篠原涼子がジャグリングにチャレンジ! シルク・ドゥ・ソレイユ『ダイハツ キュリオス』大阪公演記者発表レポート
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撮影=森好弘
去る5月31日、関テレ扇町スクエア1Fアトリウムにて、7月26日(木)より中之島ビッグトップ(特設会場)で開幕するシルク・ドゥ・ソレイユ日本公演最新作『ダイハツ キュリオス』大阪公演の記者発表が行われた。スペシャルサポーターの篠原涼子が登壇し、現在開幕中の東京公演の休演日を利用して来阪した『キュリオス』出演のアーティストらと共に、大阪公演開幕を盛り上げた。
●好奇心とともに不思議の世界へ。想像力の贈り物●
撮影=森好弘
『キュリオス』は、シルク・ドゥ・ソレイユ創設30周年記念として特別に制作された作品。2014年にカナダのモントリオールで開幕して以来、シカゴ・ニューヨークなど世界20都市以上を巡り、300万人以上の観客を魅了してきた。 原点回帰のシルク30年の集大成的ステージ と言われる本作は、シルク最高傑作との呼び声も高い。
『KURIOS(キュリオス)』は“好奇心”“骨董品”という2つの意味を持つ。欧米で“願いが叶う幸福の時”と言われる「11:11」からの約1分間の物語を、産業革命と近未来を感じさせるスチームパンクの世界観で表現する。テーマは過去への憧れと未来への好奇心が入り混じる「創造の旅」。シルク史上最多の、426個もの小道具が使用された芸術性の高いステージで繰り広げられる世界最高峰の技の数々は、観る者の想像力を刺激し、感動と興奮の世界に連れていってくれる。
●瞼を閉じるのが勿体無いぐらい、すべてに圧倒される●
撮影=森好弘
記者発表のオープニングセレモニーでは、本作に登場するミスター・マイクロコスモス、クララ、ニコといったメインキャラクターと、本作の演目から「バンキン」、「ヨーヨー」、「ジャグリング」がスペシャルパフォーマンスを披露。軽快な音楽に合わせてコミカルに動き回るキャラクターたち。ヨーヨー、ジャグラーから次々と繰り出される技に目が忙しい。
撮影=森好弘
「Welcome to KURIOS!」というコールのあと登場したバンキンは、互いの肩にジャンプして飛び乗ったり、後ろ向きで宙返りするなど、ピッタリと息のあったアクロバットを華麗に決めていく。会場の端から端まで届くかのような見事なジャンプが決まった瞬間、歓声と拍手が上がった。
撮影=森好弘
続くトークセッションではスペシャルサポーターの篠原涼子が、裾がアシンメトリーになった赤いドレスに黒いヒール姿で、シンプルながらも艶やかな空気を纏って登場。2011年の『クーザ』でシルクと出会って以来、大ファンだという篠原は「メイクや衣装、装置、全てにおいて異空間に染まれる感じが昔から大好きで、サポーターのお話を伺った時は、即答でお受けさせていただきました」と笑顔を見せた。
撮影=森好弘
既に東京公演で2度、『キュリオス』を鑑賞している篠原は「大興奮でした。今回の『キュリオス』は一風変わった感じになっていて、見せ場もたくさんで、装置が美しく、音楽も華やかで、見ていて飽きさせない作品だなと感動しました。もう少し冒険したいなと思って、2度拝見させていただきましたが、2回目もまた違った感動で楽しめました。瞼を閉じるのが勿体無いぐらい、ものすごく圧倒されます。是非劇場に行ってご覧になっていただけた方がいいなと思います」と興奮を伝えた。
撮影=森好弘
気になったアクロバット演目を聞かれると「アクロネットはすごかったですね。ネットを使ってジャンピングするんですけど、上にあがったときに、いろんなポーズをするんです。ヒヤヒヤするけどお茶目なことをして安心させてくれる。私は高所恐怖症なので、すごいなと思います(笑)」と笑顔。また、「皆さん表情も演技されているので、素晴らしいな、と勉強になります」と、アーティストへの尊敬も口にした。
●魂を受け継いだ全員で作り上げる、美しくてパーフェクトなショー●
続いて行われた「篠原涼子のソボクナギモン」コーナーでは、再び『キュリオス』のアーティストが登場。また、ショーの演技・演出指導を担うアーティスティック・ディレクターのレイチェル・ランカスターも登壇し、篠原から直接質問がぶつけられた。
「皆さんの衣装は重くないんですか?」という質問には、「たくさん重たいコスチュームがあるんですけど、ミスター・マイクロコスモスの衣装が1番重い。お腹の部分だけで9キロ以上あります」という回答。篠原は「え〜すごい!! そんなにあるの!?」と驚いた様子で、ミスター・マイクロコスモスのお腹のドアを開けて興味深そうに中を覗いたり触ったり。「全然重さを感じさせないように冷静にしているから、素敵です」と、プロ意識を絶賛していた。
撮影=森好弘
また、本作で日本人アーティストでメインキャラクターのクララを演じる池田一葉に「どういう経緯でキュリオスに入ったのか?」と質問。「シルク・ドゥ・ソレイユに入りたくて、何回もオーディションを受けて、やっと入ることができました。もともとダンサーだったんですけど、ダンスの技術をたくさん使うことができるので、それがすごく嬉しいです」と感慨深そうに笑顔で答える彼女に、篠原も「私も“日本人の方が出てる!”って、すごく嬉しくなりました。ほんとに感動させていただきました」とエールを送った。
撮影=森好弘
そして「ジャグリングって何個までできるの?」という質問では、ジャグラーのガブリエルと共に篠原がジャグリングに挑戦するシーンも。ガブリエルに後ろから抱きしめられるような形で手を回され、指導される場面では「冷静に(ジャグリングを)見れない、ドキドキする」と戸惑いながらも、最大7つのボールを巧みに操る様子に「素晴らしい!!!」と絶賛の嵐。自らジャグラーにマイクを向けて質問をするなど、終始興味津々だった。
最後に、これから『キュリオス』を観る人にどうオススメするかという問いに、「“これから何が始まるんだろう”というワクワクさと興奮がある。期待を裏切らない演技やパフォーマンスはほんとに飽きることがないので、覚悟して来ていただきたいです。今までシルクを見たことがある方も、今までのシルクとはまた違った雰囲気のショーになっているけれど、ストーリー仕立てで夢があって、最後は感動してウルッとくる要素が入っているので、そういう意味でも楽しめるんじゃないかなと感じました」と述べた。
撮影=森好弘
アーティスティック・ディレクターのレイチェルは、本作のこだわりを「他のビッグトップで行うショーとは違った新しいものを作ろうという考えのもとに作られた。細かいところまで気を配りつつ、新しいものをたくさん取り入れて、古くから『キュリオス』をやっているメンバーと共に魂を受け継ぎ、全員で美しくてパーフェクトなショーを行っている。それがこだわりです」と語った。
その様子を真剣に聞いていた篠原が、「私もその仲間に入れるように一生懸命宣伝していきたいと思っています。皆さんぜひいらしてください、よろしくお願いします!」と意気込みを語り、記者発表は終了した。
シルク・ドゥ・ソレイユ『ダイハツ キュリオス』大阪公演は7月26日(木)〜10月29日(月)まで、中之島ビッグトップ(特設会場)にて、全132公演が行われる。今回の日本公演は、開幕中の東京を皮切りに、大阪・名古屋・福岡・仙台の5都市に上陸する。
取材・文=ERI KUBOTA 撮影=森好弘