野村佐紀子の新作写真展が開催 写真集『愛について』の発刊1周年企画
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野村佐紀子作品 ©SAKIKO NOMURA
野村佐紀子の写真展『そして私はまた愛について考える』が11月30日から東京・池ノ上のQUIET NOISE arts and breakで開催される。
1992年から荒木経惟に師事し、翌年から国内外で多数の写真展に参加している野村佐紀子。昨年12月には約100人の男性ヌードを中心とした写真集『愛について』をASAMI OKADA PUBLISHINGから刊行した。
『そして私はまた愛について考える』展は、写真集『愛について』の発刊1周年にあたって企画された新作展覧会。会場では新作のプリントに加え、写真集、グッズの販売を行なう。
初日の11月30日にはレセプションを開催。詳細はギャラリーのオフィシャルサイトで確認しよう。
岡田麻美(ASAMI OKADA PUBLISHING)のコメント
男性ヌードを撮り続けてきた野村佐紀子の写真集『愛について』を、昨年12月に上梓しました。
本をめくると、どきりとさせられる意識を感じてしてしまうのは、掲載している約100名の男性が、野村を見つめていたからです。
野村にしか撮れない、愛のかたちです。
1人ひとりが違う、それぞれとの関係が築かれているからこそ、なにかを表現しようだなんて囚われない、本能のまま静かに対峙している、2人の関わった時間を感じることができます。
丁寧に個々との関係をまとめあげた『愛について』とは、何年もかけてゆっくり長く向き合っていきたいと思い、1周年の展示を企てました。ギャラリー「QUIET NOISE」で展覧会を開きたいと思い至った理由の1つに、ディレクターを務める夫妻の存在があります。
本書の出版活動を見守ってくれて、いつか被写体になりたいと言ってくれていた。
情熱を持ってインディペンデントに活動する彼らと、野村の『愛について』を見たいと思いました。
今年紡いだ『愛について』を、どうぞお楽しみください。