HKT48、でんぱ、PASSPO☆、ベビレら熱演!平成最後の「TIF」終幕
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「TOKYO IDOL FESTIVAL 2018」グランドフィナーレの様子。
8月3~5日に東京・お台場 青海周辺エリアで国内最大級のアイドルイベント「TOKYO IDOL FESTIVAL 2018」が開催された。ここでは最終日の模様をレポートする。
メインステージであるHOT STAGEには、昼前にSKE48とNGT48が登場。SKE48は7月発表の最新シングル曲「いきなりパンチライン」をはじめ、「12月のカンガルー」や「無意識の色」などのナンバーをキレのあるダンスと共に、NGT48は「青春時計」「世界はどこまで青空なのか?」「春はどこから来るのか?」といったシングル曲を中心としたセットリストを届けて観客を魅了した。ラストアイドルファミリーはLaLuce、Good Tears、シュークリームロケッツ、Someday Somewhere、Love Cocchiがユニットごとに1曲ずつ披露したほか、8月1日にリリースされたばかりの最新シングル「好きで好きでしょうがない」を総勢22名でパフォーマンス。合計80回「好きだ」を連呼するこの曲で観客に大きなインパクトを残した。
野外のSMILE GARDENでは寺嶋由芙が、西寺郷太が手がけた10月発売のニューシングルの表題曲「君にトロピタイナ」などを披露したあと、特別ゲストとして高橋麻里(Dorothy Little Happy)をステージに呼び込む。12月をもってグループを卒業する高橋は「ドロシーを大きくしてくれたあの曲を由芙ちゃんと歌いたいと思います。たくさんの出会いを本当にありがとうございました」という言葉から、これまで幾度も「TIF」を盛り上げてきたDorothy Little Happyの名曲「デモサヨナラ」を歌唱。寺嶋はダンスで高橋の歌を支え、「好きよ」と歌うサビでは「オレモー!」という観客のコールがSMILE GARDENに響きわたった。
最終日の「SUMMER SONIC 2018」とのコラボレーションステージには、大森靖子が登場。大森はアイドルの自己紹介の口上で構成されたナンバー「IDOL SONG」を1曲目に歌い、「ミッドナイト清純異性交遊」ではアップアップガールズ(仮)の佐保明梨、関根梓、古川小夏がステージに乱入してパフォーマンスに華を添えた。また「絶対彼女」ではコール&レスポンが繰り広げられ、大森は「DD!」「ピンチケ!」「無銭!」とアイドルフェスならではの煽りを観客に投げかけて会場を1つにした。
9月24日のワンマンライブをもって解散することが決定しているベイビーレイズJAPANは、「TIF」での最後のパフォーマンスをSMILE GARDENで披露。「ベイビーアンビシャス」でライブをスタートさせたベビレは、「チャリンコアイドル」「シンデレラじゃいられない」「ベイビーレイズ」「僕らはここにいる」といったグループの代表曲をノンストップで届けていった。会場がエモーショナルな空気で満たされる中、5人は最後にライブでの一番の人気曲「夜明け Brand New Days」を熱演。観客は惜しみない拍手と歓声をメンバーに送り、傳谷英里香は「デビュー当時からお世話になっている『TIF』」「今日も最高な景色を見せてくださって、本当にありがとうございました」と笑顔で挨拶を述べた。SMILE GARDENのトリを飾ったでんぱ組.incは「ギラメタスでんぱスターズ」「Future Diver」などのナンバーを次々に繰り出し、にぎやかなステージを展開。夜のお台場を歌とダンスで彩り、「でんでんぱっしょん」でライブを締めくくった。
HOT STAGE終盤には、9年連続で「TIF」に出演してきたPASSPO☆のラストフライト(ライブ)が行われた。2010年の「TIF」第1回から皆勤賞で参加しているのはPASSPO☆とバニラビーンズのみだったが、PASSPO☆は9月に、バニビは10月に解散することが決定しており、両者とも今回が最後の出演。PASSPO☆のキャプテン・根岸愛は「2010年から皆勤賞でここまでやらせていただきました。なのでこれが最後のステージって感じがしなくて、来年もしれっと出てるんじゃないかという気持ちですが、最後のステージになりますので、ここにいる皆さんにありがとうの気持ちを込めたセットリストを持ってきました」とこのステージに懸ける思いを語った。「少女飛行」「ViVi夏」「マテリアルGirl」「Pretty Lie」でフロアを盛り上げたPASSPO☆は、ここで「1回目の『TIF』で皆さんに知ってもらった始まりの曲を」と、2010年発表の1stシングル曲「Let It Go!!」を披露。最後にもう1曲「Music Navigation」を歌い、「いつ終わってしまうか本当にわかりません。なのでみんな今を大切にいてほしいなと思います。本日はご搭乗ありがとうございました!」とHOT STAGEをあとにした。
3日間の大トリとしてHOT STAGEに上がったのは、「TIF2018」のチェアマン・指原莉乃率いるHKT48。PASSPO☆からのバトンを受けたHKT48は1曲目の「桜、みんなで食べた」から気合十分で、観客も盛大なコールでその熱意に応える。MCでは指原が「紹介したいメンバーがいるんです」と、今年1月の「第3回AKB48グループドラフト会議」で指原が自ら交渉権を獲得した新メンバー・渡部愛加里を中央に呼び込む。グループ加入4カ月目の渡部にとって、この「TIF」はフルで参加する初めてのステージ。次に歌われた「ウインクは3回」では渡部がセンターに立ち、華麗にウインクを決めた。そのまま「大人列車」「ロックだよ、人生は…」「12秒」を畳みかけたHKT48のパフォーマンスは、2016年発表のシングル曲「最高かよ」でフィニッシュ。指原の「『TIF』って、せーの、最高かよ!!」というシャウトでライブは締めくくられたが、アンコールの声を受けてさらにもう1曲、「早送りカレンダー」が歌われた。HOT STAGEではその後グランドフィナーレが行われ、この日の出演者が多数集結。つりビットと桜エビ~ず、はちみつロケットとONEPIXCEL、フィロソフィーのダンスと大阪☆春夏秋冬がそれぞれSMILE GARDENの企画「スペシャルコラボライブ」で披露したコラボをHOT STAGEで再演し、最後はステージいっぱいに集まったアイドルたち、MCの濱口優(よゐこ)、観客が声を合わせて「TOKYO IDOL FESTIVAL!!」と叫び、平成最後の「TIF」の幕が閉じた。
※高橋麻里の「高」ははしご高が正式表記。