冷静沈着な大谷亮平、狂暴な小林且弥、殺人プロボクサー田中俊介、イモを育てる安達祐実 『ゼニガタ』予告で個性豊かなキャラ勢ぞろい
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(C) 2018「ゼニガタ」製作委員会
5月26日公開の映画『ゼニガタ』から、本予告と新たな場面写真が解禁された。
『ゼニガタ』は、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』、『奪い愛、冬』などで知られる大谷亮平が初主演を務める映画。表向きは居酒屋経営者ながら、裏では超暴利で金を貸しつける闇金屋・銭形富男を主人公に、金と欲望に翻弄される人々の転落を描く物語だ。
大谷が明敏な頭脳と冷静さで債務者を追い込む銭形富男を演じているほか、富男の弟・静香役で小林且弥が、ブランド狂いのキャバクラ嬢・早乙女珠役で佐津川愛美が、元殺人ボクサー・剣持八雲役で田中俊介(BOYS AND MEN)らが出演。ヤクザに憧れる半グレ・樺山博史役の玉城裕規、資金繰りに窮した脱サラ債務者・真田留美役の安達祐実、汚職警察署長・二階堂猛役の升毅、猛悪ヤクザ・磯ヶ谷剣役の渋川清彦など、多彩な俳優陣がキャスティングされている。
解禁された予告・場面写真では、個性豊かなキャラクターたちが勢ぞろい。大谷扮する銭形富男が居酒屋で客から金品を巻き上げるシーンや、「芋が育たなければ、身体を売る」という条件で銭形から金を借りる真田留美(安達祐実)、札束のベッドで眠る剣持八雲(田中俊介)や大量の札束を抱きかかえる早乙女珠(佐津川愛美)の姿などが収められている。
また、メガホンをとった綾部真弥監督のインタビューも到着している。
綾部真弥監督
――最初にこの企画を聞かれたとき、どう思われましたか?
率直に面白い企画だと思いました。闇金というジャンルの作品でありながら、一地方都市を舞台にした人間ドラマや現代のお金にまつわる時代性を感じさせられ、登場人物それぞれが抱える苦悩や葛藤が幾つもあり、誰もが理屈抜きに楽しめる作品になるようにしたいと思いました。
(C) 2018「ゼニガタ」製作委員会
――「金」と「欲望」が一つのテーマになっている作品ですが、監督として一番こだわった部分をお聞かせ下さい。
出来るだけエンターテイメント作品として、お金・お札が出てくる描写は派手にするのと、お金の〝重み〟を感じさせられるように工夫しました。この作品の登場人物は、皆、得体の知れない欲望に悩んでいる人ばかりです。その出口なき欲望や不満の解消の仕方が、作品全体としてのうねりやパワーになるようにしました。
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――主演の大谷亮平さんを演出されてみていかがでしたか。
周りの人物があくせくと動き回るのに対し、常にブレない大谷さんの存在が心強く、共に銭形富男という人物を作り上げていく作業は楽しかったです。そして、そんな富男の心の闇が一番深いという事にお互い気付いていったのが、演出した上での大きな収穫でした。
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――共演キャストの皆さんにはどんな演技を期待して演出されましたか。
どの作品でもそうですが、キャストの芝居に理屈じゃない生々しい感情が伴うように演出しました。また、今、その時でしか出来ない芝居や、瞬間を切り取れるよう撮影時は心掛けています。
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――撮影現場での苦労など裏話を教えて下さい。
撮影時はとにかく天候に悩まされました。10日間以上も雨が降り続き、最終日には台風直撃という、経験したことがないような天候でした。ただ雨の影響で場所を変更して撮影したのが、どの下りも予定していた場所より良くなったのと、常に地面などが濡れていて、作品世界としては艶が出たのが良かったと思います。
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――『ゼニガタ』をどんな方に観ていただきたいですか?みどころなどをお願いいたします。
やはりお金に苦労した経験のある方でしょうか。登場人物それぞれが、今いる場所から抜け出すために滑稽に突き進む姿が快感に感じて頂きたいです。また、兄弟、父子、友人などの関係性や距離感に注目して下さい。
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映画『ゼニガタ』は5月26日(土)シネマート新宿ほか全国ロードショー。