松平健らの「キス・ミー・ケイト」ツアー開幕、一路真輝「この座組は最高」

2018.7.4
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舞台

前列左から川崎麻世、一路真輝、松平健、太川陽介。後列左からちあきしん、大山真志、水夏希、杉山英司(スギちゃん)。

本日7月3日、東京・東京芸術劇場 プレイハウスで「ミュージカル・コメディ『キス・ミー・ケイト』」の東京公演が開幕。これに先駆け同日、同劇場で囲み取材が行われた。

昨年2017年にも上演された本作は、ウィリアム・シェイクスピアの喜劇「じゃじゃ馬ならし」を劇中劇に見立てたバックステージミュージカル。全国ツアーでは17年版に続き、演出・振付を上島雪夫が担当する。出演者には松平健一路真輝、水夏希、川崎麻世、ちあきしん、太川陽介、杉山英司(スギちゃん)のほか、新キャストの大山真志が名を連ねた。

囲み取材には松平、一路、水、大山、川崎、ちあき、杉山、太川が出席。主演俳優・演出家・プロデューサーのフレッド役を演じ、劇中劇でペトルーチオ役を務める松平は、「初演からさらに作品を練って、大変素晴らしいものができた」と出来栄えに自信をのぞかせる。「バックステージと表舞台が行ったり来たりするので、我々は大変忙しいんですが……(笑)」と苦労を明かしつつ、「名曲がたくさんありますし、ダンスもパワーアップしている」「とにかく面白いお話なので、多くの方に観てもらえたら」と作品の魅力を紹介しつつ呼びかけた。

主演女優リリー役の一路は「劇中劇の『じゃじゃ馬ならし』ではカタリーナを演じますが、彼女の愛称はケイト。リリーと合わせて、私1人で3つの役名を持っています。とてもややこしいと思いますが(笑)、わかりやすくお伝えできるように去年の公演からさらに練り直しています」と初演との違いを説明。また一路は「私が参加させていただいている最近の作品としては年齢層が高いカンパニーで、落ち着きます。安定感があって私ものびのびとやらせてもらえるし、みんな受け止めてくれる。この座組、最高だなと思っています」と共演者たちに厚い信頼を寄せた。

若手女優ロイス役を演じ、劇中劇ではビアンカ役を担当する水は「今年は相手役が変わりましたので、この100cmの胸板に体当たりしながら弾けていきたいと思います」と隣に立つ大山の胸元を軽く叩く。また若手俳優ビル役を演じ、劇中劇のルーセンショー役を務める初参加の大山は「皆さんが作り上げて来たものに新しい風を吹き込めたら」と意気込み、「きっとお客様がほっこりした気持ちで帰ってもらえる作品になっていると思うので、たくさんの方に観ていただきたい」とメッセージを送った。

アメリカ陸軍将校のハウエル役を演じる川崎は「去年もご好評いただいたこの作品を、今年はさらにパワーアップして全国の皆さんにお届けしたい」と抱負を語り、リリーの付き人ハッティー役および歌唱指導を務めるちあきは「2年目となり、皆さんの歌が去年より格段に進歩されていて、うれしい限り」と喜びを明かす。さらにちあきは「前回がミュージカル初出演だったスギちゃんさん(杉山)も、音程正解率が格段にアップしましたので、そのへんもお楽しみいただけたら(笑)」と杉山に視線を送った。

ギャング役の杉山は「歌は音程正解率が6割を超えるようになりました」と自身の成長をアピールして場内を笑いで包む。記者から手応えを聞かれると、「手応えしかない。去年は初々しさがありましたが、今回はお客様に『え、あの人スギちゃんだったの?』と言われるくらい溶け込みたい。というか、もう溶け込んでると思う」と自信たっぷりな様子を見せ、共演者の笑いを和ませる。同じくギャング役の太川が杉山の発言を受け、「この暑い夏、寒くなりたかったらスギちゃんの歌と芝居を見れば、背中が凍りつくと思うので……納涼にいらしてください」と冗談を飛ばすと、杉山は「いやいやいや!」とツッコミを入れた。

最後に登壇者を代表し、松平が挨拶。松平は「『キス・ミー・ケイト』は歌、踊り、芝居、すべてそろった素晴らしい作品だと思いますので、ぜひ観に来ていただけたらと思います」とメッセージを送った。

また開幕に際し、演出・振付を担当する上島からコメントが到着。上島は「歌・ダンス・笑いと、とにかく楽しい時間を過ごせるエンターテインメントの王道のようなミュージカル。ぜひ見に来ていただきたいと思います」とコメントした。

ミュージカル・コメディ『キス・ミー・ケイト』」は、7月8日まで東京芸術劇場 プレイハウスで上演されたのち、岩手、青森、愛知、石川、兵庫、香川、愛媛、広島、福岡の13会場を巡演する。

上島雪夫コメント

今年は新しいキャストが加わり、ダンスシーンがパワーアップしました。劇中劇とバックステージで、舞台上のキャラクターと私生活が入り乱れるという二重構造も、キャストの理解がより深まったことで掘り下げが見えて、昨年観たお客様はもちろん、初めて観るお客様にも一層面白さが伝わると思います。歌・ダンス・笑いと、とにかく楽しい時間を過ごせるエンターテインメントの王道のようなミュージカル。ぜひ見に来ていただきたいと思います。

「ミュージカル・コメディ『キス・ミー・ケイト』」

2018年6月30日(土)・7月1日(日)※公演終了
神奈川県 カルッツかわさき(川崎市スポーツ・文化総合センター)ホール

2018年7月3日(火)~8日(日)
東京都 東京芸術劇場 プレイハウス

2018年7月11日(水)
岩手県 奥州市文化会館 Zホール 大ホール

2018年7月13日(金)
岩手県 久慈市文化会館アンバーホール 大ホール

2018年7月15日(日)
青森県 十和田市民文化センター 大ホール

2018年7月19日(木)
愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール

2018年7月22日(日)・23日(月)
愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール

2018年7月26日(木)
石川県 こまつ芸術劇場うらら 大ホール

2018年7月28日(土)・29日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

2018年8月1日(水)
香川県 ハイスタッフホール(観音寺市民会館) 大ホール

2018年8月3日(金)
愛媛県 西条市総合文化会館 大ホール

2018年8月5日(日)
広島県 呉市文化ホール

2018年8月7日(火)・8日(水)
福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール

作詞・作曲:コール・ポーター
脚本:ベラ&サミュエル・スプワック
訳詞:なかにし礼
翻訳:丹野郁弓
演出・振付:上島雪夫
出演:松平健一路真輝、水夏希、大山真志、川崎麻世、ちあきしん、杉山英司(スギちゃん)、太川陽介 ほか

※川崎麻世の「崎」は立ち崎(たちざき)が正式表記。

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