震災後の日本を励ますために結成された劇団の演出家・澤野正樹が『若手演出家コンクール2017』でW受賞
2018.3.15
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澤野正樹
一般社団法人日本演出者協会が主催する『若手演出家コンクール2017』において、『走れタカシ~僕が福島まで走った理由(わけ)~』を上演した劇団 短距離男道ミサイルの総合演出 澤野正樹が最優秀賞、および観客の投票によって決まる観客賞をW受賞した。最終審査会は、2018年3月11日に東京・下北沢「劇」小劇場で開催され、公開審査は加藤ちか、鐘下辰男、小林七緒、篠崎光正、シライケイタ、日澤雄介、平塚直隆、山口宏子、流山児祥の9名にて行われた。
『若手演出家コンクール2017』には全国から89名の演出家がエントリーし、第1次審査から第2次審査を経て最終選考に勝ち残った4名の演出家(笠浦静花、神谷尚吾、澤野正樹、松森モヘー)が最終審査会に挑んだ。最終選考では、それぞれ1時間の作品を同じ劇場で発表、各2ステージずつの一般公演を行い3月11日の最終公開審査で最優秀賞が決定した。
秋田出身、宮城など東北を中心に活躍する澤野は、2013年に続き2度目のチャレンジ。前回は最終選考まで残ったものの残念ながら最優勝賞は獲得できず、今回悲願の受賞となった。本コンクールにおいて東北の演出家が受賞することは初めてのことである。
澤野が総合演出を務める劇団 短距離男道ミサイルは2011年4月、東日本大震災の混乱冷めやらぬなか「震災後の仙台、そして日本を励ましたい」と結成された劇団で、彼らが震災から7年目を迎えるこの日に獲得できた最優秀賞という栄光は、宮城のみならず地方で活動する演劇人に多くの勇気と自信を与えたことだろう。
3月11日14:00から行われた上演回では、演出の中に「黙祷」の時間を設け、彼らなりの追悼の意を込めた上演となった。
澤野正樹プロフィール
1987年生まれ、秋田県出身。劇団 短距離男道ミサイル総合演出、仙台シアターラボ所属俳優。震災後は演出活動に傾倒し、仙台に留まらず全国へ作品を発信し続けている。実直に舞台と向き合う姿勢が評価され、内外ともに信頼は厚い。いかなるテーマにおいても、しっかりと観客を巻き込む間口と奥行の広い作品作りを心がけており、若手演出家コンクール2013では優秀賞を受賞、東北を代表する演出家として注目を集めている。
1987年生まれ、秋田県出身。劇団 短距離男道ミサイル総合演出、仙台シアターラボ所属俳優。震災後は演出活動に傾倒し、仙台に留まらず全国へ作品を発信し続けている。実直に舞台と向き合う姿勢が評価され、内外ともに信頼は厚い。いかなるテーマにおいても、しっかりと観客を巻き込む間口と奥行の広い作品作りを心がけており、若手演出家コンクール2013では優秀賞を受賞、東北を代表する演出家として注目を集めている。
劇団 短距離男道ミサイル
震災後の仙台、そして日本を励ましたい、これからの復興に向け、自分たちに出来ることは何かないだろうか。そんな呼び掛けから在仙の若手俳優を中心に2011年4月に結成。2014年より劇団化。
東北に根差した身体性、男性性を基調とし、ストーリーよりも一瞬一瞬の爆発力・瞬発力を体現するような特異なスタイルにより生まれた作品群は、「テンションとエモーションにおいて世界レベル」と評され、仙台のみならず全国的にも高い評価を得ている。通常の公演のみならず、同時上演企画「対ゲキ」や大人から子供まで楽しめる劇場外への出前プログラムなど、仙台に、東北に、日本に活力を注入する「日本を代表する東北の劇団」を目標に、広く活動を展開している。『CoRich舞台芸術まつり!2017春』にてグランプリ受賞。
震災後の仙台、そして日本を励ましたい、これからの復興に向け、自分たちに出来ることは何かないだろうか。そんな呼び掛けから在仙の若手俳優を中心に2011年4月に結成。2014年より劇団化。
東北に根差した身体性、男性性を基調とし、ストーリーよりも一瞬一瞬の爆発力・瞬発力を体現するような特異なスタイルにより生まれた作品群は、「テンションとエモーションにおいて世界レベル」と評され、仙台のみならず全国的にも高い評価を得ている。通常の公演のみならず、同時上演企画「対ゲキ」や大人から子供まで楽しめる劇場外への出前プログラムなど、仙台に、東北に、日本に活力を注入する「日本を代表する東北の劇団」を目標に、広く活動を展開している。『CoRich舞台芸術まつり!2017春』にてグランプリ受賞。