ミッキーを祝う華麗なアイスショーに集うリトルプリンセスたち!ディズニー・オン・アイス 東京公演レビュー

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2018.7.23
 (c)Disney, (c)Disney/Pixar

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この夏いちばんという酷暑の三連休初日となった7月14日(土)。東京都調布市にある味の素スタジアムに隣接する「武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ」で、ディズニー・オン・アイス「ミッキーのスペシャルセレブレーション!」が開催された。

ディズニー・オン・アイスは1981年以来、全世界で公演を続けてきた。日本では1986年来ですでに30年を超える歴史を持つ、ディズニー、そしてピクサー作品の人気キャラクターたちが氷上で繰り広げるミュージカル・エンタテインメントだ。


プリンセス衣装の子ども写真を入場前にSNSへアップ! 

東京公演は7月13日(金)から16日(月・祝)という日程で開催されたが、この日は土曜日ということもあり、パパ・ママそして子どもたちという組み合わせのファミリーが多かった。女の子は自分がいちばんお気に入りのプリンセスの衣装で、髪もママにきっちりセットされてのオシャレな正装来場が目立った。

実はこのディズニー・オン・アイス、会場に入る前にも楽しみが待っている。SNSで「#ディズニー・オン・アイス」をつけた写真をアップしたり、FACEBOOKのディズニー・オン・アイスのページをフォローしていると、スマホ画面をチェック後、プレゼントがもらえるのだ。会場の外にはファミリーショットもOKのフォトスポットも用意されているほか、売店ではさまざまなディズニー・オン・アイスのグッズや光るステッキが何種類も売られている。プリンセス衣装のお子さんと早めに訪れて、ぜひ「いいね!」な写真とプレゼントを手にして楽しむのがおすすめ。

暑い日差しから逃れ会場内に入ると、そこはひんやり涼しい天国のよう。アイスショーなのでアイスリンクの氷が溶けないように配慮されているが、過度な冷房ではないのでお子さんの体調にも安心だ。

ショーの開演が近づくと、まず三人のスケーターがリンクに登場。軽快に滑りながら、戻ってくるブーメランを客席に向けて飛ばして場内をウォーミングアップ。プレショーの始まりだ。
 

プレショーから一緒に盛り上がれ!

5分前になるとMCのマリコとユウマが登場。ミッキーにお祝いとしてマウスを形どった「マウスパッド」をサプライズとしてプレゼントすることを伝える。さらに、観客のみんなにスクリーン上のルーレットとパッドを使っての演出で声を出させ、さらに盛り上げていく。

会場が一体になったところで、いよいよ本日の主役、ミッキーマウスの登場だ。

スクリーンではウォルト・ディズニーが昔のミッキー・マウスのアニメーションを紹介。そこからさらにミッキーの永遠のガールフレンド・ミニー、ドナルドダック、グーフィーと4人の人気キャラクターがリンクに勢揃いした。加えてバックダンサーも登場、見事な群舞を見せる。

キャストはリンクの上だけではなく、入場口上にあるスクリーンの前にも展開。立体的にショーを見せてくれる。

ここで、タブレットの「マウスパッド」に収められた「マウスチューブ」で、ミッキーの大切な思い出動画を再生してみんなで楽しむことになるが、そのためには観客の誰かがパッドのボタンをタップしないといけない。ここでMCが「押したい人!」と会場に聞くので、お客さんはパパ・ママも協力して大きな声と高く手をあげてアピールしてみよう。チャンスはこのあとも続くので、決して諦めないで。

そして始まったのは『トイ・ストーリー』でおなじみ、ウッディの「Roud Up」。動画から今度はリンクにウッディ、そしてバズとジェシーが飛び出す。スマートなウッディとバズ、ジェシーがスケーティングを決めるのにはそう驚かないが、さらにハムとレックスというかさばるキャラクターがリンクに登場。さすがに華麗にスピンというわけにはいかないが、スムーズに滑っているだけでも凄い。

このコーナーの締めは会場全体も立ち上がってのダンスだ。キャラクターとMCがナビゲートしてくれるので、曲に合わせて思い切り踊るのがショーを楽しむ秘訣だ。

次に始まったのは『ファインディング・ドリー』。ニモを探してから自分の親を探しに出たドリー。広大な海原で思い出を探りながら冒険の旅を続ける様子をダイジェストで見せてくれる。セリフはもちろん日本語なので、小さな子でも安心。もしまだ見ていなくても、ストーリーのポイントを追った演出となっているからわかりやすい。気に入ったなら帰ってDVDや配信で楽しめる。
 

ここでは、貝の乗り物に乗ってリンク上に登場できるキッズ・ライドもあり、公演初日の2週間前の木曜日まで応募している。1回のショーで4人までなので、抽選になるが、ぜひ応募してみてほしい。

今度はミニーの提案で、素敵な思い出をくれたプリンセスたちを呼び出してみようということに。プリンセスたちの特徴を言ってそれにあてはまる子は手をあげる! そして登場したのはディズニー・プリンセスたち。白雪姫、シンデレラ、ムーラン、アリエル、ベル、ジャスミン、ラプンツェル、メリダ、ティアナだ。9人のプリンセスが揃うのはディズニー・オン・アイス史上最多という。

プリンセスたちは男女ペアでしっかりとスケートの高い技術を見せるが、中でもすごいのが天井から垂らされた布を使って高く上がっていくエアリアルだ。ラプンツェルとアリエルのそれは、アイスショーを超えた迫力で、会場上から感嘆のざわめきが巻き起こったほどだ。


後半は話題の人気作をじっくり見せる!

ショーはここで前半終了で15分の休憩を挟む。子ども連れも多いので、親切な時間配分だ。

後半も始まる前にMCのかけあいがあるので、客席から離れていてもすぐに気がつけるはず。

ショーの後半は『インサイド・ヘッド』。思い出がちらばってしまった頭のシーンをヒントに、ミッキーが思い出を思い出そうとするシーンからはじまる。その流れから『ミッキーマウスの魔法使いの弟子』へ。ミッキーがほうきたちを魔法で動かそうとする。アニメーションから飛び出すように登場するほうきたちの群舞が面白い。最後はミッキーが魔法の力を取り戻し、きっちりと揃ったほうきたちを操る。

しかし、後半の見どころはここから先だ。

始まるのは日本でも社会現象になるほどのヒットとなった『アナと雪の女王』。楽曲もたっぷりで20分の長尺でストーリーを劇的に見せてくれる。

子どもの頃は大の仲良しだったエルサとアナの姉妹。ところが、姉のエルサは触れたものすべてを凍らせてしまう能力で王国を雪と氷の世界にしてしまう。そして、ひとり山奥に氷の城を作って籠もる。アナはそんな姉エルサを引き戻すべく、山男のクリストフと山中へ。そして姉と対峙し、会話を避けてきた姉妹が思いをぶつけあう。

氷の世界を表現するため、ここでは天井から巨大なシルバーの結晶セットが降りてくる。これが照明でさまざまな色に染まり、背景のスクリーンに投影される絵と共に世界観を見事に表現する。

もちろん大ヒット曲「Let It Go~ありのままで~」もフルコーラスで歌われるので、大きな声で歌ってしまおう。

『アナ雪』が大団円を迎えた後は、観客のみんなの拍手で選ばれたスペシャル衣装をミッキーとミニーに着てもらうコーナーだ。会場によっても変わる可能性もあるので、これは当日のお楽しみに。

衣装替えにミッキーとミニーが退場すると、始まったのは『モアナと伝説の海』。南の楽園に暮らす少女モアナは、おばあちゃんから不思議な伝説を聞いて育ち、不思議な体験もしていた。楽園には「島を囲むサンゴ礁の外に出てはいけない」という掟があったが、モアナは自由にサンゴの外へ出て世界を見てみたかった。そして、島に起こった不吉な出来事をおさめるため、モアナは大海原へ乗り出す。

壮大な冒険譚が、アニメーションのシーンをバックに融合しながら進んでいく。

驚くのは大海原を行く船が登場してリンクの上をスイスイと進んでいくこと。もはやそこが氷の上である制約すらないかのようだ。そして小柄な半身半神のマウイも、体形の制約に縛られない自在な動きを見せる。さらにはモアナが見せるソロフィギュアはこれが山場だけあって、みごたえ十分。リンクをいっぱいに使った演技を見せてくれる。

そして最後は衣装替えしたミッキーとミニーが登場、最後に全キャストでお祝いとなる。

登場するプリンセスや作品は先に公開されているので、会場でも歌って踊りたいというなら、しっかり予習して行くことをおすすめしたい。

また、公演中の写真撮影も禁じられていないので、ショーの最中でのSNS投稿やスナップ撮影もほかのお客さんに迷惑にならない程度なら大丈夫。

7月6日の仙台を皮切りに9月24日(月)の高松まで日本全国10都市で公演されるディズニー・オン・アイス。仙台と東京の公演が終わり、次は名古屋公演が7月21日(土)から29日(日)まで行われる(は販売終了)。8月16日(木)に横浜アリーナで特典と先着プレゼント付きのe+貸切公演が行われることが決定、7月19日(木)~8月16日(木)まで販売を受け付ける。

今年の夏はかなりの異常高温になりそうという予測だし、親子連れで涼を求めて行かれてはいかがだろうか。きっと子どもには忘れられない思い出になるはずだ。


取材・文:梅田勝司

公演情報

ディズニー・オン・アイス「ミッキーのスペシャルセレブレーション!」

e+貸切公演
8月16日(木) 開始:10:30
会場:横浜アリーナ
※公演オリジナルグッズ付き&コスチューム特典公演
料金:S席(大人):¥6,300
S席(こども):
5,200
A席(大人):
4,200
A席(こども):
3,000

名古屋 7月21日(土)~29日(日) 日本ガイシホール(販売終了) 
大阪 8月4日(土)~12日(日) 大阪城ホール 
横浜 8月16日(木)~20日(月) 横浜アリーナ 
福岡 8月24日(金)~26日(日) マリンメッセ福岡 
広島 8月31日(金)~9月2日(日) 広島グリーンアリーナ 
津 9月7日(金)~9日(日) 津市産業・スポーツセンター サオリーナ 
埼玉 9月15日(土)~17日(月・祝) さいたまスーパーアリーナ 
高松 9月20日(木)~24日(月・祝) サンメッセ香川


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