ストーン・ローゼス始動。遂にThird Comingか?
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The Stone Roses始動。遂にThird Comingか?
The Stone Roses(ザ・ストーン・ローゼズ)は2016年の夏にライブ活動を再開することを、11月3日にFacebookとTwitterを通じて正式に発表した。
2016年6月17日、18日にマンチェスターのエティハド・スタジアムで、そして7月8日のスコットランドのフェスであるT in the Park festivalでの合計3本。
発表されたライブは現在のところ3本のみ。
現在、彼らのオフィシャルサイトでも、この日程の発表とともに、11月6日から発売される
このライブの発表の前には、彼らのホームであるマンチェスターのレコードショップなどに、ファーストアルバムのジャケットでお馴染みのレモンのポスターが一斉に張り出され、様々なアーティストがその模様をツイッターやインスタグラムでアップするなどして、様々な憶測と共に大いに話題になっていた。
遂に、Third Comingなのかと。
ここで、この80年代後半から90年代前半に、英国をマッドチェスターというムーブメント一色に染め上げた伝説のバンドを簡単に振り返っておこう。
ストーン・ローゼスは、1983年にマンチェスターで結成。
メンバーは、イアン・ブラウン(ボーカル)、ジョン・スクワイヤー(ギター)、マニ(ベース)、レニ(ドラム)の4人。
1988 年にニューオーダーのピーター・フックがプロデュースしたシングル『エレファント・ストーン』でデビュー。翌89年にはジョン・レッキーをプロデュー サーに迎えた布陣で、シングル『メイド・オブ・ストーン』とデビューアルバム『Stone Roses』(1989年)で、一躍、時代を代表するバンドとなった。
ダンスミュージックを飲込んだバンドサウンドが、当時のイギリスに吹き荒れたレイブカルチャーやMDMA(通称エクスタシーと呼ばれたドラッグ)に呼応し、マッドチェスター(狂ったマンチェスター)という一大ムーブメントを牽引。
彼らのサウンドとファッション、そしてギターのジョン・スクワイヤーの手によるア-トワークも高い影響力を持ち、海を越えてこの日本にも飛び火した。
また、Oasis(オアシス)を始めとして多くのバンドがローゼスからの影響を公言しており、その後のブリットポップなどのムーブメントにも大きな影響を与えたバンドとして君臨した。
ただ、89年のアルバム後、90年にはレーベルとの移籍をめぐる確執から有名なペンキぶちまけ事件(レーベル事務所に乱入し、ペンキを辺り一面に巻き散らかして、メンバーはその後逮捕された)などを起こすなどし、活動は低迷。バンドからは音沙汰がなくなってしまった。
そんな彼らが復活したのが1994年。突如として、セカンドアルバム『Second Coming』(1994年)を発表。
前作から5年の沈黙ののちにリリースされたこのアルバムはここ日本ではかなり高い評価と売上げを記録したが、前作から大きく変わった音楽性は、本国イギリスやアメリカでも大きな議論となった(当時のロッキング・オン誌はアルバムの発売前から「レッド・ツェッペリンのようだ」と評し、絶賛していた)。
アルバムをサポートするツアーは熱狂の中で行われるはずだったが、1995年にバンドのビートの核となるドラムのレニが脱退。ツアー開始の2週間前の事だった。翌年には音楽的な核であったギター のジョンが脱退。残されたメンバーは新たなメンバーを補充しツアーを続行するが、1996年10月に解散を発表。あっけない幕切れとなった。
ただ、その後も幾度となく噂されていた再結成が、2011年に実現。
ニューアルバムはないものの、ツアーで各地を回り、ここ日本でもフジロックのグリーンステージの舞台に立ち、当時を知らない層も含めて多くのオーディエンスを熱狂させた。
そう、Third Comingという話題は、まだ実現していない彼らのサードアルバムの事。
今回のマンチェスターにレモンのポスターが溢れたのを機に色々な憶測が流れたが、一番興味深かったのが、店に張られたレモンの数が16だったので、2016年に遂にサードアルバムが発表されるのか?というもの。
Gordon Smart
11月3日の発表ではライブが3本発表されたのみだが、6月のライブまでにアルバム発売のアナウンスがあり、その後の再来日公演が実現・・・という期待を抱きつつ、今しばらく彼らからの次なる発表を待ちたい。