オフシーズンには侍として日の丸を背負った。その中でベスト9に選ばれた経験と自信は必ず生かされる。どちらかに固定されるのか、あるいは日々の状態で競い合うことになるのか。3年目と11年目両者の戦いは見ものだ。

“四番争い”もわくわくさせてくれそうである。今年は四番を固定しない方針を発表。昨シーズン前半は不動の四番だった鈴木誠也、後半を引っ張った松山竜平、そして助っ人外国人の重鎮ブラッド・エルドレッド、育成から上り詰めた新スターサビエル・バティスタ。どの選手がきてもおかしくない。さらには、2月13日から1軍キャンプに合流した若鯉・高橋大樹に期待してみるのも面白いかもしれない。日替わりで選ばれる大砲たちが、他球団の脅威になることは間違いない。

ポジション争いで最も注目度が高いのは“捕手争い”と言っていいだろう。思い返せば昨年の春季キャンプ、2クール目には既に「東光寺にすごいやつがいる!」と話題になったルーキーを思い出す。先述の坂倉だ。技術はもちろん、練習に対する真面目な姿勢がすごいと、ファンだけでなくOBや記者の心もつかんでいた。今年は天福球場でのスタート。視察に訪れた侍JAPAN稲葉監督をうならせたニュースはまだ新しい。いきなり一軍スタートの可能性も期待できる。しかし、ベストナインを受賞した會澤翼、沢村賞投手クリス・ジョンソンの女房役・石原慶幸の中に割って入るのは並大抵な事ではない。さらに、ドラ1ルーキーの中村奨成も後を追っている。この厳しい環境が彼らをさらに成長させてくれることに期待だ。投手王国ならぬ捕手王国になる日は近い。

そして我々ファンにも“チケット購入”という争奪戦が待っている。今年から、マツダスタジアム窓口、カープベースボールギャラリー窓口で購入できるチケットは1人につき5試合までに制限される。1試合ごとの枚数制限は無いが、昨年よりもきっと多くの人に行き渡るようになるだろう。それでも、スタジアムの周りではまたキャンプがはじまるに違いない。スタジアムに行けない地方組は、インターネットと電話、コンビニで格闘だ。

そう、カープファンは開幕までまだまだ忙しい日が続く。広島東洋カープ初の3連覇、そして34年ぶりの「日本一」への軌跡をこの目に焼き付けるために。

プロフィール
大井智保子
大井智保子

大井智保子


広島県江田島市出身のカープファン(天谷世代)。「カープ女子」という言葉を世に広め、2014年にはユーキャン新語・流行語大賞でトップ10を受賞。"カープ女子神3"と呼ばれる。本業は広告代理店のOLだが、ライターとの二刀流を目指している。

>>おおいちほこ (@chihokooi) | Twitter

 

広島東洋カープ 関連情報
広島東洋カープ主催試合

広島東洋カープ

広島東洋カープ


■試合日:3月30日(金)~9月24日(月・祝)
■会場:MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島 (広島県)

■チケット情報
座席選択先着先行:2月16日(金)10:00~2月28日(水)20:00
一般発売:3月1日(木)10:00~

 
シェア / 保存先を選択