臨場感満点のナゴヤドーム「プライム・ツイン外野」は知らなきゃ損!のスーパーシートだ

2018.9.14
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ナゴヤドームの“シークレット・ポイント” それがこの「プライム・ツイン外野」席だ

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東京生まれの横浜育ちの筆者にとって、名古屋はなかなか縁のない土地。しかし、今回ナゴヤドームさんから「いい席があるから来ない?」と魅力的なお誘いがあった。もともとお調子者ということもあり、「ナゴヤドームには行ったことなかったから嬉しい!」と喜び勇んで名古屋に出向いた、というのが今回のお話だ。

そのお誘いのあったシート、「プライム・ツイン外野」について、今回はレポートしようと思う。

■名古屋駅から約20分という好アクセス

さて、購入した新幹線の切符を改めて見てみると、新幹線のぞみの東京~名古屋間はわずか90分! 車内でパソコンで作業していたら、あっという間に到着し、あわや乗り過ごしそうになってしまった。改めて東京~名古屋の近さを知った感じだが、これならちょくちょく遊びに来られそうである。

ナゴヤドームまでのアクセスだが、JRで行く場合、名古屋駅から最寄りの大曽根駅までは12分。さらなる最寄りの駅となると、地下鉄名城線のナゴヤドーム前矢田駅があるが、こちらも地下鉄名古屋駅から約20分とほど近い。筆者は地下鉄経由で向かったが、駅で降りると、中日ドラゴンズ一色の案内看板がお出迎えしてくれる。

駅からは遠くに見えたナゴヤドームも、家族連れやカップルのワクワクした顔を見ながら歩いたら、あっという間に入口に着いてしまった。時計を見ると、「ナゴヤドーム前矢田駅」からドーム入口までは徒歩で5分弱くらい。そしていよいよ初ナゴヤドーム! だ。

■来てみてビックリ!ナゴヤドームにはエスカレーターが常設

この日は平日木曜日で、18:00からの試合開始。阪神タイガースとの一戦で、試合前から中日ドラゴンズだけでなく、阪神タイガースの応援団によるトランペットや声援が外野席から聞こえてきた。

「プライム・ツイン外野」は中段観客席の一角にある


球場全体を俯瞰して観られる眺めが素晴らしい

今回、招待を受けた「プライム・ツイン外野」は、ナゴヤドームの4階にある。ナゴヤドームはコンコースのある2階とその上の3階が「下段観客席」、プライムと呼ばれる特別エリアが「中段観客席」、そしてパノラマ席のある5階が「上段観客席」となっている。フロア間は階段で行き来できるが、驚いたことにナゴヤドームにはエスカレーターがあった。筆者は東京に住んでいるが、地元の球場でエスカレーターを見たことがない。思わず飛び乗って楽々と移動させてもらった。

そうして、球場を一回りしてみたが、5Fの上段観客席はかなりの高さからの眺めとなり、名前どおりパノラマ感覚で試合を観ることになる。一方、2Fの内外野席は臨場感たっぷりの眺めで、まさにコアファンの巣窟だ。では、「プライム・ツイン外野」のある4階は? というと、専用を見せないとエリアに入れない入場制限がされていた。いわば特別エリアといえるだろう。

左右も結構広く、センター側とポール側で景色が変わる。いろいろなロケーションを試してみてもいいだろう


珍しい球場内のエスカレーター。4Fに上がればそこがプライムエリアになっている

4Fフロアの入口では美しい女性が「いらっしゃいませ!」と笑顔でお迎えしてくれ、気持ちよく試合に臨むことができた。

■まさにナゴヤドームの“シークレット・ポイント”

さて、「プライム・ツイン外野」の印象だが、一言にすると「こんな“オイシイ”席があったのか!」というのがホントの本音。

まるで外野席にいるような臨場感を「プライム・ツイン外野」なら味わえる

すでに試合が始まっていて、場内アナウンスとともに耳に入ってきたのは「ドンドンドン!」「パッパララ~!」とけたたましく鳴る応援団の太鼓やトランペットの音だ。「なんだなんだココは」「なんでこんなに応援団の音が間近に聞こえるんだ?」と思って一番前の席まで行ってみると、真下に応援団の姿が見えるではないか。

ドラゴンズ側もこのとおり。応援団と一緒に騒げるのも嬉しい

つまり、「プライム・ツイン外野」はプライムエリアでも、“外野の応援団の雰囲気がまんま味わえる”という最高の場所だったのだ。1塁側だけでなく、3塁側に足を運べば、対戦相手のタイガースの大声援も味わえる。これはビジターで足を運んでも、最高の臨場感が味わえるだろう。

そんなプレミアムなシートだが、その第一印象は「うわー、なんて見晴らしが良いんだろう!」「席幅に余裕がある!」「ちょっとリッチな気分!が味わえる」だ。

そこで、「ん?待てよ、この感覚は昔味わったことあるな」と思い出したのが、JRA(日本中央競馬会)の「特観席」。並ばずして馬券を購入でき、飲食も簡単に買えるラグジュアリーなエリアなのだが、その雰囲気が味わえるスーパーシートが、このナゴヤドームの「プライム・ツイン外野」といえるだろう。

案内役のナゴヤドーム事業推進部の近藤大輔さんに伺うと、「シートは2人1席で、その片側には常に通路があるので、通常の内外野席みたいに『通ります、ごめんなさい!』がないのがウリ」とのこと。確かに、ちょっとトイレに席を立つときにも、周りを気にする必要がない。

これだけ広く、シートも特別製。4人グループでも楽しめるのも嬉しい

そして、なんと言っても嬉しいのが、テーブル付きということだ。野球の楽しみの一つ、球場グルメもテーブルがあれば置き場に困らず、観戦の邪魔をすることがない。

近藤さんは「カップルや仕事仲間、親子などのご利用が多いですね」という。とにかく、「がやがや」「わさわさ」していないので、落ち着いてゆっくり観戦できるのも、この「プライム・ツイン外野」のポイント。それゆえ一回利用すると、高いリピート率を誇るという。

まるで自宅にいるように楽しめる「モニターサービス」も嬉しい。これならピッチャーの球種も把握できる

シートは前後4列に配置。目線を上に向ければモニター映像があり、ライブ感を楽しみながらも、試合の詳細な状況を把握できるという、これ以上にない観戦環境だ。しかも、可愛い女性の売り子さんがドリンクやフードを持ってくるカートサービスもあり、席を立たずにフードやドリンクが購入できる。うーん、至れり尽くせりとはこのことか。

可愛い女性がエリア内でカートを引いてくれる。座ったままドリンクやおつまみを買えるのも嬉しいサービスだ


ほぼ並ばずに買える専用の売店も用意

■内容を考えるとスーパー・リーズナブル!

「プライム・ツイン外野」の料金は2人分で9,400円~8,800円(※試合によって変動)。「プライム」とは「最も上等」や「極上」という意味だが、それがすぐさま味わえるのがお弁当だ。写真を見ても分かるように、通常のお弁当とは一線を画す、まさに“プライム弁当”になっている。

筆者もこのお弁当をいただいたが、肉、魚、野菜とバラエティ豊かなメニューとなっており、フルーツも付いているという充実ぶり。それより何より、とにかくウマイのだ。盛り付けも綺麗で、高級割烹店にいるかのよう。加えて、ドリンクが1杯ついているので、喉もおなかも満たされて最高の気分になれる。「なんで知らなかったんだろう」と一回来れば、病みつきになるシートだ。

もちろん、お弁当は夕食にしてもよいが、アルコール好きの筆者にも嬉しい、“おかずがおつまみ”として食べられるラインナップになっている。ビール党やお酒好きにも、満足感の高いメニュー構成といえるだろう。高級弁当とドリンク1杯、シートはテーブル付きという利便性を考えると、1人4,400円~という料金はお得なのではないだろうか。

「プライム・ツイン外野」専用のお弁当。まるで割烹料理屋のような高級感ある内容だ


1ドリンクが付いているのも嬉しいところ

当日に「プライム・ツイン外野」を利用していたファンに、その感想を聞いてみた。岐阜県多治見市から同僚4人で訪れた吉田和弘さん(60)は、「ゆったり観られるのが良いですね」と一度味わったらやめられない様子。「お弁当が本当に美味しく、量もちょうどいい」ということで、舌が肥えている年配者も納得のテイストといえるだろう。

一方、大のドラゴンズファンだという石井大登くん(小学6年生・11歳)は、お母さんの真由美さんと観戦。この2人は岐阜県から2時間かけてやってきたという。いつもはドラキチのお父さんと来るとのことだが、この日はお母さんとの“プライムタイム”を満喫中。真由美さんは「やっぱりテーブル付が凄く便利です」「お弁当もいつもは通常内野席で膝の上に載せて食べていますが、断然こちらの方がいいですね」と、初「プライム・ツイン外野」を絶賛していた。

若い男性グループにも聞いてみた。福岡県から来た親友の髙杉義道さん(27)を連れて、名古屋市内からきたという野田雄大(ゆうた)さん(27)は、このシートには意外な利点があると話している。「ここだと外野応援席の声がズレなく直に聞こえるんですよ」。野田さんは内野席で観戦した際、外野応援団の声が時間差で聴こえる(ズレる)のが嫌だったという。しかし、「プライム・ツイン外野」なら“リアル”で応援を味わえるため、この席が大好きなのだという。

こうして母娘で楽しめるのもこの「プライム・ツイン外野」の特長だ

さらに、ドラゴンズ(母)とタイガース(娘)のユニフォームを着て応援している面白い母娘を発見! 母親の矢澤克枝(よしえ)さんは、地元ドラゴンズの大ファンだ。では娘の裕未(ひろみ)さんに、「どうしてタイガースのユニフォームを着ているの?」と聞いてみると、「赤星憲広ファンなんです!」と即答。見てみると、背中に「AKAHOSHI」と書いてある。そうか、やっぱり裕未さんも地元愛なんだと気が付いた。赤星選手は愛知県刈谷市の出身。1993年、94年の選抜高校野球大会には、県立大府高校の遊撃手として甲子園に出場している。

一度利用するとリピーター率が高いとか。このご家族の笑顔を見れば一目瞭然だ

■まだまだある多くの魅力

最後に筆者が「プライム・ツイン外野」に感じた、5つのモア特典をご紹介したい。

・ 上層からの視点になるので、ボールの行方を追いやすい!
・ 上層からの観戦なのに、外野応援席の臨場感あふれる“生声”や“生音”で一体感を味わえる
・ 感覚的には、まんま外野にいるようでいて、ゆっくり観戦を楽しめる
・ Wデートにはオススメ! のリッチな雰囲気がサイコー
・ 老若男女問わず、誰にでも自信を持って奨められる高満足度

小さい子用にキッズスペースも用意されている


バリアフリー対策もバッチリ。車いすや松葉杖の方でも安心して観戦できる

ほかにも、子ども同士で遊べる「キッズスペース」、ハンディキャップを持った人にも優しいスロープ通路を完備するなど、至れり尽くせりだった。

秋の終盤戦はクライマックスシリーズへの挑戦となり、応援に気合が入ることは必至。応援団の声がリアルに聴こえる「プライム・ツイン外野」の臨場感を一層盛り上げてくれることだろう。

イベント情報

『中日ドラゴンズ 主催試合』

 場所:ナゴヤドーム(愛知県)