Eins:Vier 最後のツアーがスタート「1曲1曲、一瞬一瞬を噛み締めながら、最後どんな気持ちになるのか分からないけど、見届けに来てください」
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Eins:Vier 撮影=柴田 恵理
1999年の解散以降、何度か復活ステージを行なったこともあるEins:Vierだったが、2018年、本当の最後となるツアーをスタートさせた。それが3月17、18日に目黒鹿鳴館から始まった『Eins:Vier Tour 2018“Searching For You”』。
メンバーは約1年前、このツアーを計画。それにあたり、セルフカバーベストもレコーディングしている。インディーズ時代も含め、約10年間に生み出した楽曲の中から当時のライブでのキラーチューンを軸に選曲、再レコーディングしたのが3月14日にリリースされた『Searching Red Light』だ。
Eins:Vier 撮影=柴田 恵理
Eins:Vier 撮影=柴田 恵理
3月18日、目黒鹿鳴館2デイズの2日目にあたるライブは、そのセルフカバーベストにも収録されている「Not Saved Yet」からスタート。最後のツアーというと、やはり寂しさが付きまとうもの。しかしフロアから起こる温かい拍手には、感謝の思いが十分に込められ、それを浴びるHirofumi(Vo)、Yoshitsugu(G)、Luna(B)の3人もまた、感謝の気持ちで一音ずつ、一言ずつを丁寧に紡ぐ。客席を埋め尽くすファンはもちろん、ステージのメンバーからも自然に優しい笑顔がこぼれていった。
Eins:Vier 撮影=柴田 恵理
Eins:Vier 撮影=柴田 恵理
「Searching For You! 会いたかったです。思いっきり心、全開で楽しみましょう」ーーHirofumi
その言葉に、共に歌いながらEins:Vierを楽しむファン。新曲はないから、すでに気持ちにも身体にも浸透している曲ばかり。ファンにとって、それぞれの曲と並走するあの日あの時の思い出だって蘇ってくるだろう。
しかし懐かしさに浸ってばかりもいられない。なにしろ、Eins:Vier解散以降もミュージシャンとしてキャリアを重ねているメンバーだからこそ、説得力あるプレイが放たれ続ける。また、一度、Eins:Vierから離れて客観的な視点も働いたからこそ生まれる新たなアレンジも、自然に散りばめられている。そして、これが最後のツアーとメンバー自身が決めたから、曲それぞれに向けた愛情も並大抵のものではない。それらが絡み合いながらライブは熱気を帯びていく。
Eins:Vier 撮影=柴田 恵理
Eins:Vier 撮影=柴田 恵理
「俺ら東京で初めてライブやったのもここ鹿鳴館。それから何度もやったり、大雪でお客さんが誰もおらんかったライブもあったり、ここではいろんなことがあった。そこから何十年経って、また鹿鳴館で2デイズやるって凄いことやな。ほんま、感謝しかない。鹿鳴館、ありがとう。そしてライブは残り11本。1曲1曲、一瞬一瞬を噛み締めながら、最後、O-WESTでどんな気持ちになるのか分からないけど、見届けに来てください」ーーLuna
約2時間に及んだこのライブで、セルフカバーベスト『Seaching Red Light』に収録されている全10曲はもちろん、バンドの歴史を彩ってきたナンバーの数々を披露。ツアー各地では、この日にプレイされなかった曲も用意されているようだ。また2デイズの会場では、各日で異なるセットリストになるという。ツアーは5月12日まで続く他、バンドの盟友でもあるGargoyleと共同主催によるライブ『ZERO CRASH』(オープニング・アクト=Valentine D.C.)を4月29日(日)に下北沢GARDENで行なうことも決定している。
またライブ会場では、ライブDVD付き『Searching Red Light』の限定盤、メンバーの対談なども掲載したツアー・パンフレットなども発売中。
取材・文=長谷川 幸信 撮影=柴田 恵理
Eins:Vier 撮影=柴田 恵理
セットリスト
2018年3月18日 目黒鹿鳴館
17.I Feel that she will come
ライブ情報
3月24、25日=札幌COLONY
4月1日=仙台enn2nd
4月7、8日=名古屋Club UPSET
4月14、15日=OSAKA MUSE
4月21,22日=福岡DRUM SON
5月12日=渋谷TSUTAYA O-WEST
Gargoyle & Eins:Vier presents 2 MAN LIVE“ZERO CRUSH”
4月29日=下北沢GARDEN