【DPF 2018 クイックレポ】チリヌルヲワカ 一流にシンプル&ストレートなロックンロール、DPFに響く

2018.7.1
レポート
音楽

チリヌルヲワカ

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DEAD POP FESTiVAL 2018【CHAOS STAGE】 チリヌルヲワカ

チリヌルヲワカ、『DEAD POP FESTiVAL』に初登場。まずは「カスガイ」「松の木藤の花」「アヲアヲ」と3曲立て続けにプレイし、「今この場所・この時間は、チリヌルヲワカです!」という空気を作る……と、よくわからないことを書きたくなるくらい、それまでと空気が変わったのを肌で感じた。国内屈指のロック・ベーシスト=イワイエイキチ(B)&ロック・ドラマー阿部耕作(Ds)の、「タイトとはまさにこのこと」と言いたくなるほど引き締まったリズムを、ユウ(Vo&G)の声がしなやかに、艶やかに、かつ力強く乗りこなしていく。

チリヌルヲワカ


チリヌルヲワカ

「どうも、チリヌルヲワカです。SiMさん、今日は、数あるバンドの中から、私たちを呼んでいただいて、ありがとうございます。SiMさんに接点のない私たちを、呼んでいただいたことと、私たち今、ツアー中なんですけど、この日はスケジュールがバッチリ合ったこと、奇跡が重なって、ここに立つことができました」と、ユウ。あ、句読点多めなのは、彼女のしゃべりのテンポを文字化するとそうなるためです。あと、接点なかったのにいきなり出演をオファーされたのは、単にMAHがこのバンドを好きだったからでは、と推測します。

チリヌルヲワカ


チリヌルヲワカ

「私たちにできることは、呼んだことを後悔させないことです」と、5月にリリースされたばかりの最新アルバム『ノンフィクション』から、軽やかな四つ打ちとバック・ビートが入り交じるダンス・チューン「極楽浄土」。そのリズムも心地いいが、ユウのギターのグルーヴィーな響きにも、耳を奪われる。

ラスト2曲は、イワイエイキチのベースがゴリゴリ響く「空想都市」と、チリヌルヲワカ屈指にファストでラウドで変幻自在な「ホワイトホール」。どちらの曲でも、ユウ特有のオリエンタルな響きの、美しいメロディが響く。「ホワイトホール」では多くの拳が掲げられた。なお、チリヌルヲワカは、SiMが9月に西日本を回るツアー『THE WEST END TOUR 2018』でも、5本のうち3ヵ所で共演することが決まっている。
 

文=兵庫慎司 撮影=Yasumasa Handa

チリヌルヲワカ

セットリスト

DEAD POP FESTiVAL 2018【CHAOS STAGE】 チリヌルヲワカ
1. カスガイ
2. 松の木藤の花
3. アヲアヲ
4. 極楽浄土
5. 空想都市
6. ホワイトホール