HYDE アコースティックコンサート『-黑ミサ ASIA-』上海で開幕

2018.5.3
レポート
音楽

HYDE

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HYDEが5月2日、上海で『ACOUSTIC CONCERT TOUR 2018 -黑ミサ ASIA-』の初日公演を開催した。

HYDEの“黑ミサ”は、もともと冬の北海道・富良野でひそやかに開催されてきたアコースティックスタイルのファンクラブイベント。その特別編が昨年2017年12月23日、24日の2日間、千葉・幕張メッセ国際展示場4・5・6ホールにて開催され、それから約半年後の開催となる今回の『-黑ミサ ASIA-』は、タイトルが示す通り上海、北京、香港、クアラルンプール、台北と、5ヵ所6公演のアジアツアーとして行われる。

初日の上海Luwan Gymnasium (上海卢湾体育馆)公演の模様を、オフィシャルレポートでお届けする。


初日公演の会場は上海Luwan Gymnasium (上海卢湾体育馆)。開場の遙か前からできていたオフィシャルグッズ販売の長蛇の列は本番ギリギリまで途切れることなく続き、現地の熱量の高さをまざまざと感じさせてくれる。上海公演は、VAMPSとしてもL'Arc-en-Cielとしても開催経験があり、HYDEの存在は現地に広く知られているが、HYDE単独名義では初。会場には、満員の3000人が訪れ、開演前から熱烈歓迎ムードこの上ない。そして、ライブは「WHITE SONG」からスタートした。

HYDEを中心に、9人編成によるオーケストレーションは荘厳にして濃厚。開演前から既にライブが始まっていたかのような歓声は、その一音が鳴らされる前にピタリと止み、HYDEの歌声と奏でられる流麗なサウンドに身を任せる姿が印象的な光景となった。

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ツアーはまだ始まったばかりゆえ、演奏曲の詳細をここで明らかにはしないが、2017年末の幕張メッセ公演をモチーフとしたセットリストは、ピアノの調べや弦楽奏がフィーチャーされたもの。HYDEの儚くも力強い歌声が場内に響き渡り、ソロ曲を核に、VAMPSの「VAMPIRE'S LOVE」、L'Arc-en-Cielの「HONEY」や「flower」といったナンバーの数々がオーケストラアレンジで展開されていく。

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その途中では北京語による挨拶も披露。現地ファンとのダイレクトなコミュニケーションがライブをより濃密なものにしていくワンシーンもあった。ステージ上のHYDEは時に激しく時に麗らかなパフォーマンスをみせ、最高潮を迎え続けた中で、上海公演が終了した。名残惜しいファンが最後までスタンディングオベーションでHYDEの名前を叫び、すべてを出し切った爽快感と初日公演大成功の充実感を抱えながら、HYDEはステージを後にした。

『ACOUSTIC CONCERT TOUR 2018 -黑ミサ ASIA-』は、5月3日に上海2日目、5月6日に北京、5月9日に香港、5月12日にクアラルンプール、5月14日に台北で開催されるほか、日本では『HYDE LIVE 2018』と題したツアーが、6月29日のZEPP TOKYOを皮切りに5都市18公演の規模で行われる予定だ。

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<国内ツアーに向けて>
やはり彼が立ち止まることはなかった。VAMPSの活動休止から約3ヵ月、およそ10年ぶりとなるHYDEのソロ活動がいよいよ本格的に再開されようとしている。再開といっても10年前に戻るのではなく、かつてのソロ、さらにはVAMPSを踏まえた上での現在地を新たなスタート・ラインとして未だ辿り着けていない理想の地を目指して航海の続きを始める、そんなニュアンスに近い。目指す場所とは、すなわち世界。VAMPSの活動でも一貫して追い求めてきたワールド・スタンダードなロック・サウンドであり、海外に通用するその表現だ。VAMPSが休止中だからといって、みすみす夢をやり過ごす理由にはならない。ひとりになっても歩みは止めない、むしろ進んで目指すその道を突き進んでいこうという強い意志と覚悟が今回のソロ活動再開に垣間見える。

さて、具体的な活動の第一弾としてまったく趣を異にする2本のツアーが発表された。ひとつは昨年12月に11年ぶりのソロ・コンサートとして開催され大好評を博した『HYDE Christmas Concert 2017 - 黑ミサ TOKYO -』に続いて5月に行なわれるアコースティック・コンサート・ツアーであり、しかも海を渡ってアジアの各都市を回る『HYDE ACOUSTIC CONCERT TOUR 2018 - 黑ミサ ASIA -』。そして、もうひとつは現在、国内4都市18公演の開催が告知されている6月からのライブハウス・ツアー『HYDE LIVE 2018』だ。ちなみに“CONCERT(コンサート)”と“LIVE(ライブ)”の違いについてHYDEは自身の名前を引き合いに「ジキルとハイドのようなもの」と解説し、「そうした二面性はひとつのテーマにしていきたい」と語る。これまでの活動を通じてありとあらゆるライブ・スタイルを具現化し、また、音楽性に関しても静と動の両極を自在に往き来するHYDEだからこそ、ほぼ同時期に、正反対とも言えるスタンスのツアーを実現できるのだろう。なお、“CONCERT”がジキル、“LIVE”がハイドであることは言うまでもない。前者の『- 黑ミサ ASIA -』ではHYDEが近年新たに開眼したアコースティック・スタイルのステージをゆったりと心ゆくまで堪能し、大本命と呼ぶべき後者の『HYDE LIVE 2018』では思う存分、肉弾戦を楽しむのが正解ということか。

気になる新曲については『HYDE LIVE 2018』に向けて鋭意制作中とのこと。昨年リリースされたVAMPSのアルバム『UNDERWORLD』で培った経験やそこで学んだことを最大限に活かし、より進化した楽曲を追求しつつ、できれば10曲程度は披露できる形に仕上げたいという。それら新曲を軸にVAMPSにて彼の手掛けた楽曲および過去のソロ楽曲から世界観に添うものをピックアップ、全体像はまだ朧げながらもこれまで以上にダークかつハードなライブが展開されそうだ。サポート・メンバーに関しても詳細はまだ明かされないが、バンド形式での編成になることは変わらないようだ。どんなステージになりそうかとHYDEに問えば「激しくなるね!」と力強く断言、オーディエンスにも「覚悟してきてほしい」と挑発的にメッセージ。どうやら落ち着くつもりなど彼にはさらさらないらしい。自分の欲求に忠実に、まっすぐ音楽と向き合えているのだろう、その表情からは充実が伺える。ならば、こちらも全力で受けて立とうではないか。

ところで『HYDE LIVE 2018』の名古屋(ZEPP NAGOYA)、大阪(ZEPP OSAKA BAYSIDE)公演では各1日ずつ、“- BEAUTY AND & THE BEAST -”と冠されたスペシャル・デーも設けられている(名古屋7月14日、大阪7月28日)。通常とは異なり、1階のスタンディング・フロアを男性客限定、2階の座席指定席を女性限定とした企画イベントだ。ヘヴィで暴れられる楽曲が多く揃っていることもあり、より大勢の男性に観てもらいたいというHYDEのたっての希望であり、これによって少しでも男性が足を運びやすくなればとの想いもある。フロア一面が野太い声で埋め尽くされる様は間違いなく圧巻だろう。これまで躊躇していた男性はぜひ、この機会に参戦してみてほしい。緻密に構築されながらもディープにしてダイナミックなHYDEの世界に触れればたちまち虜となるはず。そして女性はその特別な光景の目撃者だ。

HYDEとして再び大海原に漕ぎ出した彼の前途に広がるのは洋々たる未来。もちろん楽な冒険ではないだろうが、目的地にたどり着くまでその船は加速し続けるだろう。この先に何が起こるかは蓋を開けてみなければわからない、けれど、まずは自分が信じることに挑みたい。少年のそれにも似たシンプルな初期衝動を原動力にどこまで行けるのか、HYDEの旅路を追いかけたい。

文=本間夕子

HYDE

 

ライブ情報

HYDE LIVE 2018
6月29日(金) ZEPP TOKYO *HYDEIST ONLY
6月30日(土) ZEPP TOKYO *HYDEIST ONLY
7月2日(月) ZEPP TOKYO
7月3日(火) ZEPP TOKYO
7月7日(土) ZEPP SAPPORO
7月8日(日) ZEPP SAPPORO
7月11日(水) ZEPP NAGOYA
7月12日(木) ZEPP NAGOYA
7月14日(土) ZEPP NAGOYA *BEAUTY & THE BEAST
7月15日(日) ZEPP NAGOYA
7月19日(木) SENDAI PIT
7月20日(金) SENDAI PIT
7月25日(水) ZEPP OSAKA BAYSIDE
7月26日(木) ZEPP OSAKA BAYSIDE
7月28日(土) ZEPP OSAKA BAYSIDE *BEAUTY & THE BEAST
7月29日(日) ZEPP OSAKA BAYSIDE
7月31日(火) ZEPP OSAKA BAYSIDE
8月1日(水) ZEPP OSAKA BAYSIDE

平日 OPEN 18:00 / START 19:06
祝休日 OPEN 16:00 / START 17:06

※開場 / 開演時間は予定です。変更となる場合があります。
※各公演、サポートアクトが出演する可能性があります。
※HYDEIST ONLY公演は、HYDEオフィシャルファンクラブHYDEIST会員限定公演となります。
※BEAUTY & THE BEAST公演は、「BEASTエリア(男性 / 1Fスタンディング)」と「BEAUTYエリア(女性 / 2F指定席)」が区分される公演です。
男性のお客様は1Fスタンディング、女性のお客様は2F指定席のみをご利用いただけます。
男性のお客様が指定席のをお持ちになったり、女性のお客様がスタンディングのをお持ちになってもご入場いただけません。また、その場合、代金の払戻しはいたしかねますので、購入の際はご注意ください。
なお、「男性」「女性」は、戸籍上の性別で判断させていただきます。
ご入場時、サングラスをかけている、帽子を深く被っているなど、性別を判断し難い場合や、任意の声掛けで「顔写真付き公的身分証」と「性別を確認できる公的身分証」の2点を確認させていただく場合がありますので、必ずお持ちくださるようお願いいたします。
指定の身分証をご提示いただけなかったり、ご提示いただいても入場されるお客様の性別を確認できない場合にはご入場をお断りいたします。また、性別確認の為、ボディチェックを行う可能性があります。予めご了承ください。

[席種/価格(税別/D代別)]
◆1Fスタンディング 6,660円
◆2F指定席(オリジナルグッズ1個付) 10,000円
※SENDAI PITは1Fスタンディングのみ
※オリジナルグッズは当日ご来場いただいた方にのみお渡しいたします。お渡し時間などの詳細は後日ご案内します。
※6歳未満入場不可、6歳以上要
BEAUTY & THE BEASTのみ
◆男性1Fスタンディング 6,660円
◆女性2F指定席(オリジナルグッズ1個付) 10,000円
(◆女性1F後方スタンディング 6,660円 *一般発売後に販売する可能性があります)
○高校生以下対象 学割について
6歳以上の小学生/中学生/高校生(18歳以下)の方は、会場にて¥1,000をキャッシュバックいたします。
小学生は年齢を証明できる公的身分証、中学生/高校生の方は顔写真付き学生証を持参ください。
※身分証/学生証は、有効期限が明記されていて、有効期限内のものに限ります。
※キャッシュバックは、当日、ご来場いただいた方に限ります。
※キャッシュバック受付時間などの詳細は後日ご案内します。
※当日、指定の身分証/学生証をご提示いただけない場合はキャッシュバックいたしません。

[一般発売日]
2018年6月9日(土) 10:00am~
[先行受付]
■プレイガイド最速先行ぴあプレリザーブ
4月28日(土) 12:00 ~ 5月6日(日) 23:59
■uP!!!先行
4月28日(土) 12:00 ~ 5月6日(日) 23:59