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「新潟に来てくれてありがとう!」NGT48北原里英、涙と笑顔であふれた卒業公演

2018.4.20
レポート
音楽

NGT48「北原里英 卒業公演~最後まで、みんなのために~」新潟・NGT48劇場公演の様子。(c)AKS

昨日4月18日に新潟・NGT48劇場にて、NGT48のキャプテン・北原里英の卒業公演「北原里英 卒業公演~最後まで、みんなのために~」が開催された。

新潟・朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンターにて4月13日に単独コンサート、翌14日に北原の卒業コンサートを行ったNGT48は、その4日後に今回の公演を実施。2008年にAKB48のメンバーとしてデビューし、2015年にNGT48に移籍した北原の10年間におよぶアイドル人生を締めくくるステージが展開された。序盤のMCではすでにしんみりとした面持ちの周りのメンバーをよそに、北原が笑顔で挨拶。「アイドルじゃない自分が想像できない。10年間の重みを感じています。でも最後なので泣いてばかりでなく笑顔で」とファンとメンバーに向けて語った。

この日、NGT48メンバーはユニット曲のブロックで北原への思いを伝える演出を披露。「ラスベガスで結婚しよう」では村雲颯香のアイデアにより小道具として登場するクマのぬいぐるみに北原の写真が付けられ、メンバーが写真にキスした。「話し相手は冷蔵庫」の冷蔵庫の扉を開ける振りと共にセリフを言うパートでは、高倉萌香が「里英ちゃんの大好きなものをたくさん詰め込んだケーキを作りたいと思います!」とコメント。また「背中から抱きしめて」では北原がドラフト研究生5人と共演し、彼女たちの劇場でのパフォーマンスデビューを見守った。

公演中盤には、4月13日の単独コンサートにて正規メンバーへの昇格が発表された研究生に交じり、北原が研究生の楽曲「下の名で呼べたのは…」などを披露。ほかのメンバーが瞳を潤ませる中、「がんばってフレッシュに踊ってみました!」とおどけてみせた。またこの日は北原が卒業コンサートでやりたかったが泣く泣くカットしたという楽曲がセットリストに組み込まれ、NGT48はAKB48チーム8の「47の素敵な街へ」を新潟バージョンで披露。メンバーがそれぞれ自分の出身地を連呼するパートでは加藤美南や本間日陽が「新潟!」と叫ぶ中、北原が申し訳なさそうに「愛知……」とつぶやくと、加藤はすかさず「里英さんは新潟の女だよ!」とフォローを入れた。

NGT48は本編の最後に、北原が「歌詞が卒業する今の気持ちにぴったり合った」と語るNGT48のメジャーデビュー曲「青春時計」をパフォーマンス。アンコールでは卒業ソング「私のために」を歌い上げる北原をメンバーが取り囲み、全員で「青空のそばにいて」を歌唱した。そしてメンバーが涙を流す中、ステージには「里英ちゃん、卒業おめでとう!」という言葉と共に柏木由紀がサプライズで登場。このことを知らされていなかった北原は固まり、メンバーは声を上げて驚いた。

その後、NGT48での3年間の活動の思い出が詰まったアルバムをメンバーから受け取った北原は、「本当にメンバーみんなのことが大好きです。みんなのことをたった3年間かもしれませんが、知れて本当に幸せな3年間でした」とそれまでこらえていた涙を見せてコメント。最後にNGT48は北原の「アイドル人生最後の曲に何を歌おうかなと思ったとき、やっぱりこの歌が最後がいいなと……」というMCから、グループ初のオリジナル曲「Maxとき315号」を披露した。「新潟に来てくれてありがとう!」と叫ぶメンバーに「みんなNGTになってくれてありがとう!」と返した彼女は、鳴りやまない「りえちゃん」コールにピースで応え、「NGT48のみんなに恥ずかしくない姿を見せられるようにがんばります!」と笑顔でステージを去っていった。

北原里英 コメント(「Maxとき315号」披露前MC)

AKB48グループのメンバーとファンの皆さんとは強い絆があると思います。もともと私はアイドルが好きだったり、アイドルになりたくて入ったわけではないので、最初はファンの方との接し方をどうしたらよいかわからなかったので、どうしたら距離を縮められるかずっと悩んでいました。ですが、気付いたらファンの皆さんとすごい近く強い絆で結ばれたようになった気がします。これは、10 年間本当に色々あったのですが、それでも諦めずに推し続けてくださった皆さんのおかげだなと思っています。
新潟に来る決心ができたのもみんなだったら付いて来てくれるんじゃないかなって思ったからです。一緒に山を越えて新潟に会いに来てくれるんじゃないかなって思ったからです。いろんな思いをさせてしまったメンバーだったと思います。兼任だったり、体を張ったお仕事も多かったですし、なかなか結果を出せない日々もありました。それでも、結果としてあんなに大きい場所でコンサートができて、あんなにたくさんの方が私の卒業コンサートを見に来てくれて、会場を去るときは一生懸命手を振ってくれて、本当に移籍するまでは想像できなかった景色です。
私は一番ファンの方に恵まれているのではないかなって思います。皆さんがたくさん背中を推してくれたおかげて、10年間ずっと楽しかったです。これからも私のファンの皆さんでしたら NGT48をずっと見守ってくれるだろうと思いますし、同時に私のことも忘れずに応援してくれてるだろうと思います。
私はいなくなりますが、これからも NGT48を応援してほしいですし、今後もまだまだやりたいことがたくさんありますし、これからはもっと違った形で皆さんを楽しませられるようにがんばりたいと思います。今日まで応援してくださって、本当に本当にありがとうございました。
メンバーのみんなとも出会えてよかったなと思います。移籍してなかったらみんなと出会わない人生を歩むところだったので本当に危なかったなと。本当にみんなのことが大好きです。みんなのことをたった3年間かもしれませんが、知れて本当に幸せな3年間でした。
次が本当に最後の曲になるのですが、アイドル人生最後の曲なにを歌おうかと思ったときにやっぱりこの歌が最後がいいなと思う曲がありまして、この曲に出会えたのもNGT48になったからですし、こういう歌に出会えて本当に私は幸せ者だなと思います。

NGT48「北原里英 卒業公演~最後まで、みんなのために~」
2018年4月18日 NGT48劇場 セットリスト

00. overture
01. 誇りの丘 / チームNIII、日下部愛菜、清司麗菜、西村菜那子
02. あなたの代わりはいない チーム NIII、日下部愛菜、清司麗菜、西村菜那子
03. 言い訳Maybe
04. 春はどこから来るのか?
05. 左の腕で連れ去って / 佐藤杏樹、菅原りこ、中井りか、奈良未遥
06. 残酷な雨 / 荻野由佳、清司麗菜
07. ラスベガスで結婚しよう / 西潟茉莉奈、本間日陽、村雲颯香
08. 背中から抱きしめて / 北原里英、ドラフト研究生
09. 下衆な夢 / 加藤美南、西村菜那子
10. 話し相手は冷蔵庫 / 小熊倫実、高倉萌香、太野彩香
11. 祈りはどんな未来も幸せに変える / 北原里英、角ゆりあ、日下部愛菜、山口真帆
13. 下の名で呼べたのは… / 北原里英、研究生
14. LOVE修行 / 北原里英、研究生
15. 47の素敵な街へ / 北原里英、新潟県出身メンバー
16. 青春時計
<アンコール>
17. 私のために / 北原里英
18. 青空のそばにいて
19. Maxとき315号