富士山の麓で忍者体験!「忍野 しのびの里」オープン
10月10日(土)、山梨県・忍野村に忍者をテーマとした観光施設、忍野 しのびの里がオープンする。
世界遺産にも認定され、国内外問わず多くの観光客から注目を集める富士山。その麓に、和の情緒あふれる日本庭園や、忍者アトラクション、食事処などで構成される、忍者テーマビレッジが誕生する。今回は、オープン前の同施設に記者が潜入!ひと足早く、見どころを紹介しよう。
■ 驚きの仕掛けが満載!忍者からくり屋敷
「忍者からくり屋敷」は、屋敷のいたるところで待ち受ける、数々の仕掛けを突破しながら出口を目指すアトラクション。全7つの部屋が用意されており、なかには大人でも思わず戸惑ってしまうような、難易度の高いからくりも。家族そろって盛り上がること必至だ。
身を屈めないと通れない小さな出入り口や、風呂桶に潜り込むようにして進む部屋など、体を動かす場面が多くあり、運動不足の記者は息が上がってしまったほど!その他にも、思わぬところに武器や小判が隠してあるので、これらもお見逃しなく。
趣きのある建物も魅力の1つ。開発担当者によると、「築77年の本物の古民家をモデルにしました。柱には、忍野村の方から譲り受けた古材を使用しています」という。忍者が活躍していた時代にタイムスリップしたかのような、こだわりの空間づくりも合わせて体感してほしい。
■ 手裏剣道場で忍者の技にチャレンジ!
続いて紹介するのは、忍者の基本道具である、手裏剣を使った修行体験ができる「忍野手裏剣道場」。木々の中に設置された的を目がけて、ゴム製の手裏剣を投げるアトラクションだ。1回につき5枚の手裏剣が用意されている。
記者も挑戦してみたが想像以上に難しく、命中したのは1枚のみだった。だがそれだけに、的に手裏剣が刺さった時の快感はひとしお!スタッフにコツを尋ねると、「手首のスナップを効かせ、上から投げるのがポイント」とのことなので、忍者になりきって的を射抜いてみよう。
■ 地元食材を活かした滋味深いグルメを堪能
施設内の食事処「雪月風花」では、忍野の名水で作るそばや豆腐を中心に、富士山麓の野菜や魚などを贅沢に使用した日本料理を味わえる。なかでも注目なのは、これらの名物をふんだんに取り入れた「忍野御膳」(2500円)。「忍野豆腐」や「忍野そば」、ヤマメをはじめとした季節の川魚など、忍野ならではのグルメが勢ぞろい!味、ボリューム共に大満足の一品だ。
その他、混ぜご飯のおにぎりの下に薬味やキノコを忍ばせた「握り飯 忍び茶漬け膳」(1850円)もおすすめ。そのまま食べるのはもちろん、薬味をのせたり、出し汁をかけてお茶漬けにしたりと、味の変化を楽しめる。なお、すべての御膳メニューは、価格に庭園入園料と忍者からくり屋敷1回利用券が含まれている。
また、店内の奥のスペースでは、忍者ショーを不定期で開催!音楽にのせて、忍者たちが迫力ある殺陣を披露する。
■ 富士山と季節の花々が共演!
広大な敷地と絶好のロケーションを活かした日本庭園は、ゆっくりと散策したいスポット。雄大な富士山をバックに、四季折々の花木が出迎えてくれる。2万2000本の樹木が植樹されており、これからの季節はイロハモミジやスイセンが見頃を迎えるとのこと。桜は約170本が植えられているそうで、春にはすばらしい光景が広がりそうだ。
庭園内には、抹茶や団子を提供する茶処の他、富士山を眺めながら入ることができる足湯も完備されている。なお、食事処「雪月風花」の中にある売店では、忍者の衣装を500円でレンタル可能。コスチュームに身を包んで庭園を巡れば、より一層、忍者気分に浸れそう!
アトラクションや食事、貸衣装など、幅広い楽しみ方が用意されている、忍野 忍びの里。1日かけてゆったりと、豊かな自然と忍者エンターテイメントを満喫してみてはいかがだろうか。【東海ウォーカー】