佐藤流司・崎山つばさら人気俳優たちがステージで生演奏 舞台『御茶ノ水ロック』開幕フォトレポート
-
ポスト -
シェア - 送る
TVドラマ&舞台連動企画『御茶ノ水ロック』の舞台が本日2018年3月30日(金)からいよいよ開幕する。2018年1月~3月にテレビ東京にてTVドラマ版全8話が大好評のうちに放送終了したばかり。
TVドラマでは佐藤流司演じる片山始と、染谷俊之演じる兄の片山亮との兄弟間にあった確執が描かれたが、今回の舞台は彼らが和解したライブイベント『BUZZ ROCK FUTURE』が終わった後の物語が描かれる。
先のイベントの直後、亮のもとへやってきたのは彼がかつて所属していた伝説のバンド「The CROW」のボーカル・桐山純哉。今回の物語のキーパーソンでもある人物を演じるのはミュージカル『刀剣乱舞』で、にっかり青江役でも知られる荒木宏文。
どんどん人気が上がっていく「The DIE is CAST」に対し、対抗意識を燃やしてデモテープを持って売り込みをかける日々を過ごす、片山始(佐藤流司)率いる「DYDARABOTCH」。亮に縁のある桐山が所属するレコード会社にも売り込みをかけたところ、彼らの資料を受け取った桐山のA&R城崎は始の苗字に気付いて――。
「DYDARABOTCH(ダイダラボッチ)」はボーカルを担当する始の他に、ギター・奈良悠介(前山剛久)、ベース・新田誠(松本岳)、ドラム・乾慎吾(宮城紘大)という4人のメンバー。各々悩みや葛藤もあり、焦りから衝突することも。
始の兄、亮がプロデュースする「The DIE is CAST(DIC)」は、ボーカル・逢坂翔平(崎山つばさ)、ベース・藤瀬和也(谷水力)、ギター・五十嵐隼人(砂原健佑)、吉原公太(Chiyu)、橘蓮(夛留見啓助)。いずれも伝説のバンド(The CROW)のギターだった亮に憧れを持つメンバーたち。
TVドラマと舞台の表現の仕方の違いはもちろんのこと、TVドラマ出演キャストによる生演奏は必見。お芝居パートは座ってじっくり観劇ができるが、ライブパートは立って拳を突き上げたり声援を送ったりして会場全体が一つになってライブを盛り上げる仕様となっている。タオルは盛り上がりに必須のようなので、観劇予定の方はぜひともお持ちを。
囲み会見「演者としても新鮮な気持ちで演じられる舞台」
片山始役 佐藤流司:役柄は元気でまっすぐでアツい、いわゆる主人公的な存在。始はそんなキャラクターだと思っております。
片山亮役 染谷俊之:クリムゾン・スカイ・レコードというインディーズレーベルの社長で、DIC(The DICE is CAST)をプロデュースしつつ、始の兄でもある役柄です。
逢坂翔平役 崎山つばさ:始のライバルであり、亮さんに憧れているバンドのボーカルです。
桐山純哉役 荒木宏文:今回は重要な役どころを担当します。
――舞台ならではの見どころは?
佐藤:ドラマから始まった本作品。舞台では表現としてみなさまにしっかりと受け取ってもらうために、さらにテンションが高くて元気で明るい、そういった舞台になっていると思います。
染谷:生演奏が一番の見どころかなと思っています。ライブを見に来たような感覚を味わえますし、役者が演奏をしているので、お芝居の方も楽しんで頂けると思います。音楽好きな方もお芝居好きな方も両方ひっくるめて楽しんでいただけるエンターテイメントだと思っております。
崎山:役作りはもうドラマの時点でそれぞれありました。でも舞台でより表現を大きくするという点で、役に対してより細かく作っていきました。舞台ならではの僕たちを見ていただければと思います。
荒木:ドラマでは始と亮の「兄弟の確執」がテーマになっており、ピースフルなエンドを迎えてしまったので、舞台ではまたひと波起こさなければならない。そうなったときに僕が参加するという。僕が波を立てることにより、DICやDYDARABOTCH、そして亮に覚悟を決めさせたり、新しい道を見つけさせる。みんなの背中を押せるような、そんな役どころをしっかり演じたいなと思います。
――本作は兄弟やバンドマンの絆というのが見どころかと思います。これまでの稽古中やバンドの練習中にそういう絆を感じたエピソードがあればお聞かせください。
佐藤:ドラマの時だけでなく、さっき楽屋にいるときもやっていたんですが、必ずジャンケンで負けたやつが弁当の残りを片づけたり、自販機で全員分のジュースを買ってきたりするというイベントがあるんですけれども。
染谷:毎日。
荒木:そんなことしてたの!?
佐藤:はい。DYDARABOTCHとDIC合同でやっていて。今日は五十嵐隼人役の砂原(健佑)くんが負けたんですけど、結構年上じゃないですか。でも「早く買ってこいよ! 走れ!」っていう罵声と罵詈雑言をね(笑)。そういうところにやっぱりロックの絆というものが。
崎山:和気あいあいとね。
染谷:ドラマがクランクアップしてから顔合わせで久しぶりに会った時に感じた不思議な感覚がおもしろいなと思いました。いざ稽古に入ると、やはりドラマから引き継いでるキャストのみんななのでどうやって演技してくるのかもだいたいわかりますし、そういったところで久しぶりに会えた嬉しさと、一緒にやれる楽しさに絆を感じました。
崎山:僕はバンドを組んだことがなかったので、その感覚がわからなかったんです。今回、舞台の稽古前後でDICのメンバーと集まってスタジオに入ってバンド練習をしたりもしました。そこでバンドってこういう感じなのかと。楽しいし、会話しているような感覚というか、味わったことのない仲間意識のようなものが芽生え、それが僕は絆かなと思いました。そういった関係性がより舞台の上で出せると良いなと思います。亮さんもバンドの練習の時に「頑張ってね」って毎回応援してくれました。直接は来てくれなかったんですが……。
染谷:行きたかったんだよ……! でも行ったら邪魔かなって思って。
崎山:でも毎回「サポートでできることがあったら言ってね」っていう言葉をかけていただいたりとか。クリムゾン・スカイのチームとして本当に良い関係性が出来たのかなって思っています。
荒木:バンドメンバーは絆を作りやすいし、みんなで仲良くやることが多いと思いますが、実は対バン相手や一緒にライブをやった仲間とかが輪を広げていくんです。今回もライバル関係であるDYDARABOTCHとDICが一緒にひとつの演劇作品を作る――演劇の中の対バンというか別々のグループだけど一つの作品を作るというところで、彼らがすごく仲良くなって自分のポジション同士で相談しているところを見てると、やっぱり音楽っていいなってすごく感じました。そういったロックのおもしろさ、バンドマンのおもしろさっていうのが稽古場や作品以外でもあったので、それが作品の中でも生きてきて、各パートの関係性も作品の見どころになるんじゃないかと思います。
――ファンの皆様にメッセージをお願いします。
荒木:みんなが楽器を練習して生演奏でお送りするライブパート、そこにつながるためのお芝居。両方ともやっているからこそ、お芝居が好きな方も音楽が好きな方も両方楽しめる作品になっていると思います。どちらかに興味がある方も、帰る際には両方に興味を持ってもらえたらと思います。
崎山:今回はバンドの物語ということで、舞台のストーリーを楽しんでもらいつつ、全身で楽しんでもらいたいので、Tシャツやタオル、そしてアルバムもあるので、身体で「御茶ノ水ロック」を楽しんでもらえたらと思います。
染谷:ドラマ見てくださった方もそうでない方も、どちらもきっと楽しんで頂けると思います。すごく明るくて、何も考えずに楽しめる作品だと思うので、きっと見ていただけたら明るい気持ちになっていただけると思うので、ぜひ楽しんでください。
佐藤:ライブは当然ですが、お芝居もかなりみなさんの脳内にたたみかけるような目まぐるしく早いテンポで進んでいく舞台になっていくと思います。演者としても、毎回同じことができないくらい素早くて新鮮な気持ちで演じることができる舞台なので、見に来るみなさまもライブの生のパフォーマンスを感じていただけたらと思います。
(C)御茶ノ水ロック製作委員会
取材・文・撮影=松本裕美
公演情報
公演期間:2018年3月30日(金)~4月15日(日)/全23公演
会場:AiiA 2.5 Theater Tokyo
演出:大関真
原案脚本:カタヤマ
出演:佐藤流司、崎山つばさ、前山剛久、谷水力、松本岳、宮城紘大
砂原健佑、Chiyu、夛留見啓助/菊田大輔、大塚尚吾
荒木宏文/染谷俊之ほか
制作:ポリゴンマジック
主催:御茶ノ水ロック制作委員会
公式HP: http://ocharoku.jp/
公式Twitter: twitter.com/ocharoku_pr