広島東洋カープが球団史上初の3連覇達成! CSファイナルは10/17から
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歓喜の地元・広島での胴上げで宙を舞う緒方孝市監督
セ・リーグの広島東洋カープが26日(水)、東京ヤクルトスワローズを相手に10対0と大勝し、27年ぶりの地元広島でのリーグ優勝を決めた。
「この日を待っていた!」。マツダスタジアム開催日に広島駅界隈を歩くと、まさに赤一色。広島市民、広島県民、そして全国のカープファンが待ち望んでいた日が、ついに現実となった。
セ・リーグでは創設以来、3連覇を達成した球団は読売ジャイアンツのみ。直近では2012~2014年の3連覇が記憶に新しいだろう。1965~1973年にはV9という金字塔も打ち立てている。しかし、今のプロ野球は戦国時代。各球団の力は拮抗しており、その中での3連覇はまさに至難の業だっただろう。
この2年間は巡りあわせが悪く、2年前は東京ドーム、昨年は阪神甲子園球場での優勝となった。しかし、今年はマツダスタジアムでのゲーム開催が長期にわたり、9月だけでも16試合が組まれていた。その中でも、2位スワローズの踏ん張りや、CS進出をかけた横浜DeNAベイスターズの奮闘もあって、厳しいゲームが続いていただけに、昨夜はカープファンの喜びが大爆発している。
優勝インタビューでは、まず「ありがとう!!」と感謝の意を伝えた緒方監督 ©広島東洋カープ
試合終了後、緒方監督は開口一番に「ありがとうございます!」と感謝の言葉を口にした。「今年は絶対このマツダスタジアムで優勝を決めるんだと選手・チーム全員がそういう思いで今日を臨みました。ファンの方とこうして喜ぶ瞬間を迎えられて本当に嬉しく思います」と地元での優勝達成に感無量の様子だった。
今のカープの強みは、菊池涼介、丸佳浩、鈴木誠也の強力クリーンナップだけでなく、西川龍馬、野間峻祥、田中広輔など、どこからでも点の取れる驚異の打線にある。さらに、今年引退を発表した新井貴浩のほか、B・エルドレッドやA・メヒアなど外国人の層も厚い。現在15勝をあげている大瀬良大地をはじめとする投手陣と、その投手ごとに捕手を代えていく守備の戦略も奏功し、まさに松田オーナーを筆頭とする、チーム全員力の結果と言えるだろう。
昨年はベイスターズによもやの下剋上を許し、日本シリーズ進出を果たせなかった。今年の目標はもちろん日本一。実現すれば、2012年のジャイアンツ以来のセ・リーグチームによる日本一奪還となる。パ・リーグは常勝福岡ソフトバンクホークスが今年2位(9月27日現在)に甘んじているだけに、クライマックスシリーズを制すれば、その夢の実現がグッと近づくはずだ。
はやばやとセ・リーグ優勝を決めて、クライマックスシリーズや日本シリーズへの準備などで、大きなアドバンテージを得たカープ。地元での3連覇達成という新たな歴史を打ち立てながらも、次なる目標に向けて、カープの全員力が再び日本を熱くする。
イベント情報
『セ・リーグ クライマックスシリーズ ファイナルステージ』
日時:10月17日(水)~10月22日(月)
場所:マツダスタジアム
抽選受付:9月28日(金)10:00~9月30日(日)18:00
一般先着発売:10月10日(水)10:10~