幾原監督が尻子玉抜かれる瞬間を実演!?『AGF』ステージで明らかになった完全オリジナル新作『さらざんまい』の新情報
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『AGF2018』の『さらざんまい』スペシャルステージ (C)イクニラッパー/シリコマンダーズ
2019年4月からフジテレビ”ノイタミナ”枠で放映されることが発表されている幾原邦彦監督のオリジナル新作TVアニメ「さらざんまい」。謎が多い本作について、11月11日(日)に行なわれた『AGF2018』のスペシャルステージに幾原邦彦監督と声優として出演が決まっている諏訪部順一が登壇、MCのニッポン放送アナウンサー・吉田尚記が切り込んだ。そして明らかにされたのは浅草が舞台のカッパ作品、おとなの妖怪モノというキーワードだった。
幾原邦彦監督
諏訪部順一
公式レポートと新たな情報が解禁しているのでお伝えしよう。
■「さらざんまい」について
幾原監督:前々から、男の子の物語を作りたいと思っていました。カッパ伝説はいろいろありますけど、本当にカッパを見たことがある人はいない。この作品に出てくるカッパが本物のカッパです!と言いたいです(笑)。そしてカッパ伝説といえば、尻子玉が有名ですが、本作では重要なモチーフとして取り入れています。今まで妖怪が出てくるアニメたくさんありましたけど、僕に言わせると子供騙しです。これが本当の大人の妖怪モノです!
諏訪部:尻子玉は糸を引きます。いい感じのシズル感があります。アフレコ収録現場では、尻子玉を抜かれる瞬間を監督が実演してくれていたのですが、それを見るのが毎回僕たちは楽しみでした。
■舞台は浅草
幾原監督:実は、カッパの作品をつくろうと思ったのが先にありました。カッパで企画を作っていて、いろんなカッパ伝説を調べる中で浅草にたどり着きました。浅草の昔からの風景と現在が混在するなかで、ここならカッパがいるんじゃないかと思って。隅田川があるという環境もあり、命を感じる場所で、少年たちがつながり合う作品にしたかった。
諏訪部:浅草は子供の頃から行くことが多かったです。よく浅草界隈で映画を観たりしていました。ボーリングでパーフェクトみたいなスコアを出したことや、花やしきもよく行きましたし、馴染みのある場所ですね。見たことある風景ばかりなので、場所の設定だけでもときめきました。
■テーマは「つながり」
幾原監督:今は、スマホでいろんなアプリを使って、つながりが日常的になっている時代で、それが何を意味しているのか、どうしたいのか、そういったところが作品のテーマになっています。つながりたいという欲求と、つながりがうっとおしいという気持ちが混在している。そのままつながっていたらどこに行くのか、つながりを失ったらどうなるのか、つながりが必要なのか必要じゃないのかを描いてみたかったんです。
■アフレコについて
諏訪部:もうアフレコはすでに終わっているのですが、幾原監督自らがアフレコ前に前説してくださって、場の空気を温めてくれました。監督がアフレコブースの中にいらっしゃって「本日のお話を説明をします」と毎回説明をしてくださるんです。正直に言うと、監督は、あまりにも個性の塊で(笑)、台本の字面だけだと、ここはどういう意味なんだろう?という部分が多いのですが、それを監督が説明してくれました。監督が遅刻しようものなら、始められないんです、みんな分からないので。イッツ・ア・幾原ワールドという世界観でした。監督の説明で「なるほどそういうことか!」と理解して、スタートするんです。
■みなさんへメッセージ
諏訪部:この作品に関して、オリジナルアニメですので、言えないことが多すぎますが、『さらざんまい』は2019年4月からスタートということで、元号を放送中にまたぎます。ふたつの時代を行き来する、新時代のとっても新しくも懐かしい素敵な作品になりますので、ぜひ、期待してお待ちいただければと思います。
幾原監督:今もスタッフが鋭意製作中です。この時代に、つながるとはどういうことなのか、僕たちはつながってどこへ行こうとしているのか、みなさんと共有したいと思います。『さらざんまい』よろしくお願いします。楽しみにしていてください!
尻子玉を抜かれる描写を監督が実演……そして、毎回のアフレコを監督が解説しないと始まらない……まだまだ謎が多そうな作品のようだ。
ストーリーのイントロダクションとキャクター設定も発表されたので、併せて紹介する。
『さらざんまい』イントロダクション
舞台は浅草。
中学2年生の矢逆一稀、久慈悠、陣内燕太の3人はある日、謎のカッパ型生命体"ケッピ"に出会い、無理やり尻子玉を奪われカッパに変身させられてしまう。
『元の姿に戻りたければ"ある方法"でつながり、ゾンビの尻子玉を持ってこい』ケッピにそう告げられる3人。少年たちはつながりあい、ゾンビの尻子玉を奪うことができるのか?!
同じ頃、新星玲央と阿久津真武が勤務する交番でも何かが起ころうとしていたー。
『さらざんまい』メインキャラクター設定&紹介文
・矢逆一稀 やさか・かずき(CV:村瀬歩)
矢逆 一稀
一稀カッパ
中学2年生。かつてはサッカーが好きな明るい少年だったが、今は「あること」に夢中である。
・久慈 悠 くじ・とおい(CV:内山昂輝)
久慈 悠
悠カッパ
一稀のクラスに転校してきた少年。悪い噂があり、クラスでも孤立している。
・陣内燕太 じんない・えんた(CV:堀江瞬)
陣内 燕太
燕太カッパ
一稀の幼馴染。一稀がサッカー部にいたころ、2人は"ゴールデンコンビ"だった。
・ケッピ(CV:諏訪部順一)
ケッピ
カッパ王国第1王位継承者を自称する謎のカッパ型生命体。人間の尻子玉を抜いてカッパにしてしまう。
・新星玲央 にいぼし・れお(CV:宮野真守)
新星 玲央
交番に勤務する警官で真武の相棒
・阿久津真武 あくつ・まぶ(CV:細谷佳正)
阿久津 真武
交番に勤務する警官で玲央の相棒
ツイッターとラジオ番組もスタート
メインキャラクターと、その中でも重要な3人がカッパに変えられた姿のビジュアルが発表されたが、既に発表されている予告PVを見る限りでは警官の二人も重要な役割を果たしそうだ。奇しくもこの警官コンビによる「ゆるふわ勤務日誌」のツイッター配信が11月11日からスタートしている。
「玲央と真武」@keeponly1luv
このコンビのほのぼのとした日常を描くスピンオフ漫画「レオとマブ~ふたりはさらざんまい~」(斎藤岬)が偶数月は「ルチル」本誌、奇数月はWEBサイト「ルチルSWEET」で連載中なので、併せて読むことをおすすめする。
そこにも本作の鍵がありそうなので、ぜひチェックしよう。
また、2019年1月より『さらざんまい』のラジオ番組がスタートすることも明らかにされた。
ラジオ「ぷれざんまい」
「ぷれざんまい」放送情報
MC:ケッピ役:諏訪部順一、監督:幾原邦彦
放送局:文化放送と文化放送超!A&G+(プラス)
放送日時:毎週(土)21:00『A&G TRIBAL RADIO エジソン』内にて「ぷれざんまい」放送
どこに作品につながる重要な手がかりが潜んでいるか分からないので、幾原邦彦監督作品ファンの人は、両方共に注目していこう。
放送情報
【STAFF】
監督:幾原 邦彦
チーフディレクター:武内 宣之
シリーズ構成:幾原 邦彦/内海 照子
キャラクター原案:ミギー
キャラクターデザイン・総作画監督:石川 佳代子
コンセプトデザイン:柴田 勝紀/松嶌 舞夢
美術監督:藤井 綾香 スタジオPablo
音楽:橋本 由香利
原作:イクニラッパー
制作:MAPPA/ラパントラック
【CAST】
矢逆 一稀:村瀬 歩
久慈 悠:内山 昂輝
陣内 燕太:堀江 瞬
ケッピ:諏訪部 順一
新星 玲央:宮野 真守
阿久津 真武:細谷 佳正
URL:https://youtu.be/p_1QGHXyK14