スターダスト☆レビューにTRF、山崎育三郎からCRAZYBOYまで！11アーティストが「飲酒運転撲滅」へ熱いメッセージ『LIVE SDD 2018』

2月17日(土)、大阪城ホールにて『LIVE SDD 2018』が開催。スターダスト☆レビューらアーティストたちが熱いライブを繰り広げた。

『LIVE SDD 2018』は、2007年よりFM OH！(FM OSAKA)が、「飲酒運転撲滅」を唱えて立ち上げたプロジェクト『STOP! DRUNK DRIVING PROJECT』＝SDD PROJECTの中心となるイベント。今年で11年目を迎える同プロジェクトに賛同し、参加する“SDDメッセンジャー”は、154万人に達している。

応募総数13万人から選ばれた1万人を迎えて開催された『LIVE SDD 2018』では、プロジェクトリーダーのスターダスト☆レビュー、TRF を中心にプロジェクトに賛同した11組のアーティストによる熱いライブやメッセージ、『LIVE SDD』ならではの豪華なコラボステージを展開。会場にいる1万人だけでなく、全国にいる154万人のSDDメッセンジャーとともに、全国へ飲酒運転撲滅のメッセージを発信した。

開演前のオープニング・アクトとして、12 月に開催された『LIVE SDD 2018 メッセンジャーズ・アーティスト Challenge LIVE』で選ばれたハロルドと、SDDメッセンジャーに選ばれたTransit My Youthの2組が1曲ずつを披露。そして、『LIVE SDD 2018』のトップを飾ったのは、2年ぶりの出演となる和楽器バンドだ。「雪影ぼうし」、「オキノタユウ」を披露し、場内を一気に盛り上げた。

オープニングトークでは、2回目から総合司会を務める小倉智昭が、オリンピック取材中の平昌から中継で登場。「私の心は皆さんと一緒にここ、大阪にあります。今年も『LIVE SDD』の総合司会として参加できることを嬉しく思います。」とメッセージを伝えた。

続いて登場したDream Amiは、4人のダンサーとともにパフォーマンス。昨年 E-girls を卒業したソロとしての大きなステージとなるが、地元大阪とあって会場の声援に応えてリラックスした様子で、ニューアルバムを中心に3曲を熱唱した。

続いて女優・タレントして活躍し、昨年歌手としてもデビューした水谷果穂がデビュー曲「青い涙」などで初々しい歌声を披露している。さらに続くのが、近年ミュージカル俳優としてブレイク中の山崎育三郎。堂々のパフォーマンスで「美女と野獣」からのナンバー「ひそかな夢」など 3 曲を歌い上げ、会場を埋めたメッセンジャーたちを魅了した。

全国のこどもたちが飲酒運転撲滅の思いを書道で表現する“SDD 全国こども書道コンクール”では、全国4地区で最優秀賞に選ばれた4名と作品が紹介。こどもたちから大人へ向けて、飲酒運転撲滅のメッセージを発信し、今年で6 回目の開催となり、大阪から全国に発信するプロジェクトのさらなる拡がりを見せた。セレモニーにはステージを終えた山崎育三郎、Dream Ami、水谷果穂も登壇しており、子供たちの高い志に感動した様子だった。

次に登場したのは、昨年「WanteD! WanteD!」でブレイクした Mrs. GREEN APPLE。新曲「Love me,Love you」の2曲で存在感MAXのバンドサウンドを披露。ボーカルの大森元貴は、「最初はすごく緊張したけど、一つの思いで集まったみなさんにパワーをもらって、楽しく演奏することができました」と初参加の感想を語った。

ここで、ステージはライブを小休止し、プロジェクトリーダーのスターダスト☆レビューとTRFが登場。昨年から実施している“SDD音楽奨学金”に選ばれた2人の奨学生を紹介した。これは、交通遺児等育成基金に属する交通遺児のうち、音楽学校を志す学生を対象に奨学金で支援するもの。ここで再び平昌の小倉智昭と中継で登場し、会場の2人の奨学生に対し、「SDD 音楽奨学金は音楽を通じた善意で成り立ちます。その善意のバトンが次の世代へ繋がる、それこそサークル・オブ・ライフ。お2人も夢をかなえ、音楽の力で元気や希望を次の世代に繋いでください」と熱いメッセージを伝える。会場からは、2人に応援の拍手が送られた。

そして、プロジェクトリーダーであるスターダスト☆レビューが登場。ボーカル根本要の「皆さんが生まれる前のヒット曲」との自虐的曲紹介で始まった「今夜だけきっと」など 2曲を披露した後、初出場となる藤井フミヤを呼び込み、大歓声が巻き起こる中で『LIVE SDD』ならではの豪華なコラボレーションで、大ヒット曲「TRUE LOVE」、さらにチェッカーズ時代の名曲「夜明けのブレス」など３曲を披露した。根本の「フミヤとは久しぶりに一緒にやるんだけど、以前小田和正さんの『クリスマスの約束』で共演した時、参加アーティストみんなで高いワインバーで打上げしたとき、『勘定は一番年上の俺が払わなきゃいけないかな?』 と思ってレジに行ったら『フミヤ様がお帰りの際に支払われました』って!やっぱり、スターだよな!?」というエピソードを披露。藤井と会場を爆笑させ、まさに息もぴったりのステージを繰り広げた。最後にスターダスト☆レビューが第1回の『LIVE SDD』から毎年歌い続けている「愛の歌」を藤井と会場の1万人ともに歌い上げ、豪華コラボを締めくくった。

ステージ転換中も FM OH!の DJ が次々に登場し、客席から来場者にインタビューを行う中、『よしもとラジオ高校～らじこー』出演中の漫才コンビ・学天即と見取り図が観客席で松井一郎大阪府知事を発見。知事に直撃インタビューを敢行した。松井知事は「まず私は今日この会場のみなさんのメッセージを大阪府庁全員に伝えます」「残念ながら大阪府の飲酒運転の事故は昨年度約200件と高止まりしています。お亡くなりになられた方も 10 名ほどいらっしゃいます。被害者側のご家族が悲しみにくれることはもちろん、加害者側のご家族も人生一変してしまいます。この会場にいらっしゃるみなさんのメッセージを届けていただき、大阪から飲酒運転ゼロになるようにご協力よろしくお願いします！」と会場の SDD メッセンジャーに向けて飲酒運転撲滅のメッセージを発信した。

続いて、同イベントで恒例となっている“シークレットゲスト”として荻野目洋子がサプライズで登場。会場が驚きの声でどよめく中、昨年大阪府立登美丘高校ダンス部がコンテストで披露した動画「バブリーダンス」で話題を呼び、リバイバル・ブレイク中の名曲「ダンシング・ヒーロー」をパフォーマンス。お母さんになっても変らない「キレッキレ」のダンスを披露した。パフォーマンス後のインタビューでは「会場の皆さんが一緒に踊ってくれたのが嬉しかった」と語る。からわらのCRAZYBOYことELLY（三代目 J Soul Brothers）が「僕も舞台裏で一緒に踊ってました」と興奮気味に語ると、思わず 2 人で「ダンシング・ヒーロー」の振りを披露し、会場を沸かせた。

会場の一体感がさらに増した中、続いて登場したのが、三代目 J Soul BrothersのELLY によるソロプロジェクト・CRAZYBOYだ。三代目 J Soul Brothersとして『LIVE SDD 2013』に出演していたが、ソロとしては初めての『LIVE SDD』でのパフォーマンスを披露した。CRAZYBOYは、汗だくのパフォーマンスで「NEOTOKYO」などメドレーを含む４曲を熱唱し、会場のボルテージは最高潮に。ELLYは「以前このイベントにグループで出していただいて、その趣旨を知り、今回 CRAZYBOYで出演するにあたり、その趣旨をみなさん一人ひとりと一緒に広めて行きたいと思います」と飲酒運転撲滅への決意を語った。

そして、その熱量をさらに引き上げたのが2年ぶりの出演となるファンキー加藤。汗まみれでステージ上で何度も転げるアクシデントをものともせず、「MUSIC MAGIC」、「冷めた牛丼をほおばって」の2曲を披露した後、「会場のメッセンジャーのみなさんは、今日のこの感動を家庭に、職場に、学校に持ち帰って、みんなに広めてください！」と絶叫し、「結構売れた曲なんでみんな一緒に歌ってくれ!」とFUNKY MONKEY BABYS時代のヒット曲「ちっぽけな勇気」をアリーナに下りて客席を走り、また転げ回りながら熱唱。まさに体を張ったステージを展開した。

そして、11年目の『LIVE SDD 2018』のトリを務めたのが、2月25日にデビュー25周年を迎える、プロジェクトリーダーの TRF。冒頭から「Overnight Sensation ～時代はあなたに委ねてる～」、「EZ DO DANCE」、そしてラストの「survival dAnce ～ no no cry more～」まで、まさに問答無用のミリオンヒットの連発に会場は完全に一つに。半端ない存在感の DJ KOO が「飲酒運転はゼロにできる!」と叫び、大歓声の中プロジェクトリーダーとして圧巻のステージを締めくくった。

クライマックスで、総合司会の小倉智昭が再び平昌から「私たちは飲酒運転をゼロにしたい! 大切な人を失う苦しみ、悲しみにくれる家族、飲酒運転は全てを失います!飲酒運転で悲しむ人をもう誰一人として見たくないのです!」と飲酒運転根絶に向けて決意のメッセージを伝え、『LIVE SDD 2018』はエンディングへ。ステージ上では、“SDD 全国こども書道コンクール”で最優秀賞に選ばれたこどもたちによる書道と TRF SAMらのダンスとのコラボパフォーマンスから『LIVE SDD 2018』出演者全員がステージに再登場。フルオーケストラと100名を超えるクワイヤを加えて、マイケル・ジャクソンの名曲「Heal the World」を披露。11年目を締めくくる感動的なステージで幕を閉じた。

『LIVE SDD 2018』の模様は、FM OH!で3月16日(金) 13時から、 BSフジで4月7 日(土) 24時30分から、ケイ・オプティコム『eo 光テレビ』で3月17日・24日・31日(土)の 20時30分から放映される。