前山剛久、セルフプロデュースした1st写真集「Dream of me.」の会見で感激

2018.11.2
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前山剛久

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前山剛久の1st写真集「Dream of me.」(東京ニュース通信社刊)が発売され、これを記念したイベントが11月1日(木)に銀座蔦屋書店にて行われた。

舞台『刀剣乱舞』や『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』など、2.5次元舞台を中心に活躍する俳優・前山剛久。 そんな彼が、企画の原案からスタイリングイメージ、ロケ地、ページネーションに至るまで、完全オリジナル・セルフプロデュースの1st写真集を発売した。本写真集は「夢の中でいろんな自分に出会う」というストーリー仕立てのこだわり抜いた一冊になっている。

前山剛久

イベントの前に行われた会見で、「支えてくれたスタッフの皆さん、 何より応援してくださる皆さんがいたおかげで、今この写真集が出せました。自分ひとりの力では絶対無理だったと思います」と、周囲への感謝を述べた前山。そして写真集のテーマである「夢」について「役者が夢を与える職業であり、同時にみなさんからも夢をもらっている」と自身の強い思いを明かし、「だからこの写真集は、自分一人の『夢』ではなくて、みんなの『夢』が叶った写真集です」と感極まった様子で、念願の写真集発売の喜びを伝えた。

前山剛久

さらに自身で監修して作り上げた写真集について前山は、「衣装やロケ地にもこだわって、チャプターごとにそれぞれ全く違う写真にすることで、物語のように楽しめる作品を目指しました」とコメント。特にロケ地については「聖地巡礼を絶対出来るようにしたかった」そうで、「ロケ地は東京近辺で選びました。地方に行くこともあるんですけれど、 舞台は東京でやることが多いので、舞台を見た後に『あの写真集の場所に行ってみよう!』と思ってもらえるような行きやすい場所にしたくて」と、前山らしいファン思いの発言も。さらに「物語の流れも重視したかったので、写真一枚一枚のクオリティを上げるためにスタジオ撮影もしました」と、妥協のない写真集制作だったことを感じさせた。 
 
しかし、完全セルフプロデュースだったからこその苦悩も。「自分よがりになって、見てくれる人を置き去りにするのが嫌だったので、企画を考えているときも『これってどうですか?』というように、ディスカッションすることを心掛けました。どう作っていくかすごく悩んだ分、完成したときにみんなと話し合ってよかったと感じました」と告白した。

前山剛久

人一倍思い入れのある写真集。完成したものを見たときは、「自分の理想の写真集が出来た」と感じたそう。「質感だったり細部にもこだわりましたし、読んだ後にもう一度見返してみると、別の発見があってさらに楽しめるように作ったのですが、そこも十分に再現されていました」と満足気な笑顔を見せた。

そんな過程を経て出来上がった自信作を前山は家族に見てもらいたいそうで、「ちょうど4日のイベントが大阪で家族に会えるので、その時は自信を持って『自分で作ったんだよ!』って親に見せたいです。祖父母が厳しい家系で育ったので、祖父母にも見せたいですね」とにっこり。さらにファンに向けては、「そんな祖父母の話も写真集のインタビューにあるので、楽しんでもらえると思います」と、ビジュアルだけではない写真集の魅力もアピールした。

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等身大の前山はもちろん、艶やかな和装や映画のワンシーンのようなスーツ姿、かわいらしいプレッピースタイルなど、さまざまなテイストに変化していくのが見どころの写真集。そのなかでも前山が選んだお気に入りは、真っ白だったパジャマがすっかり汚れ、ダークな表情を浮かべる一枚。このカットは、「自分の企画のスタートが、まず白のパジャマで夢に入ることでした。その白いパジャマを着た自分が汚れていくというショットです。夢に入った自分が色々な自分と出会って汚れていってしまったというのを表現した」そうで、「汚れ方にもすごくこだわり、『このくらい顔を汚してみよう。服も汚してみよう』って、その場で自分でも考えてスタッフさんと一緒に作り上げて。そのこだわりが出ているショットなので選びました。光も切ない感じでいいなと思います」とお気に入りの理由を明かした。

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さらに話は盛り上がり、「白いパジャマで海に浸かる撮影があって、本当は周りは足だけっていうイメージだったらしいんですけれど、その場のノリで僕は完全に浸かっちゃいまして(笑)」とお気に入りカットをもう一枚紹介。「海に入っているうちに『足だけ入ってても意味ないな、全部浸かろう!』って思い切り撮影したんですけれど、衣装さんもメイクさんも困ってましたね(笑)」と撮影中のエピソードを披露し、笑いを誘った。

前山剛久

ちなみに、今日の前山の衣装は黒のシックなセットアップ。イベント初日ということで、「カッチリしたいな」と思い自分で決めたという。「写真集の表紙は白で、読んだら分かるんですけど(中面では)黒いショットもあって。その表紙の自分との対比で今日は黒にしました」と、さすが完全セルフプロデュースで写真集を作り上げた前山。撮影時のみならず、イベントも含めて写真集の世界観をばっちり作り上げているようだ。

前山剛久

話題は、写真集のテーマにちなんで「夢」の話へ。役者としての夢を尋ねられると、「歌で自分を表現することです」と回答。その理由について、「アイドルに憧れて(この仕事を)始めたんですよ。事務所にもアイドルのオーディションを受けて入ったんですけれど、それには受からなくて。でも役者はどうか? って言ってくだって、役者を始めるきっかけになりました」とデビュー当時を振り返り、「舞台の世界に入っていろんな人に出会ってすごく苦しいことも楽しいこともあって。役者として成長出来たと感じている今、やっとこの写真集を出せて、自分の表現っていうものを一つ見つけられたなと感じています。だからこそ、憧れだった歌でも自分のことを表現するのが夢で、役者として芝居で表現するのももちろんですが、歌も出来る俳優として、いつかCDを出せたらいいなと思います」と、期待に満ちた明るい表情で語った。

さらに、「デビューした頃は、 すごく引っ込み思案だったと思います。でも周りの先輩方だったり、後輩やスタッフさんにも自分を引き出してもらえて、本当にみんなに支えられて成長出来たなと。支えられた役者人生だと思います」と感謝の言葉を述べた。

前山剛久

そして、プライベートでは「ブロードウェイに行く」のが夢だという前山。「仕事と繋がっちゃいますけど、やっぱり役者をやっていて一度はブロードウェイでお芝居を見て刺激にしたい。海外ドラマの『glee』が好きで、海外の音楽ってすごく素敵だし、そういうのを自分の私生活に取り入れたらCDを出すっていう夢にも近づけるし、役者としての表現を広げるのにも使えるので」と目を輝かせた。思わず記者から「二冊目の写真集はブロードウェイで撮影ですね!」と言われると、「そうですね、 今決定しました(笑)」とおどけ、会場を沸かした。 

最後に前山は、「この写真集は読み終えてそれで終わりではなくて、ここから一緒に歩んでいこうというメッセージも込めて作りました。これからもよろしくお願いします」と、ファンへメッセージを伝えた。

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会見後に開催されたお渡し会では、日ごろの感謝を来場したファン一人ひとりに丁寧に伝えた前山。写真集発売記念イベントは、1日を皮切りに11月3日(土)にSHIBUYA TSUTAYAで、11月4日(日)にはTSUTAYA EBISUBASHIにて、計3日間の開催となる。「直接応援してくださるみなさんに会える機会が、他の役者さんより少なかったので、この3日間は僕にとって貴重です。しかも僕だけを応援しに来てくれるみなさんなので、しっかり感謝を伝えられるイベントにしたいです」と意気込んでいた。

前山剛久

書籍情報

前山剛久1st写真集「Dream of me.」 

●発売日:2018年11月1日(木) ※一部、 発売日が異なる地域がございます
●定 価:本体2,800円+税
●撮 影:宮坂浩見
●発売元:株式会社東京ニュース通信社
全国の書店、 ネット書店のほか、 弊社TOKYO NEWS magazine&mook( https://zasshi.tv/ )にて購入可能