HYUKOH、新木場で「誠実な愛と幸せ」を示した日本ツアーファイナル
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HYUKOH「24 Tour JAPAN ~HOW TO FIND TRUE LOVE AND HAPPINESS~」東京・新木場STUDIO COAST公演の様子。(撮影:松平伊織)
韓国のロックバンド、HYUKOHの来日ワンマンツアー「24 Tour JAPAN ~HOW TO FIND TRUE LOVE AND HAPPINESS~」が10月に行われた。
およそ1年ぶりとなった今回の来日ワンマンツアーは大阪・BIGCAT、愛知・名古屋CLUB QUATTRO、東京・新木場STUDIO COASTの3会場で開催。本記事では10月18日に新木場STUDIO COASTで行われたファイナル公演の模様をレポートする。
この日のライブは6月に国内盤がリリースされた最新アルバム「24 : How to find true love and happiness」より、幻想的なサウンドが特徴的な「SkyWorld」でスタート。この楽曲が終わるとオ・ヒョク(Vo, G)はおもむろにメモを取り出し、日本語で「ひさしぶりにお会いできてとてもうれしいです」「明日カレーやオムライスが食べたいのですが、おいしいお店を知っていたら教えてください」とフレンドリーな様子で語り、来場者たちを温かく歓迎した。
MCを終えるとHYUKOHはムーディな雰囲気あふれる「Wi Ing Wi Ing」、イム・ドンゴン(B)とイ・インウ(Dr)がソリッドなリズムを刻んだ「Panda Bear」「2002WorldCup」など、新旧織り交ぜたセットリストでライブを進行。「Tokyo Inn」ではオ・ヒョクとイム・ヒョンジェ(G)の奏でる軽やかなギターフレーズが絡み合い、心地よい空間が作り上げられた。バンドの代表曲とも言える「Wanli」ではイントロが流れた瞬間、客席から大勢の歓声が飛び交い、会場が一気にヒートアップ。そんな中HYUKOHはスケール感のあるサウンドを披露し、オーディエンスを圧倒した。
その後4人は「MASITNONSOUL」「Citizen Kane」でパワフルかつ疾走感に満ちた音色を生み出しつつ、ハイテンションなステージングを展開。オ・ヒョクのボーカルもシャウトするようなスタイルへと変化していき、客席の熱気はどんどんと高まっていった。一方ライブ中盤に入ると、HYUKOHは「The Great Barn」「Ohio」などミドルテンポの楽曲を中心にプレイ。「Gang Gang Schiele」ではオ・ヒョクがキーボード、イム・ドンゴンがアコースティックギターを弾き、ノスタルジックなムードでフロアを包み込んでいった。スマホでの写真撮影OKのMCを挟んでから行われた「TOMBOY」では、客席がスマホをペンライトのように振る人たちでいっぱいに。そんな観客たちのサプライズに応えるように、オ・ヒョクは美しい歌声を会場いっぱいに響かせていった。
この日最後のMCコーナーに入ると、オ・ヒョクは最新アルバムについて「誠実な愛と幸せを探す」作品であると説明し、「幸せは愛を通じてだけ得られるようです。なので僕たちはみんなを愛しています」と観客たちに感謝の思いを告げた。そして4人は「LOVE YA!」で本編終盤をピースフルに演出。アンコールでは浮遊感に満ちた「Gondry」でフィナーレを彩り、日本ツアーを壮大に締めくくった。
HYUKOH「24 Tour JAPAN ~HOW TO FIND TRUE LOVE AND HAPPINESS~」
2018年10月18日 新木場STUDIO COAST セットリスト
01. SkyWorld
02. Wi Ing Wi Ing
03. Graduation
04. Panda Bear
05. 2002WorldCup
06. Tokyo Inn
07. Comes and goes
08. Wanli
09. MASITNONSOUL
10. Citizen Kane
11. Goodbye Seoul
12. The Great Barn
13. Ohio
14. Gang Gang Schiele
15. TOMBOY
16. LOVE YA!
<アンコール>
17. Gondry