「NJKF 2018 1st」セミファイナルは統一王者バトル! 新人vs岩城悠介
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新人 (E.S.G) WBCムエタイ日本統一フェザー級王者
日本のキックボクシング団体「ニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)」は、「NJKF 2018 1st」を開催。トリプルメインを含む全11試合の組合せを先ごろ発表した。セミファイナルではWBCムエタイ日本統一フェザー級王者の新人が、聖域統一60kg級王者の岩城悠介と対戦する。
昨年は年初に半田一覇を破ってNJKFフェザー級王者となり2階級制覇、さらに年末WBCムエタイ日本統一王座も獲得と本人も語る通り飛躍の1年となった新人(E.S.G.)。今年もさらなる進化を誓うが、その第一戦は東北の立ち技イベント「聖域」で統一王者に就く岩城悠介(PCK連闘会)。くしくも“統一”の名が付く王者同士、そしてともに戴冠第一戦となるが、去年から続く勢いをさらに加速させるのはどちらとなるか。
■新人
――戴冠後初となる試合が近づいてきました。体調や仕上がりはいかがですか?
新人 調子はバッチリで、仕上がりもかなり順調に来ています。あとは2月ということもあって体調を崩しやすい時期でもあるので、試合まで風邪をひかないようにしようと思っています。体調は問題なく、インフルエンザも注射を打ちました。
――昨年は最初と最後の試合でタイトルを獲り、よい形で締めくくることができた1年でしたね。
新人 前から目標にしていたWBCのベルトをしかも駿太選手を相手にリベンジマッチで獲ることができ、自分にとって飛躍できたと思います。NJKFの努力賞も頂けてすごく光栄でしたし、今年はもっとよい賞を頂けるように頑張ってやりたいです。
――好調だった昨年の理由はご自身ではどうしてだと思いますか。
新人 半田選手に負けた時(16年2月)は2ヵ所ぐらいで仕事をしながらやっていたんですけど、それを綺麗さっぱり辞めて一人旅に出て、いろいろ考えてキックをもう1回やろうって決心したんです。それで完全にキック一本でやってみようと思って、その年の6月ぐらいからもうそれでした。完全に集中して“これしかないんだ”という気持ちでやって、その練習がこの結果に出たのかなっていうのはあります(翌17年2月に半田にリベンジを果たし、NJKFフェザー級王者となる)。やっぱりヘタな試合をしてしまうとお客さんも見にきてくれなくなってしまったりするので、そういう試合はできないということで練習も真剣に取り組みますし、かなり練習に集中できるようになりました。今はジムでトレーナーをやらせてもらって、あとは今までの貯金でやってます。
――今回迎える対戦相手、岩城選手の印象をお願いします。
新人 全然動画が見当たらず、5~10秒ぐらいのハイライト映像しかなくて、どういう選手でどんな戦いをしてくるのか、全然分からない状態です。後ろ回しとかトリッキーな技も少し使うみたいで、そういう面でちょっと不安はあるんですけど、自分の試合をするしかないと思っています。いつも通りの試合パターンで、相手に付き合わずいかにできるか。ミドルを蹴って、蹴り主体で戦っていこうと思ってます。だから今回は相手の対策はちょっと置いて、いつもの練習をしています。
――それでは試合の意気込みを改めて最後にお願いします。
新人 WBCのチャンピオンになって初めての試合で、チャンピオンとして恥ずかしくない試合をするというのは絶対ですけど、できれば今回は倒して勝てたらと思っています。相手もチャンピオンなので弱い選手ではないと思いますが、それでも今回は倒して勝つと言うのが目標です。いつもよりアグレッシブな新人を楽しみに見て頂きたいと思います。
岩城悠介 (PCK連闘会) 聖域統一60kg級王者
■岩城悠介
――今回NJKFには初出場となる聖域(サンクチュアリ)統一王者の岩城選手です。新人選手との王者対決を前に調子はいかがでしょう。
岩城 いつも以上に考えて練習もすごい集中してできているので自分でも試合が楽しみだし、仕上がりはバッチリです。
――統一王者となられたのは昨年最後の試合でしたね。
岩城 去年1年は勝ったり負けたりだったんですけど、気持ちは切らさず頑張れたので、それで最後にベルトが獲れたのかなと思います。去年はDEEP☆KICKさんでもやらせて頂いて、でもよい結果を残せなかったので(4月に参戦を果たすも判定負け)、今年はしっかり結果を残したいです。でも、その後もサンクチュアリの統一ベルトが欲しくて練習をしていった形になります。
――岩城選手は今回初参戦となるので、どんなファイターかご自身の紹介をお願いします。
岩城 不得意なものはあまりなくて、もうパンチでもヒジでも蹴りでも何でもやってやろうと思っています。ただ接近戦、ヒジ打ちが得意かもしれないです。
――後ろ回し蹴りでKOした試合もあったようですが、空手をやっていたのでしょうか?
岩城 そう思われがちなんですけど、元は野球をやっていて空手は全然やっていなかったです(苦笑)。野球は小学校から中学校までで、高校は学校の先輩がたまたまキックをやっていて、それでキックのサークル活動に誘ってもらったんです。そこからPCKに出会った感じです。
――格闘技経験がなかったにも関わらず、後ろ回しやヒジといった難度の高い技を身に着け、試合で決めているのですね。
岩城 僕はそんなにセンスがある方ではないので、やっぱり練習をしたのが一番だと思います。代表の指導と、ジムのみんなと練習をしていく中でいろんな意見をもらえて、中には空手をやっている人もいるので、そういう人たちの技を聞いたり盗んだりして、自分のスタイルを探しながらという感じです。
――対戦相手・新人選手の印象をお願いします。
岩城 リーチが長くて背も大きくて、入り辛そうだなっていうイメージがあります。ヒジ打ちもヒザも何でもできそうな感じがして、あとはガンガン前に出てくるので、いい試合ができるんじゃないかなって思います。僕は前に来てくれた方が、テンションが上がるのでいいです。僕もガンガン行かせてもらおうと思っているので、そのガンガン行くところをお客さんにも見てほしいと思います。
――さらに試合の意気込みを最後にお願いします。
岩城 今回NJKFに出るのは初めてになるんですけど、僕のことを知らない人もたくさんいると思うので、インパクトを残して自分とサンクチュアリの名前を憶えてもらえるよう頑張るので楽しみにしていて下さい。